マークの呼び出し
俺とヴォルが復学して2年生となった週の金曜日。
俺とヴォルは、マークに職員室に呼ばれた。
「2年から学園ギルドは、終日でな。 お前ら免除だから基本金曜来なくていいんだ。」っていうマーク。
ヴォルが予定表見て、終日ギルドの日って事で、今日はノーススプリングに行く予定にしてたのにこの呼び出しだ。
ちょっと俺、機嫌が悪い。
「用ってなんだ?」
「ああ、例のネクタイの件、やっぱりお前の言ったように誘惑の付与魔法がついていた。 ロザリー科長は、処罰として減俸6ヶ月、露出度のない服装での出勤、あとノアールとヴォルに直接の接触禁止だ。 まぁ、魔法の種類としては強力ではないが、本人はちょっとした悪戯心からと猛省したが、処罰としては重いほうだ。 さすがに、ころころ科長を変えるわけにはいかんので、今回の事はこれで勘弁してほしい。」というマークの説明。
すっかり忘れてたよ。
「別にそれで構わないし、2度はないって本人に言ってあるからな。」
「ノアール、助かったよ。 で、もう一つ別件だが、午後の実技だがお前ら合同や対抗戦や合宿以外は卒業単位取得済みになった。 正直、俺ら教師達にお前らを教えることがないからな。」
「それは助かるな。 変に絡まれなくてすむしな。 で、合同ってなんだ?」
「ああ、今まで騎士科、魔法剣士科と冒険科は校舎も別だろ。 学園長が貴族と平民は学園内平等って事で、三つの科で碧週でDクラスは木曜の午後に、SとBクラスと訓練と対抗戦するんだ。 それには免除が出来ないからな。」とうい説明。
面倒だなって思いつつ、承諾した。
その後、グリとヴォル連れて温泉に向かった。 当初から決めた予定だ、俺が温泉の予定を変更するわけがない。