2年生に復学 後編
教室はいったら騒がしい。
勘弁しろ。 うんざりだ。
「静かにしろ。 朝礼の時間遅れてすまん。 今日からDクラスに復学するノアール・ギブソンにヴォル・バハムートだ。 2人ともイーストエンド出身で、ギルドランクはAだ。」
「凄い!」「嘘だろ」など騒がしい。
「いちいち反応するな。 騒がしい。 尚、ギブソンだが視覚等の障害があるが、それを補うくらい異常に高い身体能力がある。 敵意や悪意を向けると男女関係なく容赦ないらしいから馬鹿なことするなよ。 あと、このクラスには貴族もいるから通達だ。 ガーネット辺境伯より、ギブソン、バハムートに対して卒業後も含め勧誘は一切禁止されている。 あと、学園ギルドはこいつらは免除されているし、クラス対抗等のグループは、こいつら2人でとなっている。 あと、こいつらに指導を頼むことは一切禁止だ」
「マーク先生、学園長は共に切磋琢磨せよって言ってました。 もし彼らが本当にランクAならアドバイス等はもらってもいいのでは?」
「それより、彼ら噂じゃぁ、去年は最低クラスの落ちこぼれだったって聞きましたわ」って見分けつかないが男と女がいう。
「それな。実技でわかるが、レベルが違いすぎてアドバイスどころじゃないからだ。 ギブソンは障害あるし見えないしな。 バハムートは、感覚派だから教えられん。 それとさっきの最低クラスの件は、前学園長と前の科長による不正で成績が全て改竄されていた。」ってマークが言うと、「馬鹿な!」「嘘だ」などまた騒がしい。
いちいち、うるさすぎる。
「さっきも行ったが、いちいち反応するな。 黙れ!」って若干マークがキレて静かになった。
「席だが、ギブソンは廊下側の1番後で、その隣がバハムートな。」ってようやく席がわかった。
また、なんか言い始める生徒達だが、無視だ。 俺は、1度扉の方へ向かった。
「ノアール、なんで扉から行くんだ?」ってマークだ。
「あー、3番目と4番目のやつがやや悪意あんだ。 足とか出されて、蹴りたおちまうから1度扉廊下でたほうがいいだろ。 朝から2度も面倒ごとに巻き込まれてたくないからな」
って言ってヴォルと扉を1度でた。
「な!」って声や、「だから言ったろ、試すなって。 お前ら馬鹿か! さっきも言ったが、命拾いしたと思え」ってマークの怒鳴り声。
「兄貴、珍しいっすね。」
「だってよ、いちいち絡んでくる雑魚相手するだけ無駄だろ」
「そうっすね」
っていいながら、後ろの扉開けて席に座った。
俺:「ヴォル、教科書は?」
ヴォル:「カバンの中っす。 演唱魔法学っすからとりますね」
って事でカバンからヴォルに教科書を出してもらう。 読めないけど、立体検知を駆使して指で触りながら解読してく。 自前点字だな。本のようにインクだとわかるが、ギルドカードや学生証のようなプレート文字、地球でいうデジタル文字は凹凸がいっさいないから読めない。 そんな事考えつつ読むというよりなぞって行く。 殆ど知っている内容だ。
俺とヴォルは、こうして復学初日をむかえた。 ってまだ、1時間目の授業が始まったばかりだけどな。