悪霊退治の時間
Side:ノアール
ザイが3KMを超えて、魔物と応戦している時、俺はちゃんと言われた通りに馬たちに干し草と水を与えていた。 動物は、素直でいい。
(きたな)って心で呟いて、俺は森を身体強化つかって走っている。
≪ククク、美味そうなのも周りにいるな≫
サタンの楽しみの時間だなって、さっそく俺は悪霊の前に立った。 悪霊の魂の色はどす黒い赤だ。 強さは大きさできまる。 かなりの大物だ。
とりあえず襲ってくるのを回避しつつ、魔物を殺していく。 これ以上、この悪霊に魂を捕食されてもこまるし、サタンに文句言われるからな。
≪ノアール、わかってるじゃねぇーか。 悪霊かえすと味が落ちるんだよ あっちもな≫
って言うサタンの呟きに、俺は瀕死の人間たちも斬り殺す。
(あの紫の魂はいるのか?)
≪ああ、ありゃ不味いがいただこう≫
だよな、濁ってるし。。 まぁいい、なんか喚いてるけど、悪霊の攻撃かわしつつ、黒い炎を纏った刀で真っ二つにした。
んじゃぁ、本番だ。 いつもの様に黒い炎で切っていく。
(なぁこの悪霊、再生してねぇーか?)
≪してるな。 それなら狙いは一つだろ≫
赤い魂の中心を狙えってことだな。
今の俺でできるかわからないが、両手にある刀の一つ収納して、もう一つは鞘に収めた。
≪ノアール、何するんだ?≫
(サタン、黙ってみてろ。)
精神集中して、悪霊の攻撃を直前でいなしてる。 見えた!
『奥義、抜刀一點』
パキッて手応えあり、あとは振り向きながら赤い魂に向けてこれでもかってぐらい刀を突き立てて魔神の炎、黒い炎で燃やす。
なんか、ばちゃばちゃ降ってくる。 悪霊の残骸みたいだ。 これも燃やしておく。
≪見事だったぜ。 魂は大味だったがな。≫
(ああ、前世の時の技だ。 使えるかは疑問だったがまぁ良かったわ。 にしても疲れた。 ちょっと休む)
≪結界、はっておこう。 意識とばすなよ≫
ってサタンの言葉で、おれはその場に寝た。