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調停が決まったみたいだけど、ちょっとお出かけ

俺達がサウス帝国にきて、1ヶ月が経つ頃ようやく戦後処理の話し合いの調整がまとまったらしい。


ベルグとマリーは、式に参加で俺達は夜の晩餐会だかに参加するみたいだがそれまで暇である。 

グリについては、朝起きたら俺の部屋の中に入ってきて懐かれたとして、俺のペットとした。 マリーが”珍しい鷲ね”っていってた。 どうも毛並みがグレーというよりシルバーらしい。


グリと人語や元の言語で話すのも不自然だなって言ってたらサタンが念話魔法たるものを教えてくれた。

ようはテレパシーで会話するらしい。 早速使ってみたが、便利だ。


今夜まで特に俺とヴォルは特に用事なしって思っていたら、昼にはベルグとマリー、フィルが戻って来るっていう。


午前中の間、暇だなって思っていたら、グリが久しぶりに聖獣の森に行ってみたいと言い出した。

聖獣の森は、俺がグリと初めてあった場所で、サウス帝国から南下して山々を超えた所にある森だ。


という事で久しぶりに走って、途中からヴォルに乗せてもらって向かった。

「久しぶりのヴォル坊だぜ。 やっぱ速いな」ってグリ。 鷲の姿で俺の肩に乗ってるし。

「だな。 にしても、竜の存在を知らせるわけにいかないから、ヴォルに乗れるのって人間のいない所だけってのがな」って俺の愚痴だけど仕方なし。


ヴォル:「人間に使われるっすからね。 って、グリさん、あの湖っすか?」

って、さっそくサタンに教えてもらった念話で話すヴォルだ。 さすがに人化をといたヴォルが人語しゃべると大声になるしな。

「ああ、あれあれ。 ノアールの兄貴、聖獣の森の例の湖についたぜ」ってグリに言われた。

そうそう、たしかエメラルド色した湖だ。


俺はヴォルから飛び降りて、湖のほとりに着地した。

その後、空中で人化したヴォルも降りてきた。 ヴォルがガキの頃はよく着地に失敗してたが、ヴォルも成長したようで無事着地成功だ。


「ここは何千年たっても変わらねぇ―な」って、グリが俺からタバコを強請って吸いながら言っている。

「そうか? でもよ」って俺がいうと、「生息している魔物の生態系が変わったな」っていうグリだ。


ってことで、俺たちは湖から離れて、魔物狩りに出かけた。

聖獣の姿はなくて、巨大な魔物が生息しているだけだった。 大鷲、ジャイアントタイガー、ビックベア、ジャイアントウルフだ。 昔はもう少し聖獣がいたはずなんだがな。 


ある程度狩りをして、満足した俺たちはまた湖に戻ってきた。

「グリ以外の聖獣の森にいた奴らってどうなったんだ?」

「さぁ、どこに行ったかしらないぜ。 なんせ、俺も数千年ぶりだしな。 もともと数少なかったしな」ってグリだ。

「時と共にって事だな。」

「ああ、でも、湖の泉の浄化作用は今も健在だ。 なんで、どっかにいるかもだな」ってグリ。


そういえば、ここは聖域で、この湖自体に浄化作用があるから、アンデットや悪霊が存在しない。


「グリさん、昔、ユルルングルが沼地いるって言ってなかったっすか?」ってヴォルだ。

そういやいたな。 よく覚えてたなヴォル。

「いたいた。 今もいるぜ。 でも、冬眠中みたいだぜ」

冬眠してんのかよ。 寝てるのを起こすのもよくないな。

「ノアールの兄貴、里帰りは満足したぜ」っていうグリだ。


「もう、昼に近いし、帰るか」って言って、帰りは俺の転移で戻った。


ちょっとしたグリの里帰りだったな。

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