グリフィンのグリ
マナーハウスの俺の滞在している部屋に転移した俺たち。
「グリ、人語は話せるか?」
「もちろんだ」 鳥が喋るの変だな。
≪ノアール、前から思っているが、お主なぜ聖獣・神言語がはなせるんだ≫
(うーん、こいつらが別の言葉ではなしてるの聞いて学んだからだな。 きっと、地球にいた最後の人生の時、暇すぎて20か国語ぐらいマスターした影響かもな)
≪納得だ≫
「んで、ギースの兄貴、雰囲気がかわったっていうか、死んだろ。 それに、ヴォル坊、デカくなってないか」
「グリさん、ざっくり1,500年以上寝てたっすよ。 兄貴は16年前に転生して、俺も寝ててつい2年前くらいに起きて兄貴に再会したっす。」
「あれから、そんなに経過したんだな。」
「グリさん、勇者に殴り込みいったあとなんで剥製になってたんすか?」
「ああ、それな。 単騎でいったのが無謀だったが、勇者の顔面に蹴りかましたまでは良かったんだが、ハーレム女の魔法で拘束されてよ、従属の首輪つけられちまったんだ。 それ贖うのには、俺自身が永眠にはいれば身体は硬直する。っても自分の生命力が代償だから、誰も起こしてくれなきゃあと数百年後には死んでたな」
「それで、グリの魂が小さいのか」
「ギースの兄貴、あんた今なにが起きた?」
「兄貴、今ノアールって名前っす。 転生直後に悪魔と取り引きした馬鹿な人間によって代償が兄貴の魂だったんすが、兄貴の魂を魔神が助けたんっすけど、悪魔が兄貴の五感、声帯と皮膚感覚やら神の加護とか奪ったんすよ。 奪った兄貴の感覚は、悪霊のかでになってるっすよ。 兄貴、悪霊に狙われつつ、悪霊倒して、やっと視覚、嗅覚、痛覚以外は戻ったところっす。」
「ノアールの兄貴、相変わらずの数奇な人生だな。 んでまた王族にでも使われてるのか?」
「嫌、今世は自由に生きるつもりだ。 今な冒険者っていう職業があってな、魔物狩りして魔石と素材売れば金がもらえるんだよ。 今はサウス帝国、旧アルタイト王国の護衛任務できてるだけだ。 んでお前みつけたんだよ。 だから、それしながら悪霊倒していくつもりだ。 最近、視覚はいいかっておもってるけどな。」ってタバコに火をつけて一服した。
「ノアールの兄貴、あんたは誰かに仕えると前世みたいになるしな。 俺にも一本くれ」っていうグリ。
「お前、そのなりでタバコ吸えるのかよ」って突っ込みながらタバコ渡したらちゃんとクチバシで加えて、火つけたら器用に羽で吸ってるわ。
「兄貴、目見えなくていいんすか? 読書すきだったのに」って突っ込むヴォル。
≪視覚が戻ったら、色がわからなくなるかもしれないのが嫌なんだろ≫
(その通りだよ。 良くわかったな。)
≪魂の色は、俺がいる限り見える。 その弊害で視覚もどっても色盲になるかもしれないがな≫
(ふーん、そうか。 ならどっちでもいいか。 俺、もし視覚戻って見たいのってサタン女バージョンの顔ぐらいだしな。)
≪そんなに俺とのセックスがいいのか≫
(男バージョンで聞かれると嫌だが、まぁ極上だよ)
「まぁ今のところさほど苦労もねぇーし、なんだヴォルがいる今あんま困らなくなったって事だ」
「そうっすか。」ってなんか中途半端なヴォル。
「でもよ、結局ノアールの兄貴は、悪魔にも悪霊にも狙われ続けんだろ」ってタバコふかしてるし。 グラサンつけたら、面白い鳥だな。
「ああそうらしい。 が、最近悪霊いても俺の感覚奪ったやつじゃねぇーんだよな。 っていうか、グリ、お前これからどうするんだ?」
「ノアールの兄貴、んなのヴォル坊と同じだ。 あんたといりゃ楽しいからな。」
「ああそうかよ。 とりあえずお前ペットな。」
「この形じゃ、ペットだな。 まぁ飯だけ普通にしてくれ。」っていうグリ。
腹も減っているみたいだから、とりあえずエルモを魔法で焼いてくわしておいた。
その日の夜は、グリはヴォルの部屋で寝かせた。
ちょっと盛り上がって、サタンとセックスしたいからだ。
◇◇◇
ヴォルの部屋にいるグリ。
「おい、ヴォル坊、ノアールの兄貴の女ってだれだよ。」
「なに、グリさんいきなり聞くんっすか。」
「俺耳いいだろ。 すんげぇーいい女とセックスしてるっぽいからよ。」
「グリさん、兄貴に怒られるっすよ。 まぁ俺も会ったことないっすけど、魔神っす。」
「そりゃすげーな。 魔神って女か。 前世の時もいい女ばっかとやってたが、今の女相当じゃないと兄貴やんねぇーな。」
「グリさん、前世の兄貴の女しってんすか?」
「ヴォル坊ガキだったからな。 そりゃ俺はなんどか娼婦連れて行ってもらったさ。 娼婦街で1番の女、相手がいくら金積んでも気に入らなきゃ寝ないって気丈のいい女が兄貴にはいちころでセフレになってたぜ。 あとは、賭博とこの女将だろ、闇市場をしきってた女に、まぁ俺が知ってるかぎりでいうと5人はいたぜ」
「兄貴、じゃぁ今世じゃ娼婦行かないってことっすか。」
「ヴォル坊、まだ筆下ろしてなかんだんだな。 俺が付いて行ってやるよ。」
「グリさん、その形じゃ、無理じゃないっすか?」
「俺はむりだが、いい女かどうかぐらいは見てやれるってことよ。」
「グリさん、頼むっす」
こうして、ヴォルはグリと約束して、数日後娼婦街に行き童貞卒業するのだった。