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シャドウの最後




あれからナデアから、定期的に連絡がくるようになった。

裏社会シャドウとの本格的な対立が始まったのが原因。


ローランド辺境伯領には、本来シャドウは居なかったが、砦の検問でシャドウメンバーの数人が捕まった。

隣領のタミアンに居るダルに、シャドウを潰すよう連絡をしている。


剣聖ダタンにも、グレス領へ向かい潰すよう指示。

もうやる気まんまんで行ってしまった。


ナルタ「シノンからの連絡では、シャドウ本部を昨日の夜に潰し。各地の拠点位置の資料を手に入れたそうです」


「タミアン領とグレス領の資料もあるのか」


「あります、すぐさま連絡はしています。今日か明日には解決するでしょう」


「そうか、今までに手に入れた証拠では、シャドウは多くの悪事を働いている。放置できない存在だとハッキリした」


「そうですね、ミラ・カラーズとシャインの死体も本部地下牢にあったと報告されてます」


「そうなのか・・・惨いことを」




私が執務室で書いていると、ミランダが入ってきた。


「カルエル様、もう深夜です。お休みにならないといけません」


「うん、もうそんな時間だったか」


その時、城内にけたたましく警戒音(けいかいおん)が鳴り響く。


「この音は、侵入を知らせる音です。もしかするとシャドウかも」


「ここはわたしに、お任せ下さい。絶対にお守りします」


「そうか・・・」


私は、探索魔法を発動して状況を調べる。


その数55人が探索で見つける事ができた。衛兵との戦いで数を減らしている。


ナルタとダーク隊長が同時に入ってきた。


ナルタ「大丈夫でしたか」


「ここは大丈夫だ、ナルタとダークは叔父上の所に行ってくれ」


ダーク「分かりました」2人は急いで出て行った。


部屋の前には、10人の衛兵が守っている。


急に近くに侵入者を感知。

目に見えない位置に居るに違いない。

とっさに上を見た。


「ミランダ、屋上に居る。窓から来るかもしれない」


「少しさがって下さい、ここはわたしが」


剣を抜き、窓を見詰めるミランダ。そしてミランダの体が少し青白く光りだす。


それは剣聖の、技の発動前に出ると言うオーラーであった。

窓が割れ、侵入者が飛び込んできた。


1人は床に倒れ、もう1人は返す剣で斬られていた。

それは瞬殺(しゅんさつ)であった。又も侵入者が入る前に斬られ下に落ちてゆく。


下に落ちた者は4人。しかし私の感知は静まらない。


「ミランダ、見えないが本棚の所に何かが居るぞ」


ミランダの、体からのオーラーが広がってゆく。

剣を横に一振りすると、ドサッと音がして床に人が現れた。


スキルか魔法で、見えなくしていたのだろう。


「もう大丈夫だ、近くにはもう居ない。他の所は大丈夫だろうか」


「まだまだ安心できません」



衛兵隊長「領主様、2人を捕獲。あとの53人は倒しました」


「そうか、よくやってくてた。負傷者はでなかったのか」


「いえ、でていません。日頃の訓練のおかげです」


「捕まった者を、サラに取り調べさせよ。サラのスキルですぐ自白するだろう」


「分かりました」


「ここの後始末も頼む」


衛兵隊長「こいつらを、運び出せ」


「は!すぐ運びます」部屋の外にいた衛兵によって後始末がされていく。



私はミランダと一緒に叔父上の所に向かった。


入るなり「叔父上、心配をかけました。無事、侵入者を始末する事ができました」


「そうか、終わったのか。皆は無事なのか」


「はい、こちらには負傷者はでていません」


ナルタ「捕まえた者は、いなかったのですか」


「2人いる、サラに取り調べさせるのでナルタも立ち会ってくれ」


「はい、さっそく向かいます」




サラによって、捕まった侵入者はシャドウメンバーであった。

そして、次々と白状させられ。色々な事が分かった。


今回の作戦は、シャドウの総力戦でもあったがあえなく全滅してしまった。


そして、屋上に現れたシャドウメンバーについても情報がもたされた。


体を見えなくしていた者が、シャドウの頭であった。


屋上に現れた方法は、魔術のテレポートであった。

魔族の国から密かに、ローランドへ来た者がシャドウと手を組んだようだ。


そいつの名はアーベン、魔族の国でも悪事を働きローランドへ逃げてきた。


魔族の国に連絡すると、捕獲の為10人の捕獲者が来るそうだ。


よっぽどあくどい事をしてきた者で、賞金が掛けられていた。

捕獲をしなければいけない事は、何かを隠しているか、知っているのどちらかだ。


何かあれば、こちらで捕まえてみたいものだ。




ダルからも、ようやくシャドウを潰したと連絡があった。


そして剣聖ダタンより、重要な情報が知らされた。

それは、アーベンの情報であった。


シャドウの隠れ家に忍び込み、出会う者を静かに倒して進んだらしい。

最後の部屋のドアをけり破り入る。すると男2人が話し合っていた。

重要な情報を持っていると思い、1人を気絶させてもう1人も気絶させようとした。

しかし急に消えた。背後に気配を感じてとっさに肘打(ひじう)ちをだしたら男がナイフを持ったまま倒れていた。


2人を拘束したと連絡があった。

その連絡を聞いて、その男の口をふさぎ呪文をとなえられないように注意して待つよう指示。


ミランダとサラを連れて、グレス領に向かった。




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