魔族の鑑定
鑑定の儀式の日に、王族のみ王族の部屋で鑑定の儀式が行なわれた。
最初に王を鑑定する。
名:マーベル
歳:52
HP420
MP420
スキル
剣Ⅳ
魔法
雷帝魔法:雷魔法の上位魔法
読み上げた鑑定結果を、宰相が書きとめてゆく。
そしてヒソヒソと話し合う。
「それは、まことか・・・それ程のものが我にはあったのか・・・」
「まことで御座います」
次に王妃が入替わるように、私の前に進むでる。
名:サリー
歳:38
HP100
MP380
スキル
魔法
回復魔法:傷や体力を回復する
無魔法:物を動かせたり、エナジー球を発射
読み上げた事を宰相が書いて、うなずいている。
王子が前にあらわれ、凄い眼光で私を見てきたが私は気にせず鑑定を行なった。
名:ホラーク
歳:21
HP210
MP210
スキル
雷剣:剣の中位スキルで、斬撃に雷をのせて切りつける
機敏:時に応じてすばやく判断し、素早い動きをする
魔法
黒魔法:影に身を隠したり、黒球を発射できる。
次に王女がゆっくりと私の前へ出てきた。
名:マリアンナ
歳:19
HP190
MP190
スキル
弓
先読み:10秒先の相手の動きを読みとる
魔法
回復魔法:傷や体力を回復する
宰相は書き終わった物を抱えて、私の前へ歩みでた。
鑑定するしかないようだ。
名:レオクール
歳:60
HP100
MP500
スキル
博識:1度見た事は忘れない為、ひろく知識がある
魔法
無魔法:物を動かせたり、エナジー球を発射
宰相がにやりっと笑ったように見えた。
王が先頭に歩き出したので、王族の後にいる宰相について行く。
大広間に入ると、貴族達は礼をして王をうやうやしく迎え入れた。
私は、王が座っている前に案内される。
宰相が「ただいまより、鑑定の儀式をとり行なう。名を呼ばれた者は鑑定師の前に進み出るように」
貴族たちは、うやうやしく頷いた。
「アルトン・バードル」
次々と鑑定が進み、驚きとため息が大広間に広がった。
昼頃にようやく貴族が終わり。王族が退出すると軽い料理が運ばれる。
貴族は立食をしながら話しに夢中になっていた。私も皿に料理をのせて歩きだす。
大広間のすみで料理を食べていると、太った貴族とがっしりとした貴族が前に立ちはだかった。
「君の国は、我が国より大きいのかい」
「私はこの国に来て、日が浅いのでこの国の大きさは知りません」
その時に、宰相が2人の貴族の前に割り込んあだ。
「君達、失礼だよ。わたしを通してもらわないと」
「は、はい、どうも失礼しました」2人は急ぎここから離れた。
「昼過ぎには、貴族の家族と優秀な隊長や役人を頼みたいが、疲労はないのかな」
「大丈夫です、お願いがあるのですが。王都の図書館への入館をお願いしたいのですが」
「図書館かね、まあいいだろう。連絡しておくので、わたしの名をだすといい」
「ありがとう御座います」
ここは、礼を述べておこう。
昼を過ぎたので貴族が見ている中、鑑定が始まった。
夕刻まで鑑定が続き、家族が終わった貴族はもう帰ってしまっている。
私は、部屋に戻った。マリが待っていた。
「カルエル様、やっぱりこの国は古代魔法国の領地でした。その領主が国王になったみたいです」
「そうか、それ以外で分かった事は」
「その領地は、古代魔法国より離れていた為に、魔法陣も普及していなかったようです。しかし蛮族の侵攻で多くの犠牲者をだし。多くの技術や1人の鑑定師を死なせたようです」
「鑑定師が居なくなったのか・・・」
「それを危険と感じた魔法持ちが、魔力だけで使える魔術を開発したようです」
「それが魔術なのか」
「幼い時期から訓練が始まり、MPを増やしていたみたいです。そして開発が進み多くの魔術ができました」
「明日も引き続き調べてくれ」
「分かりました」