ドワーフの里
ここはドワーフの里へ行く為のアサン村。
村長が案内人を連れて出迎えてくれた。
「ようこそ村長のシンザで御座います。何も無い村ですが何か御用ですか?」
「早速だがドワーフの里へ案内を頼む」
「そうですか・・・少しお待ち下さい」
後ろに振返って「ダンタ、出てきなさい」
草むらをかき分けて誰かが出てきた。
なんとドワーフに似た男がやって来たぞ。
「この者が案内します。ダンタ挨拶を」
「ダンタです」
ダンタが細い道を鉈で切り分けながら進む。
私達はそれに続きながら、うっそうと茂る森へ入っていった。
「この道でどうやって材木を運んでいるのだ」
「少し遠くなりますが川に木材を流してもらい、下で受取ります」
「そうなのか、武器はどうしてる」
「武器は村人総出で出かけて、背負って帰ります」
「それは大変な事だな」
山奥から煙が上空に立ち上がっている。
「もうすぐです」
そこには、腹の出たドワーフが待っていた。
「まだ取引の時期じゃーないぞー」
「こちら様は領主様だ。なにか探し物があるそうだ」
「探し物、それは何じゃー」
「オリハルコンと言う金属なんだが、知らないか」
「知らん・・・聞いた事もない金属だ」
知らない・・・有名な金属なのにどうして知らない。
「見学をしてもいいかな武器作りも見ておきたい。良いものがあれが買いたい」
「見るだけだぞー」
見ていると斧を叩いている最中だ。出来上がった武器も見せてもらった。
星3つの斧だ。
あそこにあるナイフも星3つだ。ここにも星1つの剣が2本もあるぞ。
それを全て作ったのは、目の前のおっさんだけだ。
それ以外のおっさんは、星なしだ。
「これ2つとこっちの剣を2本を買いたい。売ってくれるか」
「しかたないな、売ってやる」
購入した武器を護衛に渡し、里の中を見てまわる事した。
すると鉄鉱石置場の近くに光る物が捨てられていた。オリハルコンだ。
間違いないオリハルコンであった。
「これが欲しいが値段は」
「それか、固くて溶けないくず鉄だからただでいいよ」
「これ以外ないのか」
「ないな、あ!くず鉄の捨て場にあるぞ」
「それも持って帰ってもいいか」
「ああ、いいぞ」
そして1日かけて、掘り起こしオリハルコンを大量に手に入れた。
それ以外の金属もあった。
「これは錫だ。武器にできない金属だから捨てたのか・・・あ!こっちのは鉛だ」
更に掘ってたら大量に魔石が「この魔石はどこで・・・」
「ああ、それか・・・たしか廃坑になった深い階層にゴロゴロと転がっていたな」
「案内してくれますか」
「あんたも物好きだねーー」
そこの坑道には、そこらじゅうに魔石があった。
わたしが思うに強いモンスターのすみかで、弱いモンスターをそこで食ってたのどろう。
それ以外考えられない・・・「それにしても大きな魔石だ」
そしてドワーフの村長の家に泊めてもらう事になった。
食事を取っていると、奥から女の子が出てきて食べ物を取って奥へ戻っていく。
名:カレン
歳:10
HP8/20:弱毒状態、ダメージと回復を繰り返している
MP50
スキル
魔法
火魔法
「あの子は弱毒にかかっているぞ。治さないのか」
「娘が毒にかかっているのか・・・病気ではないのか」
「そうだ弱毒に掛かっている。この毒消し薬を飲むと治るはずだ」
「分かった。カレン!早くきなさい」
「これを飲むと治るらしい」
娘は小瓶に入った薬をゴクゴクと飲みほした。
「明日には治っているから、心配しないで寝るといいよ」
「はい」ちょっと恥じらいながら奥へ戻った。
「ありがとうな、あんたは娘の命の恩人だ。しかし、娘以外にも同じ子達が4人いるんだ。その飲み物はまだあるのか」
「いや無い。もしもの為に持ってきた物なんだ。しかし、薬草が取れる所の草なら毒消しの草もあるかもしれない。この辺では薬草は取れないのか」
「この辺では取れないがエルフの森なら取れるかも」
「そうか明日にもエルフの森へ行こう」
「お願いするぞ。俺達とエルフは仲があまりよくないんだ。だから付いて行くと拗れるから行けない・・・」
「分かった。エルフと話し合ってなんとかするから心配するな」
「お願いする」と言って頭を下げた。
「しかし何故弱毒にかかったのか、原因について心当たりはないのか」
「10日前にブラックウルフが、里を襲ったが俺が撃退して逃げた事があった。そうだ、その2日後に娘が寝込んで心配した・・・ブラックウルフが原因か」
「それが怪しい」
「あの時仕留めるべきだった。片目を切裂いたから野垂れ死にしてるかもな」
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