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知らぬ間に追放される

わたしの異世界感で書いていきます。

好き勝手なストーリーになるかも知れませんが。

気楽に読んでください。


次の投稿は2月1日20時過ぎ頃




眼を覚ますと「ガタゴト、ガタコト」と鳴りながら揺れていた。


「ここは何処だ」


「カルエル様お目覚めですか、心配していました」


「マリア、ここは何処だ」


「馬車の中です」


「どうして馬車にいるのだ」


「お忘れですか鑑定の儀式で倒れた事を、今日で倒れてから11日目になります」


「だから体がだるいのか・・・だが、どうして馬車に居る」


「カルエル様は廃嫡(はいちゃく)になられました。お父上様が病気なのをいい事に、第2夫人と宰相達が決めました。カルエル様のスキルが王位継承者に相応しくないと言う理由で」


「私のスキルは何なんだ」


「カルエル様のスキルは、鑑定で御座います」


「そうか鑑定か」



自分自身を鑑定して見た。


名:カルエル


歳:15


HP10/20:栄養不足


MP1500


スキル

鑑定X:通常の鑑定の上位スキル


魔法

魔法X:全魔法使用上位魔法



「私には魔法があるのだが、鑑定の儀式でもでなかったのか」


「わたくしは、鑑定しか聞いておりません。それからメイドの噂話ですが、儀式前に薬を盛られたと聞きました。そうでなければ11日も寝続ける訳がありません」


「そうだな、そうとしか考えられんな」


「それに言い難いのですが、カルエル様を支援した数少ない方々が王国から追放させられたそうです」


「本当か、もう帰る当ても無いのか・・・・何処へ向かっている」


「叔父上のダルタ・ローランド様の所です」


「私のあつかいは」


「ローランド辺境伯様の相続です」


「叔父上は存命のはず」


「隠居を申請していたそうです。例の持病が悪化したとの事です」


「何故、私が知らなかったのだ」


「宰相が隠していたそうです」


「そこまで嫌われていたのか・・・護衛に誰が来ている」


「護衛官のダーク隊一行が護衛後、向こうに就任すると聞いてます。護衛官の家族も同行しています」


「そうか、辛い目に合わせてしまった。ダークを呼んでくれ」


馬車の窓からマリアが身を乗り出して「ダーク様、カルエル様がお目覚めです」


窓越しに「カルエル様、心配しておりました」


「すまぬ・・・迷惑を掛けたようだ」


「いえ大丈夫ですよ平民上がりの私達も王宮から出れて助かってます」



名:ダーク


歳:35


HP410


MP50


スキル

剣Ⅳ


魔法

無魔法:物を動かせたり、エナジー球を発射できる。



「ダークは魔法も使えるのか」


「いえ、使った事はありませんが」


「鑑定に表示しているぞ。無魔法で物を動かせたりエナジー球を発射できるみたいだ」


「エナジー球って何ですか」



「エネルギーの固まりだな。重い物を持ち上げるにもエネルギーを使っている。そんなイメージで発射すると、エナジー球も発射できるはずだ」



ダークは頭を傾けながら考えているようだ。

私自身も、知っていたかのように話していた。これも鑑定の知識なのかも知れない。


先頭から馬に乗ったダルやって来た。


「辺境伯領の第1砦が見えてきました。先触れをだします」






ここで一泊して明日の夕刻にはローランド城に着く予定だ。


第1砦で歓迎を受ける。

そして砦の隊長からローランド辺境伯領の現状を聞く事になった。

隊長は次期領主と対面して、感動と緊張がピークに達したらしい。

話の内容が支離滅裂(しりめつれつ)になり要約すると次のようだ。


昔のローランド辺境伯領は良かった。ミーラス王国の半数の支持を受けていた。

貿易も盛んに行われ、ローランド辺境伯領内に無い物は無いと言われた。

しかしダーラン領を本拠地にしているアルア教団が、10年前に発明した鑑定水晶で一変した。


人は15歳の誕生日にスキルや魔法を神から授けられると信じている。

それまでは鑑定持ちが、誕生日に鑑定の儀式を執り行っていた。

鑑定持ちの人数にも限度があり全てを見れない。

儀式の日に見られるのは、貴族や金持ちしか儀式が受けれなかった。

それ以外の日に見る事は、タブーとされた。



それが鑑定水晶で中級階級から平民まで、鑑定できる事で王国の多くが入信。


アルア教を王国第1の宗教にしてしまった。ローランド辺境伯領は農耕神ルラを信仰していた。


アルア教の本拠地であるダーラン領が勢力を拡大して、ローランド辺境伯領をライバル視され嫌がらせを受けた。



ローランド辺境伯領の貿易が一挙に縮小してしまうのも早かった。

今では、ローランド領は自給自足に近い状態となった。


北の山に住むドワーフと武器や材木の取引を、森の狩人のエルフからは毛皮や薬草類の取引を行なっている。


東に広がる魔の森では、冒険者が持ち帰るモンスターを加工して商売をしている。


南の港では、南国と細々と貿易を行い香辛料を手に入れている。




領内で消費する塩も海から作っている。


農耕文化は他領より進み豊かであった。

いつも豊作が続き食べる事には不自由しない環境。

隊長の話が終わりを迎えた時には、隊長はシクシクと泣いていた。


「隊長大丈夫です。私が盛り返して見せます」


「本当ですか、お願いします」又も泣きだす。



第1砦を朝早くから出発する。

延々と広がる田園風景を見続けてようやく見えて来た。


「あれがローランド城か・・・」



衛兵に案内されなが部屋に入ると1人の男が待っていた。


「わたくしは、領主代行をしていますナルタ・アーモンです。よろしくお願いします」



「そうか、カルエルだよろしく頼むよ」


「せっかく来て頂いたのですが、領主さまは寝込んでおります。明日、面会をお願いします」


「そうか容態の方は」


「少し良くなりました」


「少しは良くなったのだな・・・部屋を頼む」


呼び鈴が鳴り響く。



ドアが開き執事が「こちらで御座いいます」

部屋に入り椅子に座ると、ため息「フーゥ」とでてしまう。

わたしは、どうなるのだろう。




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― 新着の感想 ―
[気になる点] 1人分のセリフは1つの「」で収めた方が読みやすい気がします。 あと、最大HPが20ならば分母と分子が逆です。
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