0047:ホテルの朝食は微妙?
『それでは、料金のほうですが、一泊お一人様銀貨6枚になりますね。』
あれ? 勢いで風呂付きで決めてしまったが、料金が1人頭銀貨2枚増えてしまった。アイリーン達から、『お前、何やっているんだよ?』という冷たい視線を感じる。
『ただし、1週間の連泊なら割引しておりまして、一泊お一人様銀貨5枚になりますが如何致しましょうか?』
頭の中で急いで計算する。
5枚x5人x6日で銀貨150枚。
おぅ、結構どころか、かなりの出費だ。ただ、ここでやっぱり止めますとは言えないよね。ここは必要経費だと思うことにしよう。大銀貨15枚を支払った。
『ありがとうございます。お食事は朝と夜の2食となります。お出掛けする際には貴重品は部屋に置いたままにしないようにお願いします。あと鍵はフロントにお預け下さい。最後になりますが、服等の洗濯物に関してですが、そちらは朝、フロントにお持ち下さい。』
この辺りは前の宿屋と同じだな。きっと一般的なサービスなんだろうな。
『では、お部屋に案内致しますね。』
と受付嬢が部屋まで案内してくれた。部屋番号は305だった。受付嬢が部屋の扉を開け、中に入ると12畳くらいの広さの部屋にベッドが5つある。
『備え付けの家具の配置はご自由に変更して頂いても大丈夫です。あと、お風呂の使い方を説明致しますね。』
風呂場に入ると広い風呂がある。5人全員入れそうだな。風呂の使い方は簡単だった。風呂の縁に魔石があり、魔石に魔力を込めるとお湯が出る仕組みになっている。
『魔石に水魔法と火魔法が付与されている特別な魔道具なんですよ。』
受付嬢が自慢気に説明してくれた。まぁ、確かにオークシンでは見たことが無い魔道具だ。受付嬢が一通りの説明をし終わったようで
『以上で説明は終わりとなります。もし何かあればフロントまでお越し頂ければ係りの者が対応致しますので、気軽にお声掛け下さい。』
と言って部屋を出て行った。
『レイさん、こんな高い部屋を借りて本当に大丈夫なんですか?』
「大丈夫だと思うけど、明日からダンジョンで頑張らないとね。まず、当面の目標は1日大銀貨3枚を稼ぐことかな。」
『そうですね、ご主人様。頑張りますか。』
『旦那様、頑張らないとね。』
『主様、頑張りましょう。』
「じゃあ、皆でお風呂に入って、明日に備えようか?」
『『え?』』
「え? えぇっと、皆で一緒にお風呂に入るために、わざわざここを借りたのに・・・駄目ですか?」
もしこれで、全員一緒に風呂に入れなかったらどうしよう?
『………ご主人様、分かりました、仕方無いですね。』
『………旦那様はやはりエッチですねぇ。』
『………主様にはいつも裸を見られているので今さらですよね。』
『………レイさん、ちょっと恥ずかしいですよ。』
良かったぁ。とりあえず全員で風呂に入るのは大丈夫のようだ。これで駄目なら、わざわざ高い金を払った意味が全く無くなるところだった。
「じゃあ、急いでお湯の準備をしてくるから、少し休んでて。」
アイリーン達の気が変わらないうちに、俺は大急ぎで風呂の準備をした。これ以上無いくらいテキパキと準備をしていく。
よし、お湯も張れたな。準備は万端だ。
「皆、お風呂の準備が整ったよ。お風呂に入ろう。」
俺が急いで服を脱いでいるとアイリーン達は少し恥ずかしそうに服を脱いでいる。レジーナですら恥ずかしそうだ。
「普段もお互いの裸を見ているのに。」
『ご主人様、そういうものでは無いんですよ。』
『旦那様、恥ずかしいものは恥ずかしいんですよ。』
『主様、相変わらずデリカシーが無いです。』
『レイさん、女性の気持ちを全く理解していないですね。』
微妙に文句を言いつつも服を脱いでいく。4人とも、いつ見ても素晴らしいプロポーションだ。ずっと見ていても飽きないね。
「風呂の中に入る前に身体をちゃんと洗わないとね。」
『ご主人様はお風呂に入ったことがあるんですか?』
入院時代は1週間に2~3回は風呂に入っていたな。メスオークやメスゴブリンに付き添われてだが。今みたいに心休まるとは程遠い忌まわしき記憶だ。
『旦那様、どうしましたか? 少し涙目のようだけど。』
「あ、大丈夫だよ。ちょっと嫌な過去の記憶が甦っただけだから。じゃあ、1人ずつ俺が洗うからね。」
俺が洗うことに関しては誰からも異論が出なかった。毎日身体を拭いていたおかげだな。1人ずつ丁寧にしっかりと洗った。その際には、『スケベ』『エロい』『エッチ』等と言われたが気にしない。そんなのは気にした時点で負けだ。
風呂の後は当然4人を抱いた。風呂に入った後の4人はいつもよりも綺麗で色っぽく感じた。最高の時間を過ごして眠りについた。
実は俺が風呂の準備をしている間にベッドの配置が変わっていた。全員が並んで寝られるようにベッドが横に並んでいたことはあえて言わない。
翌日、目覚めると皆が次々とキスをしてくる。最近になって始まった習慣だ。全員とのキスが終わってから食堂に向かった。
食堂に到着すると冒険者らしき男女、商人と思えるオッサン等が既に食事中だった。するとホテルの従業員と思われる女性が声を掛けてきた。
『おはようございます、お客様。305号室のお客様ですね? では、こちらへどうぞ。』
従業員に案内されたテーブルに座った。
『では、朝食をお持ちしますので少しお待ち下さい。』
と言って朝食を取りに行ったようだ。
「なんか、素っ気ない感じだよね。」
『そうですね。ご主人様もそう思いましたか。』
他の3人もうんうんと頷く。やっぱり、皆そう思ったようだ。まぁ、ホテルだとこんなものなのかな? そうこうしているうちに朝食が運ばれて来た。運ばれた朝食を食べて始めた。
「う~ん、不味くはないんだけどなぁ。」
『ご主人様もそう思いますか。』
他の3人と同じ意見だった。何かが足りないんだよなぁ。とりあえず、朝食を食べてホテルを出て、ギルドに向かった。ホテルのフロントでギルドの場所を聞いたので迷うことも無くギルドに到着した。
ギルドに入ると中はオークシンのギルドと同じような作りだった。扉を開けた正面に受付カウンターがあり、受付嬢がいる。
このダンジョン都市でもギルドの受付は女性だ。しかも綺麗な女性だ。ギルドの受付は女性しかなれないのかな。
と、そんなことよりも確認しないと。
「スミマセン、ダンジョンに入りたいんですけど手続きを教えて下さい。」
よければブックマークや評価してもらえると凄くモチベーションアップしますのでよろしくお願いいたします。




