表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

39/319

0039:受付嬢の決断


受付嬢に魔法使いを仲間する方法を聞いてみたが、しかし、そもそも魔法使いの数が圧倒的に少ないので難しいだろうとのことだ。


それを聞いて残念そうにしている俺に対して、受付嬢が


『実は私も魔法が使えるんですよ。しかも、風魔法と回復の2種類の魔法が使えるんですよ。』


「え、そうなんですか? それって凄いですね? 普通は得意属性の1つなんですよね?」


『そうですね。確かに普通は得意属性の1種類ですね。でもたまに、複数種類の魔法を使える人はいますよ。私もそうですけどね。』


突然、受付嬢が魔法自慢を始めた。確かに2種類の魔法が使えるとなると、自慢したくなるのは分かるな。


「冒険者だったら、凄く活躍しそうですね。」


『えっと、こう見えても少し前まで冒険者をしてたんですよ。えへへ。』


また、破壊力抜群の笑顔だ。やっぱり可愛いな。


「何で冒険者をやめちゃったんですか? 勿体無いじゃないですか?」


『え~とですね、男の冒険者のいやらしい視線とか野蛮な言動が嫌になって、ですかね。 (レイさんは、どちらかというエッチ視線なんだけど、レイさんの視線は何故か嫌じゃないな。何でだろう?) 』


「え、そうなんですか? じゃあ、冒険者に戻る気は無いんですか? 折角、魔法が使えるのに凄く勿体無いですよ。 (ヤバい、たまにジッと見ているのがバレてないかな? バレてないよね?) 」


『そうですね。でも最近はちょっと冒険者に戻るのもいいかなって、思ったりしますね。 (この振りは、やっぱり私を仲間に誘っているのかな? というか、誘っているんだよね? 間違いだったら恥ずかしいな) 』


「そうなんですね。もし、冒険者に戻るなら是非、俺達の仲間になって欲しいですよ。 (まぁ、多分冒険者には戻らないよね。勿体無いけど。でも、もうちょっと押したら仲間になってくれそうな気もするよね。でも間違っていたら恥ずかしいな) 」


『本当に? そんなこと言われたら、お姉さん、真剣に考えちゃうよ? (どうしよう? 本当に誘っているのかな? 本当に悩むな。アイリーンさん達みたいなちゃんとした人もいるパーティーだしな。冒険者に戻るのも良いかも知れないかな) 』


「いや、本当に仲間になってくれるなら嬉しいです。是非、お願いします。

(まぁ、やっぱり無理だよね。きっと社交辞令みたいなものだよね? 変に期待するのは止めておこう) 」


『レイさん、分かりました。ちゃんと考えてみますね。 (これって、やっぱり誘っているんだよね。レイさんの提案を真剣に考えてみようかな) 』


「はい。是非、よろしくお願いします。」


ギルドを出るとアイリーンが


『ご主人様、あんなことを言って大丈夫ですか? 彼女、かなり真剣に考えていましたよね?』


「え、そんなことは無いでしょ? 気のせいだと思うよ。」


『そうですかね? ならいいのですが・・・』


アイリーンは心配性だな。あんな短いやり取りで受付嬢を辞めて冒険者に戻るなんて決断をする人なんていないよ。あれ? マリーナもレジーナも心配そうな顔をしている。何でだ?


とりあえず宿屋に戻ると、女将さんから


『レイさん、お帰り。部屋なんだけど、ちょうど5人部屋なら空いたんだけど、どうする? 移るかい?』


「あ、はい。是非、そうさせて下さい。」


あのピンクの部屋でも寝れないことは無いのだが、やっぱり落ち着かないしね。アイリーン達みたいな美人が横に寝ていると尚更ね。


『じゃあ、こっちが新しい部屋の鍵になるから失くさないようにしておくれよ。』


ピンクの部屋の鍵と新しい部屋の鍵を交換して夕食を食べた。部屋に戻り、お湯で身体を拭きあい、今日はアイリーン達とイチャイチャした。


「そういえば、こっちの世界にはお風呂って無いのかな?」


アイリーン達に身体を拭いてもらうのは嬉しいんだが、出来ればお風呂にも入りたいよね。全身、さっぱりしたいな。


『ご主人様、お風呂ですか? お風呂は貴族か一部の金持ちしか入れないですね。』


「え、そうなの?何でなんだろう?」


『何でも、お湯を出すための道具が非常に高価らしいですね。』


「量産する技術が無いのかな? 仕組みが分かれば量産出来るかもしれないね。」


アイリーンは、さぁ? という表情だ。少し眠そうだな。


「ごめん、そろそろ寝ようか。お休みなさい。」


『はい。ご主人様。お休みなさい・・・』


ーーーーーーーーーー


受付嬢 (サーラ) 視点


どうしよう? 前からなんとなく気になっていたレイさんから仲間になって欲しいと言われた。しかも、かなりの熱烈な誘いだ。


前々からやっぱり冒険者に戻りたいとは考えていたが、冒険者として仲間に入りたいと思えるパーティーが無かったので受付嬢を続けていた。


でも、レイさん達のパーティーなら問題無いだろう。むしろ、こっちからお願いして入りたいと思える。理由は分からないが成長速度が速い。きっと、いずれは有名な冒険者になる可能性がある。そういう人達と一緒に冒険者をしたい。何よりもレイさんには他の男性冒険者のような下品さは無い。


そういえば、私はなんでレイさんを気になっていたんだろう? 特別格好いいわけじゃないけど、放っておけないというか、なんというか。


あ、格好悪いわけじゃないけどね。普通に格好いい部類に入ると思うかな。


そうか、放っておけないんだよね。きっと。よし、決めた。冒険者に戻ろう。そして、レイさん達と一緒に冒険者をしよう!


元々、冒険者に戻りたかったし。良い機会だわ。きっとレイさんも大喜びしてくれるはず。それとも凄くビックリするかな? レイさんがどんな表情をするのかと思うと楽しくなってきた。


明日は、早速ギルドに辞めると言わないとね。

ブックマークや評価をしてくれるとモチベーションアップに繋がります。よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ