0024:こうなりました
オッサンと奴隷5人は一旦部屋を出た。
「アイリーンはどう思う?」
『確かにあの5人の中では3人目と5人目が有望そうでしたね。』
部屋の扉をノックする音がした。すると3人目のハーフドワーフの娘が入ってきた。改めてじっくり見るがやっぱり可愛い系だな。
『失礼します。私の名前はマリーナと言います。あの、私を買って頂けるのでしょうか?』
「あ、まだ決まっていないよ。前向きに考えているけどね。それで聞きたいんだけど、マリーナは槍と盾を使うんだよね? 前衛向きと思ってもいいかな?」
『はい。前衛か中衛なら大丈夫です。』
『ご主人様は、ほぼ毎日モンスター討伐に出掛けますが大丈夫ですか?』
アイリーンが俺のことをまるで戦闘狂のように言い始めた。ちょっと待てと言いたい。戦闘狂なのはむしろアイリーンのほうだ。
………いや、違うな。アイリーンはスパルタ教師なだけだな。
『はい。大丈夫です。むしろ毎日モンスター討伐でも平気ですよ。』
なんと、ここに本当の戦闘狂がいた。顔は可愛いのに。
『分かりました。マリーナはご主人様と気が合いそうですね。』
「え? そうなの? ちょっと違うと思うけど・・・」
『ありがとうございます。是非、買って下さい。』
「あ、は、はい。」
ハーフドワーフの娘が部屋を出ると、続いて5人目の狼人属の娘が部屋に入ってきた。
『………よろしくお願いします。』
「こちらこそよろしくお願いします。俺の名前はレイっていいます。貴女の名前を教えてくれるかな?」
『………レジーナ、と言います。』
「レジーナか。率直に聞くよ。右目が見えなくて本当に戦闘が出来るの?」
『………問題無いです。』
「念のため確認させてもらって良いかな?」
『………はい、それは構わないですが、どうやって?』
「俺が銅貨をレジーナに向かって投げるから、銅貨を掴んでみてくれるかな?」
『………分かりました。いつでもどうぞ。』
俺はアイテムボックスから銅貨10枚をこっそり取り出し、10枚まとめてレジーナに放り投げた。俺は3枚くらい取れれば御の字だと思っていたが、レジーナはなんと8枚もキャッチした。
『………っ』
しかし、俺の思惑とは逆にレジーナは悔しそうにしている。レジーナが取り損ねた銅貨2枚をアイリーンが拾いつつ
『あなた、凄いわね。』
アイリーンが褒めてる。ちょっと驚きだ。レジーナは戦闘に関しては問題無いだろう。レジーナも部屋から出ていった。
「あの2人は戦闘に関しては十分に役に立つと思うけど、アイリーンはどう思う?」
『はい。2人とも問題無いと思いますよ。それに・・・』
「それに・・・なに?」
『いえ、気にしないで下さい。』
いや、気にしないでくれと言われて気にしない奴はいないと思うんだけどな。それって普通だよね?
アイリーンと会話していると、オッサンが部屋に入ってきた。
『レイ様、あの2人は如何でしたか? レイ様のお眼鏡に叶いましたでしょうか?』
2人とも問題無さそうだよね。アイリーンと認めているくらいだし。それにパーティーメンバーはある程度多いほうがいいよな。よし決めた。
「2人とも購入させてもらいます。」
『おぉ、ご購入ありがとうございます。では、早速契約を進めさせてもらいますね。』
オッサンは小走りに部屋を出てマリーナとレジーナを連れて戻ってきた。早速、契約作業を行い始めた。マリーナとレジーナの首輪に血を垂らし、オッサンが隷属魔法を唱えた。
『………無事に契約が完了しました。これで2人のステータスが確認出来るはずなのでご確認をお願いします。』
名前:レイ
種族:ハイヒューマン
年齢:15
筋力:32(+50)
体力:29(+50)
魔力:57(+50)
器用:22(+50)
スキル:
【鑑定】【アイテムボックス】【言語解析】【魔法全般】【スキル強奪】【回復Lv18】
【剣術Lv17】【短刀術Lv14】【回避Lv4】
【火魔法Lv6】【気配探知Lv1】
名前:アイリーン (主人レイ)
種族:ハーフエルフ
年齢:42
筋力:35(+2)
体力:33
魔力:39
器用:27
スキル:
【大盾術Lv8】【剣術Lv6】
名前:マリーナ (主人レイ)
種族:ハーフドワーフ
年齢:24
筋力:29
体力:27
魔力:15
器用:30
スキル:
【盾術Lv2】【槍術Lv3】
名前:レジーナ (主人レイ)
種族:狼人属
年齢:21
筋力:25
体力:23
魔力:14
器用:32
スキル:
【剣術Lv3】【回避Lv3】
「はい。確かに確認出来ました。」
マリーナは赤髪でブラウンの目をした可愛い系であり、レジーナは銀髪で赤い目をした綺麗系だ。
マリーナとレジーナの代金を支払い、奴隷商を出た。そして、そのままギルドに向かった。ギルドに入ると、真っ先にいつもの受付嬢のところへ。
「すみません。この2人の冒険者登録とパーティー登録をお願いします。」
『え、また、増えたんですか? しかも女性冒険者ばっかりじゃないですか。』
あれ? いつもの破壊力抜群の笑顔じゃないな。なんか冷たい視線を感じるな。
「えっと、あの、その・・・」
『この2人は槍の使い手と双剣の使い手で、我々の足りない部分を補う大事な戦力なんです。ご主人様は決してやましい気持ちでマリーナとレジーナを購入したわけじゃないんです。』
『なるほど、そうだったんですね。私は、てっきり何も考え無しにハーレムを作り始めたんじゃないかと心配してしまいました。』
アイリーンのナイスフォローに助けられたようだ。冒険者初心者がハーレムを作るのは良くないらしい。これは覚えておこう。
「すみません。心配をかけてしまったようで。」
『いえ、こちらの勘違いだったようで。大変失礼致しました。』
とりあえず、無事(?)にマリーナとレジーナの冒険者登録とパーティー登録出来たようだ。マリーナとレジーナのギルドカードは俺のアイテムボックスに入れておく。あとは宿屋で部屋を変更しないといけないな。
「明日からまた依頼を受けに来ますのでよろしくお願いします。」
『はい。頑張って下さいね。』
ようやく破壊力抜群の笑顔が戻った受付嬢に挨拶をしてギルドを出て、宿屋に向かった。宿屋に入るとマーサがいた。
『あ~!レイさん、ハーレム作ってる!』
あ、ここにも面倒な子がいた・・・




