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0229:カレン加入


グランラット男爵家の屋敷に到着すると、当然門番達が詰め寄って来た。


『どちら様ですかな? ここをグランラット男爵様の屋敷と知ってのご訪問でしょうか?』


『はい。私はエドワード公爵家のカレン・エドワードと申します。グランラット男爵様にお取り継ぎをお願いします。』


『あ、エドワード公爵様のカレン様でございますね。畏まりました。少々お待ち下さい。』


門番の1人が確認のために急いで屋敷の中へ向かっていった。数分後、確認しにいった門番が戻ってきた。


『お待たせしました。男爵様の許可が出ましたので案内致します。』


門番に案内されて屋敷の中に入っていく。通路には虎の毛皮や絵画や変な花瓶等が飾られていた。明らかに成金という感じでエドワード公爵の屋敷とは大違いだった。


これを見る限りではあまり良い印象は無いな。案内係の門番が屋敷の奥の部屋で止まり、扉をノックした。


『グランラット男爵様。エドワード公爵家のカレン様をお連れしました。』


『うむ、入って良いぞ。』


部屋の中から野太い声が聞こえてきた。門番が扉を開けると部屋の中には小太りの男がいた。


部屋の中は通路以上に様々な調度品が揃えられていた。金色や銀色の物が多く目が痛くなりそうだ。ソファに腰を掛けていた小太りの男が立ち上がると


『おぉ、カレン殿。王都に到着したことをお知らせして頂ければ私からお伺いしたのに。わざわざお越し頂き恐縮です。』


『いえ。今日は求婚のお返事をしに来ましたので私のほうから伺うのが礼儀だと思います。』


『おぉ、では求婚を受けて下さるのですな。結婚式は、』

『いえ。大変申し訳ありませんが今回のお話はお断りさせて頂きます。』


カレンはグランラット男爵の言葉を遮って、びしっと断った。男爵のほうは何が起こったのか分からずオタオタしている。


『この度はこのような結果になってしまい、大変申し訳ありませんでした。』


カレンは男爵に頭を下げて求婚を断った。それに対して男爵は血相を変えてカレンに詰め寄って来た。


『な、な、何故だ! 男爵の妻では不足だと言うのか?』


『いいえ、不足しているわけではありません。ただダルハイムから王都に来る途中、ずっと考えていたのです。』


グランラット男爵は黙ったままカレンの話を聞いていた。


『私はずっと冒険者になることに憧れていました。ただ、本当に冒険者になっても良いのか、本当に冒険者としてやっていけるのかと悩んでいました。』


カレンの言葉にグランラット男爵の血相が元に戻ってきている。


『そして、そこにいるレイ殿達と短期間ではありますが旅をして分かったのです。やはり私は冒険者になりたいのだと。』


そう言うとカレンが俺のほうを向いた。


『レイ殿。どうか私をレイ殿のクランのメンバーに加えて下さい。それが駄目なら冒険者になることを諦めます。』


え、それって俺が断ったら、やっぱりグランラット男爵の嫁になるってことじゃないのか? これって普通は断れないよね?


とりあえずアイリーン達のほうを見ると全員がうんうんと頷いている。なんだろう、この既にシナリオが出来上がっている感じは・・・


「わ、分かった。クランのメンバーになることを歓迎するよ。」


『ありがとうございます、レイ殿。いえ、今後は我が君と呼ばさせてもらいますね。』


途中で血相を変えていたグランラット男爵も多少は落ち着きが戻ったようで、かつカレンから夢を追い掛けたいと言われればどうしようも無いと思ったのか、


『カレン殿、分かりました。あなたが夢を追い掛けると言うのであれば私は潔く身を引くことにしましょう。非常に残念ですが。カレン殿が冒険者として活躍することを祈っておりますぞ。』


お、この小太りの貴族、意外にいい奴なのかも知れないな。引き際がいいね。とりあえず、男爵の気が変わらないうちに屋敷から出ることにした。


男爵の屋敷を出て、屋敷が見えなくなったところで女性陣が話し始めた。


『カレン、良かったわね。』

『しかし、あれは無いわよね。さすがに。』

『でも、思ったよりも潔い貴族だったよね。』

『うんうん、その点は良かったわね。』


「え? えっと、どういうこと?」


カレンが俺に説明してくれた。


『男爵家の屋敷で話した通りで冒険者に憧れていたのですが、家を出てまで冒険者になる勇気が無く、今までズルズルとしていたのですが、今回レイ殿、いえ、我が君からも後押しを頂いたので踏ん切りがついたのです。』


「え、後押しって?」


『え? 言ったじゃないですか、やりたいようにやればいいと。それにフォローもすると。』


確かに言った記憶はある。かなり気軽に言った記憶がある・・・


『ひょっとして、あれは嘘だったんですか?』


カレンの目がうるうるとしている。そしてアイリーン達からはジト目が。


「い、いや、あれは嘘じゃないよ。ただメンバーになるためには、」

『分かっていますよ。我が君と奴隷契約をすれば良いんですよね。』


既に条件はアイリーン達から聞いているようだった。


「………あ、はい・・・えっと、それで問題がなければ・・・」


『はい。問題はありませんよ。では早速奴隷商に行って契約をしましょうか。』


カレンは俺の腕を引っ張って、奴隷商に向かった。奴隷契約が終わってギルドでクランのメンバー登録が終わった。


メンバー登録が完了したのでカレンにも俺が迷い人であることを教えた。そしてドラゴンの生き血も飲んでもらいスキル付与も終わった瞬間、カレンは凄く嬉しそうにしていた。


『これでやっと皆さんと同じ一員になれたのですね。』


このカレンの笑顔を見せられると何も言えなくなってしまうな。


………

………


あとはエドワード公爵に何と言うかだな。大事な娘を俺の奴隷にしましたなんて普通は言えないよな・・・ただ、言うなら早いほうが良いよな。だとすると今夜かぁ。気が重いな・・・


俺の心配を余所に女性陣は気楽そうにキャッキャしている。


さてと公爵の屋敷に泊まるか馬車に泊まるか、どうしようかと考えていたからカレンから馬車のほうが良いとのことだった。


馬車に戻り、夕食後にいよいよ公爵に連絡することにした。アイテムボックスから連絡用の水晶玉と取り出し通信を開始した。


『よう、レイか。無事に王都に到着したのか?』


「あ、はい。無事に到着したような、そうでも無いような・・・」


『どうしたんだ? 何か問題でも発生したのか?』


「そうですね、ちょっとだけ問題が発生したような気がします・・・」


『おい、どうしたんだ? なんか歯切れが悪いな。』


歯切れが悪い俺を見るに見かねたのかカレンが俺に代わって話し始めた。


『父上、カレンです。私は冒険者としてレイ殿に付いて行きます。』


『………そうか、分かった。まぁそうなると思っていたから特に問題は無いぞ。』


「え?」

『え?』


俺とカレンは同時にハテナという状況になった。


『まぁ、なんだ。レイよ、とりあえず娘をよろしく頼むぞ。儂は忙しいからな。それ以外に話が無いから今度詳しく話を聞かせてくれ。』


と言って通話が切れた。結局、公爵の手のひらのままか・・・


………

………


あまりに呆気なく会話が終了したため暫く無言が続いた。


「と、とりあえず、今後ともよろしく頼むね、カレン。」


『あ、はい。我が君。』


カレンのステータスを確認したがサーラと同じく完全な後衛タイプであった。


「じゃあ、風呂に入って寝るとするか。」


当然、全員一緒に風呂に入った。そして、お待ちかねのイチャイチャタイムでは処女も頂きました。そろそろ体力的に厳しいかな。



ーーーーーーーーーー

ステータス


名前:レイ

種族:ハイヒューマン

年齢:15

筋力:112(+90)

体力:113(+90)

魔力:126(+80)

器用:109(+90)

スキル:

【鑑定】【アイテムボックス】【言語解析】

【魔法全般】【スキル強奪】【回復(全)LvMax】

【剣豪Lv17】【短刀術Lv44】【回避Lv45】

【火魔導Lv9】【気配探知Lv33】【豪腕】

【マップ】【剛健】【水魔法Lv25】

【攻撃支援】【錬金術】【俊足】【毒耐性】

【毒攻撃】【解毒】【隠密】【誘惑】

【身体強化】【自動回復】【罠探知】

【罠解除】【雷魔法Lv18】【風魔導Lv7】

【麻痺攻撃】【魔法耐性】【勇者】【魔眼】

【念話】【心眼】【龍言語魔法Lv4】

【ゲート】【気配遮断】【麻痺耐性】

【全体強化】


名前:アイリーン (主人レイ)

種族:ハーフエルフ

年齢:42

筋力:106(+50)

体力:104(+50)

魔力:93(+30)

器用:99(+40)

スキル:

【大盾術Lv42】【剣術Lv43】【豪腕】

【剛健】【俊足】【毒耐性】【隠密】

【解毒】【魔力探知】【罠探知】【罠解除】

【魔法耐性】【毒耐性】【麻痺耐性】

【毒攻撃】【麻痺攻撃】


名前:マリーナ (主人レイ)

種族:ハーフドワーフ

年齢:24

筋力:99(+50)

体力:96(+50)

魔力:72(+30)

器用:97(+40)

スキル:

【盾術Lv36】【槍術Lv37】【豪腕】

【剛健】【俊足】【毒耐性】【隠密】

【毒攻撃】【魔力探知】【罠探知】

【罠解除】【魔法耐性】【麻痺耐性】

【麻痺攻撃】


名前:レジーナ (主人レイ)

種族:狼人属

年齢:21

筋力:97(+50)

体力:94(+50)

魔力:67(+30)

器用:104(+40)

スキル:

【剣術Lv37】【回避Lv38】【豪腕】

【剛健】【俊足】【毒耐性】【隠密】

【毒攻撃】【魔力探知】【罠探知】

【罠解除】【魔法耐性】【麻痺耐性】

【麻痺攻撃】


名前:サーラ (主人レイ)

種族:ヒューマン

年齢:23

筋力:84(+50)

体力:87(+50)

魔力:110(+30)

器用:95(+40)

スキル:

【風魔法Lv45】【回復Lv41】【弓術Lv38】

【豪腕】【剛健】【俊足】【毒耐性】

【隠密】【解毒】【攻撃支援】【魔力探知】

【魔法耐性】【麻痺耐性】【毒攻撃】

【麻痺攻撃】


名前:エリー (主人レイ)

種族:ヒューマン

年齢:21

筋力:88(+50)

体力:85(+50)

魔力:73(+30)

器用:87(+40)

スキル:

【大盾術Lv32】【剣術Lv30】

【豪腕】【剛健】【俊足】【毒耐性】

【隠密】【解毒】【魔力探知】

【罠探知】【罠解除】【魔法耐性】

【麻痺耐性】【毒攻撃】【麻痺攻撃】


名前:ジャンヌ(主人レイ)

種族:ヒューマン(ホムンクルス)

年齢:4985

筋力:111(+50)

体力:109(+50)

魔力:111(+30)

器用:108(+40)

スキル:

【雷魔法Lv46】【大剣術Lv45】【弓術Lv39】

【豪腕】【剛健】【俊足】【毒耐性】

【隠密】【毒攻撃】【魔力探知】【魔法耐性】

【麻痺耐性】【麻痺攻撃】


名前:メリッサ(主人レイ)

種族:ヒューマン

年齢:18

筋力:103(+50)

体力:98(+50)

魔力:100(+30)

器用:107(+40)

スキル:

【氷魔法Lv35】【剣術Lv37】【回復Lv36】

【豪腕】【剛健】【俊足】【毒耐性】

【隠密】【勇者】【料理Lv16】

【アイテムボックス】【魔法耐性】

【麻痺耐性】【毒攻撃】【麻痺攻撃】


名前:イザベラ(主人レイ)

種族:ヒューマン

年齢:34

筋力:113(+50)

体力:117(+50)

魔力:109(+30)

器用:114(+40)

スキル:

【土魔法Lv47】【剣術Lv45】【槍術Lv44】

【弓術Lv42】【豪腕】【剛健】【俊足】

【毒耐性】【隠密】【料理Lv21】【魔法耐性】

【麻痺耐性】【毒攻撃】【麻痺攻撃】


名前:エメリア (主人レイ)

種族:狼人属

年齢:33

筋力:124(+50)

体力:118(+50)

魔力:81(+30)

器用:116(+40)

スキル:

【槍術Lv48】【回避Lv35】【豪腕】

【剛健】【俊足】【毒耐性】【隠密】

【毒攻撃】【魔力探知】【料理Lv19】

【魔法耐性】【麻痺耐性】【麻痺攻撃】


名前:シシリア(主人レイ)

種族:ヒューマン

年齢:22

筋力:71(+50)

体力:68(+50)

魔力:66(+30)

器用:70(+40)

スキル:

【大盾術Lv19】【剣術Lv16】

【豪腕】【剛健】【俊足】【毒耐性】

【隠密】【魔力探知】【罠探知】

【罠解除】【魔法耐性】【麻痺耐性】

【毒攻撃】【麻痺攻撃】


名前:カレン (主人レイ)

種族:ヒューマン

年齢:18

筋力:44

体力:47

魔力:70

器用:55

スキル:

【無属性魔法Lv10】【回復Lv8】【弓術Lv9】

【豪腕】【剛健】【俊足】【毒耐性】

【隠密】【解毒】【攻撃支援】【魔力探知】

【魔法耐性】【麻痺耐性】【毒攻撃】

【麻痺攻撃】

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― 新着の感想 ―
[気になる点] カレンのステータス ()のプラス分が抜けているの? [一言] よくわからん
[一言] もうハーレムメンバー多すぎて分からなくなってきたしいっそ年齢より下のステータスやスキル部分をキャラ紹介や見た目とかにしてほしい
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