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0138:墓参りに行く


盗賊討伐の指名依頼から無事にインダスへ帰って来た。しかもメリッサという美女も仲間にして。早速ギルドに指名依頼の結果を報告して、そのままメリッサの冒険者登録とパーティー加入登録をした。


メリッサは初めての冒険者登録なのでランクHからのスタートになってしまったため、エリーとジャンヌがランクCに上がったが、パーティーランクはランクDになってしまった。パーティーメンバーの平均ランクでパーティーランクが確定する以上は仕方が無い。


『御館様、皆様。申し訳ありません・・・』


メリッサは申し訳なさそうにしているが全く問題無い。メリッサの実力ならすぐにランクも上がるだろうし。


「まぁ、明日にでもゴブリン狩りをすればメリッサのランクはGになれるから。そうすればパーティーランクも直ぐにランクCに戻れるから気にしなくて良いよ。」


実際のところ、ランクFくらいまでなら直ぐに上がる自信がある。なので、一時的にランクが下がっても問題無い。どうせあまり気にしていないしね。


「今日のところは指名依頼の報酬を貰ったら馬車に戻ろうか。」


指名依頼完了の証明としてガハラの剣を受付嬢に渡し、依頼の報酬として大金貨20枚を受け取った。


アイリーン達がメリッサに馬車のこと等を教えている間に俺がギルドの手続きを進めていく。アイリーン達の説明が終わったところで、ギルドの手続きも終わった。


『御館様、これで私も冒険者になれたんですね。皆さんの足を引っ張らないように頑張りますね。』


メリッサの満面の笑みは破壊力抜群だ。


「明日はガハラの埋葬に行くつもりだけど、メリッサの母親のお墓って何処にあるの?」


『実は母の墓の具体的な場所の名前は知らないのですが、私の帰還魔法の拠点になっています。なので母の墓参りには私と父の2人じゃないと行けませんでした。』


勇者が2人いないと墓参り出来ない場所に墓を立てるって、ガハラは何を考えていたんだろうな。余程他人には内緒にしておきたかったのだろうか?


「ちなみに、帰還魔法の拠点って変更できるのか知ってる?」


『はい。拠点の変更はいつでも可能です。勇者スキルから帰還魔法を選択できると思いますが、その中に拠点設置があります。その拠点設置を選べば拠点設置は完了します。』


メリッサの説明通りに勇者スキルを発動させると目の前にスクリーンが表示され、帰還魔法を選択すると


[帰還魔法実行]

[拠点設置 (未設定) ]


となっている。拠点設置を選んでみると


[インダス ギルド内]を設定しますか?

[はい] [いいえ]


と表示された。なんとなく使い方は分かった。後程判明するのだが移動する場所には拠点は出来ない。なので馬車には拠点設置不可だ。


「馬車広場の隅っこに拠点を作ろうか。俺達の馬車で隠れるようにしておけば大丈夫でしょ。」


馬車広場に戻る途中でメリンゴを大量に購入した。屋台のおばちゃんからはまた買いに来いとの催促だ。


『約束通りオマケしといたからね。また買いに来ておくれよ。』


メリンゴを齧りながら馬車広場に向かい、馬車広場ですぐさま拠点の設置を行った。


「どうする? 今から埋葬に向かってみる?」


『『はい。行きましょう。』』


「じゃあ、メリッサ。帰還魔法をお願いするね。」


メリッサが帰還魔法を発動させると俺達全員が光の玉に包まれ、全身が浮遊感に支配される感覚になった。おそらく時間にして数秒間程度だったかと思う。突然、浮遊感が無くなり気が付けば目の前には墓標がある。


『これが母のお墓です。』


周りを見ると崖の上に墓が建てられていることが分かる。念のためマップスキルを使ってみるとどうやら大陸の最南端のようだ。


アイリーン達に、今いる場所が大陸の最南端であることを伝えた。するとサーラから


『レイさん。おそらくですが、ここは宗教国家ギリクリスだと思いますよ。』


え、そうなのか。なんかガハラのイメージじゃないな。そうするとメリッサの母親がこの国の人だったのかも知れないな。


「とりあえず、ガハラの墓を作ろうか。」


母親のお墓の隣に新たな穴を掘り、ガハラの遺体を穴に埋葬した。母親の墓と比較するとガハラの墓は少し貧相な作りになってしまった。


『でも、父は母の隣で眠れますので満足していると思いますよ。皆さん、本当にありがとうございます。』


ガハラも埋葬したので、このまま帰ることにした。また、あの浮遊感を体験しないといけないのか。ちょっとうんざりするな。


「じゃあ、帰りの帰還魔法は俺が使うんだよね。」


勇者スキルを発動させて、帰還魔法を発動させた。白い光の玉に包まれ浮遊感とともにインダスの馬車広場まで戻ってきた。


『ご主人様、ちょっと休憩しましょう。』

『これって地味に堪えますね、旦那様。』

『主様、少し気持ち悪い・・・』

『レイさん、吐きそう・・・』

『レイくん、次からは連続は無しね。』

『………レイ様、これキツイです。』


『御館様は大丈夫ですか? 私は慣れているので平気なんですけど。』


「皆ほどでは無いかな。とりあえず、馬車の中に入って休憩しようか。」


一旦、馬車の中に戻ったが、メリッサ以外はぐったりしている。まぁ、すぐに回復すると思うけどね。


「それじゃあ、メリッサの水着や服を買いに行って来るか。」


『『………行ってらっしゃ~い。』』


というわけでメリッサと二人きりで買い物に出かけることにした。


『御館様、あの、すみませんが、私泳げないんですけど・・・』


「大丈夫だよ。俺達もみんな泳げなかったんだから。最初は酷いもんだったんだから。だからメリッサも練習すれば泳げるようになるよ。」


それにメリッサの水着姿も見たいので水着を買うのは確定事項だ。店に到着すると店員さんが俺のことを覚えていたようで


『あら? 一昨日くらいに来たお客さんじゃないですか? 今日は別の可愛いお嬢さんを連れているのね?』


おいおい、普通はそういう暴露発言みたいなことは言っちゃ駄目だろう?


「他のメンバーはちょっと休憩中なんで・・・」


とりあえず、ナンパ野郎じゃないことだけはアピールしておき、メリッサに似合う水着と服を見繕って貰うことにした。


メリッサが水着に着替えた姿を見て俺は驚愕した。メリッサは少しゆったりした服を着ていたが正直胸のサイズはマリーナより少し大きいくらいだと思っていた。


胸にメロンでも詰め込んでいるの? と思われる程の巨乳がそこには存在していた。なんとも神々しいプロポーションをしている。そして俺が胸を凝視しているのが分かったのだろう。


『えっと、今まではさらしを巻いていましたから。』


「えっと、何でさらしを巻いていたの?」


『父の言いつけです。特に理由は言っていませんでしたが、小屋から出るときには必ずさらしを巻いおくようにと言われていましたので。』


あぁ、分かるな。分かりやすい程に分かる。


『あの? 私の水着、変じゃないですか?』


「えっと、全然変じゃないです・・・」


『本当ですか、良かったです。』


メリッサが喜びのあまりピョンピョン跳ねるとポヨンポヨンと。推定カップは驚異のFカップだ。しかもウエストはちゃんと細い。完璧なスタイルだ。


これはマリーナが発狂するかもしれない。そうすると、とばっちりが俺に来るのか・・・それは困るな・・・

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