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0130:勇者達と依頼を受けた


昨日は余計な邪魔が入り何も出来なかったので、今日こそは普通に依頼を受けたい。朝食後、ギルドに向かった。


ギルドに到着するとハヤト達が既におり、まだ勇者フィーバーが続いているようでハヤト達の周りには多くの冒険者達が群がっている。まるでアイドルとそれに群がるファン達という感じかな。


とりあえず、無視して依頼ボードのほうに向かおうとするとハヤトから声を掛けられた。


『お、レイ達じゃないか。というか無視しないでくれよ。まぁちょうど良いところで会ったよな。どうだろう? 一度、俺達と一緒に依頼を受けてみないか?』


「一緒に依頼ですか? ちなみに、それってどんな依頼ですか?」


『この都市の周辺にオーガの群れがいるのが見つかったらしくてね。それの討伐依頼だよ。』


『レイさん、オーガはランクCモンスターですね。ただオーガは本来群れないモンスターのはずなんですけど。』


『確かに、サーラさんの言うとおりなんだけど、たまにそういった本来は群れないはずのモンスターもたまに群れたりするんだよね。』


「そういう時は勇者の出番なんですね。」


『まぁ、そういうことだね。どうだい? 一緒に行くか?』


勇者も大変だな。勇者なんて本当に正義の味方が好きじゃなければやれないな。俺には無理だね。


「こちらも今はやることが無いので、ギルドの依頼ということなら一緒に討伐しに行っても良いですよ。」


『なら決まりだな。オーガの調査と討伐はギルドからの依頼だからな。じゃあ早速オーガ狩りに行こうか。』


元々、何かしらの依頼を受ける気でギルドに来たので特に問題は無いかな。それに勇者の実力もこの目で見てみたいしね。


「分かりました。じゃあ行きましょうか。」


ハヤト達と一緒に都市の外へ向かう。ハヤト達と一緒に歩いていると野郎冒険者達からの視線がかなり痛いな。男2人に対して女性が9人もいるし、しかもイリス、マリン、シアンは明らかに幼い。ハーレムへの妬みなのか、ロリコン疑惑なのか・・・きっと後者だろうな。というか、俺は違うからな!


『ははは、レイ達は人気者のようだね。』


「………明らかに違うよ。」


ハヤトにはこの疑惑の視線の意味が分からないらしい。とりあえず、さっさと外に出よう。視線が痛すぎる。


痛い視線を回避するために門まで急いだ。門番にも適当に挨拶をしてさっさと門の外に出た。


「ところでオーガの群れが見つかった場所ってどの辺なんですか?」


『ちょっと待ってくれ。えっと、地図によるとこの辺りのはずなんだよ。』


ハヤトはギルドからもらったと思われる地図を取り出して地図のある場所を指差しした。そこはダンジョン都市からあまり離れていない森だった。


「意外と都市の近場でオーガの群れが発生したんだ。ギルドの依頼になるのも分かるね。」


地図を見る限り、歩いて1時間くらいの距離だろうな。しかもその森は街道からもそれほど離れていない。なので放置出来ないと判断されたんだろうね。


「そういえば、確認なんですがイリス達はちゃんと戦えるんですよね?」


『あぁ、そこは僕が保証するよ。勇者にはパーティーメンバーのステータスアップの力もあるしね。』


マジか、勇者スキルってそこまで万能なのか。


『そういえば、レイはどんなスキルを持っているんだい?』


本当は手の内は晒したくないが、ハヤトは教えてくれたしな。こちらが聞いていないことまで教えてくれたので、俺の持っているスキルをハヤトに教えることにした。ちなみに、ハヤトは言語解析、アイテムボックス、勇者の3つのスキルを持っている。


『へぇ、スキル強奪かぁ。かなり変わったスキルを選んだんだな。それで今はどれくらいのスキル数になっているんだい?』


「約30個かな。」


『へ? なに? 30個? マジで? そんなに持っているのか。普通はあり得ないぞ。』


明らかに要らないスキルはあえて取得しなかったけど、それでもかなりのスキル数になった。我ながら頑張ったなと思う。ハヤトはかなり驚いたようだ。


等々の会話をしているうちに目的地に到着した。すると、レジーナが


『主様、森の奥から巨大気配がします。数は8つ程です。』


『レイ、その子凄いね。この距離でモンスターの数まで察知出来るのか。それはそうとオーガが8匹か。レイ達で半分はいけそうかい?』


ランクCモンスターが4匹なら大丈夫だろう。ただし油断しないように気を付けよう。


「まぁ、それくらいなら大丈夫だと思いますよ。」


オーガ達は群れていると言っても密集しているわけじゃない。なのでハヤト達と別れて左右からオーガを撃破していくことになった。


『ご主人様、素早く倒せば個別討伐が可能かと思いますよ。』


魔法による先制攻撃はどのみち必須だよな。ハヤト達と別れて森を進んで行くとすぐにオーガを見つけた。


〈鑑定〉

オーガ

スキル:豪腕


1匹目は俺の魔法で先制攻撃をして弱ったところをボコボコにした。

2匹目はサーラの魔法で先制攻撃をして弱ったところをボコボコにした。

3匹目はジャンヌの魔法で先制攻撃をして弱ったところをボコボコにした。


素早く1匹ずつ個別に討伐していった。そして最後のオーガと対峙した。最後のオーガはちょっと大きい。


〈鑑定〉

オーガリーダー

スキル:豪腕、剛健


4匹目はオーガリーダーだった。4匹目は魔法の先制攻撃を無しで全員でボコボコにしてみることにした。


アイリーンとエリーのシールドアタックはオーガリーダーくらいのモンスターなら魔法で弱らせていなくても有効だと分かった。


オーガリーダーを倒したところでハヤト達がいるほうを見たところ、ハヤト達も4匹目のオーガと戦闘中だった。


イリスが防御しつつ、マリンが連続魔法でオーガの体力を削りつつ、シアンは支援魔法でパーティーの補助をしているようだった。


「凄いね。連続魔法なんて初めて見たよ。」


『レイさん、私も初めて見ました。確かに凄いと思いますよ。』


どうやら、連続魔法は1回の魔法威力を抑えて2回目、3回目への魔法に魔力を温存しているようだ。今度試してみるか。


『主様、勇者が仕掛けるようです。』


ハヤトは剣を握りしめて剣に魔力を込めているようだ。すると剣が輝き始め、そしてハヤトがオーガに向かって走り始めた。ハヤトが上段に剣を構えて剣を振り下ろすとオーガが一刀両断にされた。


「へぇ、凄いね。さすがに勇者を名乗るだけのことはあるね。かなりの威力だ。」


『確かに中々バランスの良いパーティーのようですね、ご主人様。しかもイリス達も結構腕が立つようですし。』


ステータスアップがハヤトの勇者スキルの一端だったかな。あれを見る限りそれなりにアップするみたいだ。


ハヤト達もこちらに気付いたようで近寄ってきた。


『レイ達のほうが早く討伐したようだね。あれ? オーガリーダーまでいたのか。レイ達って実は結構強いんだね。』


「まぁ、俺達のほうが人数も多いしね。」


『いやいや、実際は人数よりも実力のほうが大事だよ。』


オーガの剥ぎ取りはギルドに任せることにして、それぞれが倒したオーガをそれぞれのアイテムボックスにしまってダンジョン都市に戻ることにした。


ギルドに戻って受付嬢に結果報告をすると


『さすが、勇者様とレイさんのハーレムパーティーですね。やっぱりオーガごときでは相手になりませんでしたね。』


ちょっと待て。間違っていないかも知れないがハーレムパーティーと呼ばないで欲しい。あとハヤト達と同列に扱わないで欲しい。ハヤト達はハーレムの前にロリコン疑惑があるんだからと思っているとイリス達から


『『私達は立派な成人です!』』


俺と同い年らしいけど、見た目は明らかに年下なんだよね。胸も薄そうだし・・・


『『胸を見るなぁ! 私達はこれからなんだから!』』




その後、しっかりとアイリーン達に怒られました・・・


『『小さい女の子に対して失礼ですよ。』』


君達も失礼だよ・・・

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