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0013:パーティーになりました


『こちらの奴隷を購入して頂けるということでよろしいでしょうか?』


「はい。問題ありません。」


『では、奴隷の首輪にレイ様の血を一滴垂らして下さい。』


言われた通りに首輪に血を一滴垂らした。そうすると、オッサンがなにやら呪文を唱えている。いわゆる隷属魔法というやつだろうな。


『………奴隷契約が完了しました。これで奴隷のステータスが確認出来るようになります。ステータスと唱えれば奴隷のステータスが見れますので確認をお願いします。』


「ステータス・・・なるほど、確かにアイリーンさんのステータスが確認出来ますね。」


名前:レイ

種族:ハイヒューマン

年齢:15

筋力:28(+50)

体力:25(+50)

魔力:54(+50)

器用:19(+50)

スキル:

【鑑定】【アイテムボックス】【言語解析】【魔法全般】【スキル強奪】【回復Lv10】

【剣術Lv11】【短刀術Lv13】【回避Lv3】


名前:アイリーン (主人レイ)

種族:ハーフエルフ

年齢:42

筋力:33

体力:31

魔力:38

器用:25

スキル:

【大盾術Lv7】【剣術Lv5】


年齢はエルフだから長寿なんだろうと思いたい。あと盾スキルが高いのは聞いていた通りなんだが、剣術も結構高いし、ステータスも高めだ。これは思っていたよりもお買い得だったかも知れないな。


『良い商いが出来ました。是非今後ともお付き合いさせて頂ければ幸いですな。』


「こちらこそ、ありがとうございました。じゃあ、行こうか、アイリーンさん。」


『はい。ご主人様。』


『では、お気をつけて。(おや、あのアイリーンがここまで素直になるとは。あの御人、中々やるな)』


ーーーーーーーーーー


奴隷商を出て、ギルドのほうに向かっている。ついに奴隷を購入してしまった。もちろん後悔はしていない。


「アイリーンさん、まずはギルドに行って冒険者登録をしますか?」


『はい。それでいいですが、ご主人様。私のことはアイリーンと呼び捨てでお願いします。』


「え、でも俺よりも年上だし・・・」


『年は関係ありません。主従関係はしっかりしないと駄目です。でないと、ご主人様が周りの冒険者達から侮られますので。』


「分かったよ、アイリーン。これでいいかな?」


『はい。それで結構です。』


「俺は常識に疎いところがあると思うから都度教えてくれると助かるよ。」


『分かりました。ご主人様。』


「それと、アイリーンの装備はどうする? 何か希望はある?」


『出来ればラージシールドかミドルシールドがあれば、ご主人様の盾になれるかと。』


「分かった。ギルドで冒険者登録をしたら、防具屋に行こうか。」


ギルドに到着し、受付カウンターにいる受付嬢に


「すみません。こっちのアイリーンを冒険者登録したいんですけど。」


『あら、レイさん。早速奴隷を購入されたんですね。分かりました。ではアイリーンさんの登録料は銀貨2枚になりますね。』


銀貨2枚を支払いアイリーンのギルドカードを作ってもらった。アイリーンのランクHのギルドカードは俺が預かっておく。


『では、パーティー登録をしますね。パーティー名はどうしますか?』


「う~ん、いいパーティー名が思い付かないなぁ。」


『まぁ、すぐに決めなくても大丈夫ですよ。しかし、レイさんって即断即決しますね。今日、奴隷の話を聞いて直ぐに購入するとは思いませんでしたよ。』


「いや、俺も今日は話を聞くだけのつもりだったんですけどね。アイリーンが気に入ったんで。」


『まぁ、いいと思いますよ。ソロよりも安全に冒険者活動が出来ると思いますし。あと、忘れないようにしておいて欲しいのですが、パーティーは最大8名まで登録出来ますので。』


「ありがとうございます。じゃあ、アイリーンの装備を買いに行ってきます。」


無事にアイリーンのギルド登録とパーティー登録が出来たので、ギルドを出て防具屋に向かった。防具屋はギルドを出て真正面の武器屋の隣だ。ギルドを中心に冒険者に必要な店が近くに集中している。非常に便利だ。


早速、防具屋に入り店の人に声をかける。


「すみません。盾を見せて欲しいんですが。」


『どんな盾がいいんだ?』


「ラージシールドかミドルシールドが欲しいんですが、ありますか?」


『もちろんあるぞ。向こうの壁に掛かっている奴だ。』


「見ても大丈夫ですか?」


『あぁ、問題無いよ。好きに見てくれ。』


店の人から了解を貰ったので壁に掛かっている盾を見る。壁にはラージシールドが2つ、ミドルシールドが3つ掛かっている。念のために鑑定を使ってみる。


鑑定してみた結果、ラージシールドの1つには筋力+1が、ミドルシールドの1つには体力+2が付いていた。他の盾には何も付いていない。俺はアイリーンに小声で


「ラージシールドならあっちで、ミドルシールドならこっちのを選んだほうがいいよ。」


アイリーンは、はてな? という表情をしているが、しっかりと頷いた。そして盾を装備させて貰ってしっかりと吟味している。そして吟味が終わったのか、俺のところに戻ってきた。


『ご主人様、どちらの盾も問題無いのですが、戦闘だけを考えるとラージシールドのほうが良いのですが、普段の行動を考えるとラージシールドは邪魔になります。』


「ふ~ん、それだけ?」


『え? えぇ、そうですが・・・』


「なら、問題無いよ。普段は俺のアイテムボックスに入れておけば良いだろう?」


『ご主人様、アイテムボックス持ちですか? 分かりました。では、そうさせて下さい。』


大銀貨1枚と銀貨5枚でラージシールドと革の服を購入した。その後、アイリーンの日用品を購入して宿屋に戻った。


宿屋に戻り、女将さんに


「すみません。1人増えたんですが、もう1部屋追加で借りられますか?」


『あら、レイさん。奴隷を購入されたんですね。すみませんが今日は2人部屋しか空いてないですよ。』


『ご主人様、私なら床でも構いませんけど。』


「いやいや、アイリーン、そんなわけにはいかないよ。女将さん、2人部屋に変更でお願い出来ますか?」


『別に問題は無いけど、レイさんは既に1週間分の料金を貰っていますが、そこのアイリーンさんの分はどうしますか? 前払いなら1週間分で銀貨5枚になりますよ。』


「もちろん、1週間分を前払いします。」


女将さんが若干、ニヤニヤしているように見えるのは気のせいか? 残念ながらアイリーンは性奴隷じゃないですよ。

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