0119:上級者用ダンジョン6日目
魔力探知はレベル無しです。
ご指摘頂きありがとうございます。
今日からは上級者用ダンジョンの2桁階層になる。所謂下層と呼ばれる階層だ。ランクCパーティーである俺達がどこまで通用するか不明だが、今の実力を確認するにはもってこいなのかも知れない。
念のため現在の俺達のステータスを確認してみた。スキルや武器で底上げするとかなり高いステータス値のはずだ。
『旦那様の場合はスキルの数も異常ですね。というか、私もかなりの数値になりましたけどね。』
『そうですよね。ちょっと前なら考えられない程ですよ。素直にレイくんに感謝ですね。』
「でも、俺達はもっともっと強くなる予定だからね。」
ダンジョンに向かった。ダンジョンに着くといつものオッサンが話かけてきた。
『よう、レイ。お前達、もう10階層に到着したんだって? 随分と早いが無理だけはするなよ。』
「はい。無理はしませんよ。まぁ、ここから先は今までみたいには進めないと思っていますよ。」
『そりゃあ、そうだろうよ。そんなに簡単にやられたら他の冒険者達が困るってもんだ。』
ぽっと出の冒険者が簡単に上級者用ダンジョンをどんどんクリアしたら元からいる冒険者達の実力が疑われるか。
でも、そこまで他の冒険者達に対して気を使う必要は無いだろうな。そこは自分達で頑張るところだよね。ということで、さっさとポータル使用料を払って先に進むとしよう。
「やっと、10階層まで到着したね。」
『………レイ様、風が吹いていて凄く気持ち良いです。』
確かに。10階層は草原が広がっている。今までの階層と違って抜群の快適さだな。この先、ずっとこんな階層が続くと良いんだけどね。
「しかし、見渡す限りの草原だね。右側には山が見えるし、左側には森だね。どっちに行こうか?」
『間違い無くどっちかに下り階段があるんでしょうけどね。どっちにするの、レイくん。』
「………よし、山にしよう。なんとなくだけどね。」
森が続いたからね。次は山なんじゃないかなと。ということで山に向かうことにした。山に向かう途中でオークが襲ってきたが問題なく蹴散らした。
歩くこと3時間程で山に到着した。結構な距離を歩いた気がするが、それほど疲れていないのでそのまま山に登る。
突然、レジーナが叫ぶ。
『主様、大量のモンスターが来ます。』
山の斜面を這うように3m程のヘビが大量にやって来た。ヘビって群れるっけ?
〈鑑定〉
ロックスネイク x8
スキル:魔力探知
ロックスネイク x5
スキル:罠探知
「ロックスネイクなんだけど、スキルに魔力探知と罠探知ってあるね。」
俺の知っているヘビは熱源を探知して獲物を捕獲するはずだけど、こっちの世界のヘビは魔力を探知するのか。まぁ大抵の生物には魔力があるらしいから魔力探知でも獲物を捕獲できるかな。
俺とジャンヌが魔法で先制攻撃をすることになった。まずは俺のウォーターウォールでヘビが通るところを予め濡らしておき、次にジャンヌがサンダーレイを放った。
ジャンヌが雷魔法を持っていると知ったときに思い付いていた攻撃方法だったが、たまたま試す機会が無かった。予定通りヘビが感電して痺れているところをヘビの頭を潰していく。
そして、全てのヘビの頭を潰し終えて戦闘が終了したところでお待ちかねのスキル取得タイムだ。今回は新しいスキルが2つある。
【魔力探知】スキルを取得しますか?
[はい] [いいえ]
当然、[はい]を選択すると、『ブッブー』という久しぶりに聞いたムカつく音が頭に鳴り響いた。『既に上位スキルを保有しています。』とアナウンスが表示された。
「は? 上位スキル? まさか気配探知が上位スキルなのか?」
なら仕方がない。魔力探知はアイリーン達に付与した。余った分はアイテムボックスにしまっておく。続いて罠探知は問題なく取得出来た。
魔力探知と罠探知を試してみた。魔力探知のほうは半径10mくらいまで範囲で魔力を持ったものを探知出来るようだ。これでアイリーン達も多少はモンスターを探知出来るようになるだろう。
そして罠探知のほうは半径10mの範囲で存在する罠の場所が特定出来た。ただし、どんな罠かは分からない。それでも十分な性能だ。
新しいスキルの性能を確認した後、魔石とドロップアイテムを回収した。ドロップアイテムは蛇皮だった。
「まさか、蛇皮ってバッグとかに使うのかな?」
『そうですよ。良く知っていましたね、レイさん。私は蛇皮のバッグには興味はありませんが、貴族の奥様方には人気があるそうですよ。』
アイリーン達を見ても、皆、首を横に振る。興味無しということか。
成金趣味って奴かな。まったく理解は出来ないけどね。とりあえず、魔石とドロップアイテムはアイテムボックスにしまった。
さらに山を登っていくと、山の中腹あたりで洞窟の入り口を見つけた。明らかに怪しいよね。洞窟の入り口を入っていくと扉があった。
「これは当たりかな?」
『『それっぽいですよね。』』
一応、そっと扉を開けて中を覗いて見ると中は空洞になっており、空洞の中央にモンスターが複数いる。
〈鑑定〉
オーガナイト x1
スキル:大剣術、剛健
オーガ x3
スキル:棒術、剛健
「オーガナイトとオーガの2種類のはずなんだけど、、、スキル内容から大剣を持ったほうがオーガナイトだね。」
『レイさん、気を付けてください。オーガナイトは下位とはいえ、ランクBモンスターのはずですからね。』
相談の結果、先制攻撃は俺とサーラの魔法攻撃で行い、その後は俺とアイリーンがオーガナイト、他のメンバーはオーガを相手することになった。
「じぁあ、魔法を放つよ。」
俺の合図で、俺とサーラが魔法を放った。相変わらず炎と風の相性は抜群だ。すぐには炎が消えない。魔力と魔法スキルが順調に上がっている成果だな。
『グォォォオオオ』『ガァァ』
オーガ達の悲鳴が聞こえてくる。炎が消えかけてきた。オーガ達はなんとか耐えたようだが、両手、両膝を地面について瀕死の状態だ。とても反撃出来る状態ではないオーガ達の首を跳ねた。
『こういう密閉された空間で炎と風の魔法を使うと凄いことになるんですね、旦那様。』
他のメンバーもかなり驚いた様子だった。俺もちょっとビックリしたけどね。知識としては理解していたけど目の前で見るとね。
魔石とドロップアイテムを回収し、周りを見ると下り階段を見つけた。
「良かった。こっちで正解だったね。」
少し遅くなったが昼食を取った後、階段を降り11階層に向かった。11階層も草原だった。ギルドカードにポータルを登録して周りを見渡すが、今度は遠くの正面に城らしきものがあるだけだった。
「あの城に向かうしか無いんだよね?」
『ご主人様。そのようですけど、どうやって行きましょうかね?』
「どうしょうかね・・・」
『………レイ様、強引に行くしか無いですよ。』
ジャンヌは少し嬉しそう顔をしているが、他も皆は少しウンザリといった表情をしている。
もちろん、俺もうんざりだ・・・
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ステータス
名前:レイ
種族:ハイヒューマン
年齢:15
筋力:57(+78)
体力:53(+78)
魔力:78(+58)
器用:49(+68)
スキル:
【鑑定】【アイテムボックス】【言語解析】【魔法全般】【スキル強奪】【回復(全)Lv36】
【剣術Lv45】【短刀術Lv27】【回避Lv25】
【火魔法Lv41】【気配探知Lv15】【豪腕】
【マップ】【剛健】【水魔法Lv8】
【攻撃支援】【錬金術】【俊足】【毒耐性】
【毒攻撃】【解毒】【隠密】【誘惑】
【身体強化】【自動回復】【罠探知】
名前:アイリーン (主人レイ)
種族:ハーフエルフ
年齢:42
筋力:56(+33)
体力:53(+29)
魔力:49(+8)
器用:48(+19)
スキル:
【大盾術Lv23】【剣術Lv22】【豪腕】
【剛健】【俊足】【毒耐性】【隠密】
【解毒】【魔力探知】【罠探知】
名前:マリーナ (主人レイ)
種族:ハーフドワーフ
年齢:24
筋力:50(+33)
体力:47(+29)
魔力:25(+8)
器用:49(+18)
スキル:
【盾術Lv18】【槍術Lv19】【豪腕】
【剛健】【俊足】【毒耐性】【隠密】
【毒攻撃】【魔力探知】【罠探知】
名前:レジーナ (主人レイ)
種族:狼人属
年齢:21
筋力:47(+31)
体力:44(+29)
魔力:24(+8)
器用:54(+24)
スキル:
【剣術Lv19】【回避Lv20】【豪腕】
【剛健】【俊足】【毒耐性】【隠密】
【毒攻撃】【魔力探知】【罠探知】
名前:サーラ (主人レイ)
種族:ヒューマン
年齢:23
筋力:36(+29)
体力:38(+29)
魔力:52(+9)
器用:47(+20)
スキル:
【風魔法Lv23】【回復Lv17】【弓術Lv20】
【豪腕】【剛健】【俊足】【毒耐性】
【隠密】【解毒】【攻撃支援】【魔力探知】
名前:エリー (主人レイ)
種族:ヒューマン
年齢:21
筋力:35(+33)
体力:34(+29)
魔力:29(+8)
器用:35(+19)
スキル:
【大盾術Lv13】【剣術Lv12】
【豪腕】【剛健】【俊足】【毒耐性】
【隠密】【解毒】【魔力探知】【罠探知】
名前:ジャンヌ(主人レイ)
種族:ヒューマン(ホムンクルス)
年齢:4985
筋力:74(+34)
体力:71(+31)
魔力:77(+8)
器用:63(+18)
スキル:
【雷魔法Lv29】【大剣術Lv26】【弓術Lv22】
【豪腕】【剛健】【俊足】【毒耐性】
【隠密】【毒攻撃】【魔力探知】
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