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0114:上級者用ダンジョン2日目


今日は上級者用ダンジョンのチャレンジ2日目だ。初日は3階層までクリアしたので今日は4階層からだ。そろそろ上級者用ダンジョンらしさが出てくると期待したい。


朝食後、早速上級者用ダンジョンに向かった。入り口のオッサンにポータル使用料を支払い4階層へ向かった。


昨日もチラッと見たが4階層も洞窟のままだ。おそらく4階層はオークやリザードマンとかが出てくるはずだ。出来ればオークのほうがありがたい。オークの霜降り肉のストックが出来るからだ。アイテムボックスがあるのでストックは多い方が良い。


『主様、オークが多くいる方向に向かっても良い?』


「まぁそこまで急ぎじゃないし良いよ。」


やはりオークの霜降り肉の需要は高いらしい。であるなら、取れるときに取っておきたい。アイテムボックスの中なら腐らないしね。


レジーナは嬉々としてオークがいる方向に進んでいく。そして俺達はひたすらオーク狩りをしていく。


オークを狩る。

オークを狩る。

オークを狩る。


なんだろうね、この階層は。オークが無限に出てくるような感じだ。


「ねぇ、レジーナ。そろそろ次の階層を目指さない? オーク狩りは少し飽きたよ。」


『………そうですか。じゃあ、次のオークで最後にします。こっちに大量のオークの気配がします。』


まだまだオークを狩る気満々だったようだ。少しレジーナが残念そうにしている。まぁ最後にすると言ったので付き合うしか無いかな。レジーナの案内で先に進むとオークが大量にいた。


というか、オークジェネラルが大量にいるよ。これはちょっと真面目にやらないと大怪我するかもな。


俺のファイヤアローとジャンヌのサンダーレイで先制攻撃をすることにした。俺とジャンヌの先制攻撃の後はアイリーン、マリーナ、レジーナ、エリーが突撃する。少し遅れて俺とジャンヌを突撃に加わった。サーラは後方支援だ。


『プギィィ』『ブヒィィ』


オーク達の叫び声が響く。最後の1匹を倒したところで大量のドロップアイテムを獲得した。そして、よく見ると5階層への階段があった。


昼食を取るのを忘れて狩り続けた4階層の成果は凄かった。霜降り肉は売らないがそれでもかなりの報酬が期待出来そうだな。


4階層での成果は


オーク x48

オークメイジ x22

オークリーダー x12

オークジェネラル x10


オークの槍 x21

ジェネラルの剣 x1

オークの霜降り肉 x13

オークの睾丸 x3


5階層に降りたところで少し遅めの昼食を取ることにした。5階層も洞窟だった。


『主様、霜降り肉が食べたい・・・』


レジーナが霜降り肉を食べたいと言い始めたが、そこは夕食で食べるということで納得してもらった。


「さて、5階層はどんなモンスターが出てくるかな。」


『………レイ様、楽しそうですね。』


「出来れば新しいスキルが欲しいんだよね。」


ただし、俺の予想ではリザードマンあたりが出てくると思っているが。とりあえず、レジーナに先導してもらう。


『主様、こっちにモンスターの気配がします。』


レジーナが指示する方向に進んでいくとモンスターがいた。巨大な蜘蛛がいる。


「虫型モンスターの存在を忘れていたね。」


〈鑑定〉

ロックスパイダー

スキル:隠密


「ロックスパイダーだ。スキルは隠密だけだね。隠密を持っているけど、ここだと隠れる場所が無いから意味が無いね。」


スキルが隠密だけなので安心していると、突然ロックスパイダーが尻から糸が飛んできた。すかさず、アイリーンとエリーが盾を持って前面に出て来て、盾で糸を防いだが糸はエリーの盾に張り付いたままだ。


『ちょっ、盾を引っ張らないで~!』


アイリーンがエリーと一緒にエリーの盾を持っていかれないようにエリーの盾を掴んでいる。


ロックスパイダーもエリーの盾を奪おうと踏ん張っているため隙だらけだ。その隙をついて俺は神刀でロックスパイダーの頭を貫いた。


頭を貫かれたロックスパイダーの糸は急に尻から外れため、エリーの盾を取られまいとしていたアイリーンとエリーが尻餅をついた。


『あぅっ。』

『いった~い。』


洞窟の地面は岩だからな。そりゃあ痛いよね。


「二人とも大丈夫? 回復しておく?」


『『お願いします。』』


「じゃあ、二人ともお尻を出してくれる?」


『『え、ここで?』』


「うん、ここで。回復するんでしょ?」


『『………わ、分かりました。』』


凄く恥ずかしそうに綺麗なお尻を出すアイリーンとエリー。確かに擦り傷が出来ているね。


『『………あの、恥ずかしいので、早く治して下さい。』』


「あ、了解した。はい、回復出来たよ。」


『『………ありがとうございます。』』


いやぁ、目の保養になったね。と思っているとサーラが一言。


『あの~、レイさん。別にお尻を出さなくても回復は出来たんじゃないですか?』


「え? いや、出来るか出来ないかで言えば出来るけど、回復度合いはちゃんと見ないと分からないしね・・・」


さすが、同じ回復スキル持ちのサーラだ。良く分かっているな。すると、後ろからアイリーンとエリーから後頭部を叩かれた。


『ご主人様、あなたは本当に馬鹿ですね。』

『レイくんは本当にスケベですね。』


ちょっとだけ怒られた。


『旦那様達、先に行っちゃいますよ?』

『主様、先に進んでも良い?』

『………レイ様、早く先に行きましょう。』


「あぁ、ごめん。先に進むか。」


さらに洞窟の中を進んでいくと、レジーナが


『主様、気を付けてください。何かがいますが姿が見えません。』


俺も気配探知を使ってレジーナが発見した何かを探す。すると天井から何かしらの気配がするのを探知した。


「天井に何かいるね。皆、気を付けてね。」


薄暗い天井をひたすら鑑定してみると


〈鑑定〉

スライム

スキル:分裂


「スライムがいるようだけど、スキルに分裂があるね。」


スライムは天井の岩に張り付いているようだが姿が良く分からないな。とりあえず、某RPGのような可愛らしい姿ではなかった。


『ご主人様、スライムですか。スライムは物理攻撃をすると分裂して数が増えるらしいです。なので、倒すなら魔法しか無いです。』


物理攻撃は駄目ですか。なので威力を抑えたファイヤボールをスライム目掛けて放った。ジュゥゥという音と共にスライムは蒸発した。


戦闘が終わったがスキル取得のアナウンスが無い。分身の術とか出来るのかと期待していたが駄目のようだ。


『旦那様、どうしたんですか? スキルが取れなかった?』


「そうなんだ。分裂スキルが取得出来なかったようだね。普通に人が使用出来ないスキルは取得出来ないようだね。」


5階層を進んで行くと何度かロックスパイダー、スライムと戦闘になったが、ようやく6階層への階段を発見した。


5階層での成果は


ロックスパイダー x4

スライム x10


蜘蛛の糸 x2

スライムパウダー x5


「スライムパウダーって何に使うの?」


『確か、料理の隠し味と聞いた記憶がありますよ、レイさん。』


「なるほど、これは売らずに取っておこうかな。」


6階層への階段を降りる途中でマリーナが


『スライムは無理に倒さなくても良かったんじゃない?』


確かに、スライムの真下を通らなければ大丈夫だったかも知れないな。


「まぁ、ドロップアイテムも取れたことだし。良しとしよう。さて、今日はここまでにしようか。」


ポータルで戻ってギルドで買い取りをしてもらった結果、本日の報酬は金貨4枚、大銀貨1枚、銀貨3枚となった。


貯金がどんどん増えていくね。いい傾向だね。

読んで頂きありがとうございます。

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