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0110:盗賊を捕らえた


開拓村からの帰り道に尾行していた盗賊達が襲い掛かってきた。気配探知を使ってみると盗賊は全部で13人いるようだ。レジーナも


『盗賊は全部で13人のようです。』


相変わらず、レジーナの気配探知能力は高い。気配探知スキルを持っていないのにスキル持ちである俺以上の性能を発揮している・・・


「全員の姿が見えないね。何人かは隠れているようだね。」


視界に捉えている盗賊は全部で11人だ。残りの2人は街道脇の木に隠れているようだ。とりあえず、視界に捉えている盗賊達を鑑定する。


〈鑑定〉

ヒューマン x2

スキル:剣術


ヒューマン x1

スキル:槍術


ヒューマン x3

スキル:無し


犬人属 x2

スキル:剣術


猫人属 x3

スキル:剣術


「一応スキル持ちもいるようだけど、大したスキルは持っていないね。」


おそらく隠れている2人はおそらく弓術持ちなのかも知れないな。どちらにしても、大したスキルは持っていないだろう。


『普通は良いスキルを持っていたら盗賊なんかしていないと思いますよ、レイさん。』


そりゃあ、そうだよね。


「さてと、盗賊達をお迎えしますか。一応、木に隠れている2人には注意してね。」


盗賊達はこっそりと音を立てないように馬車に近づいてくる。おそらく俺達が寝ているか、まだ気付いていないと思い込んでいるんだろう。


盗賊の1人が仲間にひそひそと指示を出している。大分、近くまで来たようで声が聞こえ始めた。


『いいか、まだ声を出すなよ。あと男は殺してもいいが、女は必ず生かしておけよ。』


………俺は用無しか。まぁ、そうだろうね。でも、きっと俺は高く売れると思うんだけどなぁ。


かなり近くに寄ってきたところで、こちらから奇襲をかける。まずは1人1殺だ。


『ぐぁ?』

『なんだ?』

『こいつら、待ち構えていやがったぞ!』


こいつらは馬鹿なのかな? こっちからの奇襲を全く想定していなかったようだ。


「レジーナ、一緒に隠れてる2人を倒しに行くよ。アイリーン達は残り捕まえておいて。」


アイリーン達に指示をして、レジーナと一緒に木に隠れてる2人に向かった。隠れていた2人はこちらが隠れていることに気付いていたことにビックリしたようだ。


『な? 気付いていたのか?』

『ヤバい! 逃げるぞ!』


仲間を見捨てて逃げるつもりなのか? さすが盗賊だな。でも逃がすつもりは毛頭無い。逃げ出そうとした2人にあっさりと追い付き、背中から斬りつけた。レジーナのほうも盗賊を倒したようだ。


アイリーン達のほうを見ると、盗賊を捕らえたようだ。盗賊4人を生け捕りにしていた。


戦闘が終了して、少し経つとスキル取得アナウンスが頭の中に流れた。予想通り、人を殺してもスキルを強奪出来る。もちろん、自ら進んで人からスキルを強奪する気は無いが。


もう1つの確認事項であった人を殺せるか? に関して全員が人を殺せた。若干、サーラとエリーの顔色が悪い。あとで精神的なケアしておかないといけないな。


そして、生け捕りにした盗賊4人の前に立つ。


「さて、お前達盗賊をどうするか。」


『ご主人様。一応、盗賊も犯罪奴隷として売れますよ。』


4人とも無言だ。しかし、4人とも恐い顔つきだな。明らかに盗賊顔だよな。


「お前達のアジトには、まだ仲間がいるのかな?」


盗賊達は完全に俺を無視している。


「素直に話せば命だけは保証するけど、何も話さないなら用無しなので、ここで死んでもらうけど、どっちが良い?」


盗賊達は目を閉じて無視を続けている。ひょっとして、死んでも仲間は売らないとかか? もしそうなら、こいつらを少しは評価するかも。


「あまり、やりたくないけど拷問するか。話さないなら、拷問を受けながら死んでくれ。」


目を閉じていた盗賊達が目を見開いて、隣同士の仲間の顔を見ている。どうやら喋ってくれそうかな。


『わ、分かった。喋るから命だけは助けてくれ・・・』


こいつらは根性がある盗賊かと思ったが違ったようだ。まだ何もしていないのに。まぁ拷問はしたくないからちょうど良いかな。


「そう? じゃあ、まず始めに、アジトにはまだ仲間がいるの?」


『………いや、いない。』


「そうすると、13人で全部なのか。これって少ないのかな?」


『そうですね。あまり大きくない盗賊団のようですね、レイさん。』


「とりあえず、アジトに向かうとしようか。ちなみにお前達のアジトはここから近いの?」


『………あぁ、歩いて2、3時間くらいだ。』


歩いて2、3時間と言われても夜だしね。なので盗賊達を縛り上げて順番に仮眠を取る。


朝、日が登ったところで、殺した盗賊の死体は生き残った盗賊達に始末させた。穴堀だけは少し手伝ったけど。


『ご主人様、盗賊達の首は要らないんですか? 首が無いとギルドで報酬をもらえませんけど。よろしいですか?』


「あぁ要らないかな。今はお金に困っていないし、アイテムボックスに盗賊の首を入れて置きたくないし。」


『そうですね、分かりました。』


アイテムボックスの中には食料とかも入っているからね。さて、盗賊達に向かい


「じゃあ、早速アジトに向かうとしようか。特に拘束はしないけど、もし逃げようとしたら遠慮なく背中から斬りつけるからね。」


『………分かっている。逃げるつもりはねぇ。』


もし逃げようとしても、俺達のほうが早いのは分かっているようだ。盗賊達を先頭にして盗賊のアジトへ向かうことにした。


2時間程歩いていくと巨大な岩が2つあり、岩と岩の間に隙間があって、そこにアジトを作ったようだ。確かにもう仲間はいないようだ。特に気配はしない。


アジトの中に入ると意外と物がある。一旦、片っ端からアイテムボックスに放り込んでいく。戦利品の吟味はまた今度だ。


「意外と物があったな。ひょっとして、お前達ってそこそこ有名な盗賊だったりするの?」


『………さぁな。知らねぇよ。』


う~ん、ちょこっとだけ反抗期のようだ。とはいっても、特に叱る必要は無いかな。


「まぁ、いいか。じゃあ、ダンジョン都市に戻るとするか。」


盗賊を先頭にしてダンジョン都市へ向かう。馬車を普通に走らせたら昼前に到着するはずなんだが、盗賊達に合わせているため遅い。


「このままの速度だとダンジョン都市に到着するのは夕方過ぎになるかな?」


『そうですね、多分それくらいですよ。ご主人様。』


出来れば夕方前には到着したいな。

よし、盗賊達には少し走ってもらおうか。

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