後半戦。
ドラなクエストする1作目の序盤、おっきなさそり位の位置取りだな。
城を出たばかりのレベルだと危険だが、少し成長した勇者にしてみればものの数でしかない。
口中に渇きを覚えて、一口水を含む。
おひょ‼︎
流れ込んだ水分に濃縮された汁が溶かし出され、途端にエナドリ感が強くなる。
「濃縮エナドリ汁+水分=炭酸の抜けたエナドリ」なのは自明の理だったが忘れてて意表を突かれた。
もぐもぐ、もぐもぐ。
ゴックン。
一体撃破‼︎
さー次だ‼︎
1、2、3、4………。
後9体。
えー、9体⁈
9体もか〜。(げんなり)
ふー、ヤルか。
パクッ
もぐもぐ
ずず〜り(水をすする音)
おひょ‼︎
もぐもぐ、ゴックン。
このカボチャ食ってる横から顔を出すエナドリ感、来ると分かってても。おひょってしまう。
パクッ、もぐもぐ、ずず〜り、おひょ‼︎
もぐもぐ、ゴックン。
パクッ、もぐもぐ、ずず〜り、おひょ‼︎
もぐもぐ、ゴックン。
しかしアレだ。本気で自分がチキって良かったと思う。
濃縮されたブル汁は怪物以上やでコレ。
食材として怪物使っていたら、ゴブリンがソルジャーやマジシャン、ボブゴブリン経過してオーガになる位のクラスアップを見せやがるんだろうと分析する。
「おっきなさそり」なんて言って悪かった。
ボイルデッド・エナドリ・パンプキン君。
認識を改めなければならない。
君は「メイジなキメラ」クラスの強敵だ。
味覚のストライクゾーンが狭い低レベル勇者では、瞬殺してしまいかねん。
……………。
…………。
………。
パクパク、もぐもぐ、ゴックン。
よし、貴様が最後の一体だ!
もぐもぐ、ゴックン。
ビクトリー‼︎
勝ったぞ‼︎
あ、せめてシナモン位は挑戦するべきだったか?
地面から生えてるマドなハンドを無限増殖させようとして、間違えて倒し切ってしまった気分だ。
★総合評価★
・料理名[カボチャのエナドリ煮込み]
・食材入手難易度[低] 。ただしジャックオーランタンの品種で再現を試みるなら、難易度は上がる。
・調理難易度[低の中]。カボチャの面取りを面倒くさがらない事。
・腹へのダメージ[無し] 下ったりしませんでしたよ。
・完食難易度[中の上]。あくまでも私感。人によっては無理ポするでしょう。連戦はキツイ。作成量に注意。
・味の好み[食えるけど、「うへぅ」ってなる] 有れば食うじゃなくて、有っても食べない。今回は自分の蒔いたタネを自分で刈り取っただけ。
・体力回復度[高] 12時間位働いた後に、2時位まで起きてても割と平気だった。あと朝イチのアレがナニで高校生の時位の硬度だった。
・再戦希望度 [嫌ダ] 。勘弁して下さい。
・調理希望者に一言
ヤるからには完食しろよ?
どんな感じか体験したい人は、カボチャの煮っころがしを口の中に入れて、ぬる〜い[ファイトを一発するドリンク]をすすってからよく噛んで食え。そこに多少の苦みと酸味が混ざると考えれば多分似た感じだ。
・異世界物に例えるなら [冒険者に嫌われる依頼]。難易度や労力に対して割に合わない。赤字になりかねない厄介な案件。
ひとまず終了。
強敵でしたwww