出でよ!ダンジョン!
あれれれ、後頭部の下が地面じゃない。というかやわらかい。いや違う。やわらかいけど、ただやわらかいだけじゃない。そうそれは幸せ。やわらかさに包まれた幸せを感じる。
僕は、小さく呟いた。
「やわらかいおっぱいだ。」
「ち、違うわよ!ばか!!!!ひざよ!ひざ!
あったまおかしいんじゃないの!?あーーーーーやっぱ食っちゃえばよかった!!!!」
いきなり僕の頭を膝枕してくれていた幼女が立ち上がったので、僕の頭は重力に従い思いっきり地面に打ち付けられた。
異世界でも重力はしっかり仕事していたんだね。
ん待てよ。誰だ?この幼女は。
真っ赤なツインテールに整った顔。目も真紅でルビーのようで、まるでお人形のようだ。
ただ肝心のお胸の方は140cmくらいの身長にはちょうどいいのか、自己主張がない。てか文字通りない。
フリフリの付いた白基調のワンピースがよく似合う幼女が仁王立ちで倒れた僕を見下していた。
「あれ?君はだれ?というかドラちゃんは?」
「ドラちゃんは私よ!あっ違うわドラちゃんじゃない!!私はドラグニカ・ド・ドラグニカ!!!天下の大ドラゴンよ!しっかり覚えなさい!」
ふんっと鼻を鳴らして、幼女は断崖絶壁、、もといちっぱいを反らして言い放った。
あーあれね。ラノベ特有の人化ってやつね。
うん。たまらない。
けどなんで人化してるんだろ。そんな小さいお口じゃ僕のこと食えないだろうに。
「あっドラちゃんか!でもなんでドラちゃんは人化してるの?」
「ドラちゃん、ドラちゃんって直す気ないわね!
もういいわよ!ドラちゃんで!それに何その言い方は!?あんたが頭抱えて呻いたと思ったら、すぐ気絶したからひ、ひざ枕してやったんじゃない!か、感謝しなさい!」
顔を真っ赤にして怒鳴るドラちゃんがたまらなくかわいい。うん食われてもいい。てか食われたい。
「やっぱ気絶したんだね〜。うん!ありがとうねドラちゃん!」
「わかればいいのよ!分かれば!ていうかいつまで裸なのよ!服を着なさいよ!あとダンジョンコアはどこにやったのよ!早くよこしなさい!」
「あっ忘れてた!僕、裸なんだったwちょっと待ってね。コアも今出すから〜」
僕は右手に意識を集中させると、そこにダンジョンコアが現れた。
やっぱりコアから与えられた知識は有効のようだ。
ダンジョンコアは、自分の身体の中の核と融合させるか身体の外に出すか選択できる。身体の外に出している場合はダンジョンのコアルームに置くのが基本となるそうだ。
また自分の核とコアが融合してる時に自分のHPが0となると、もちろん両方破壊されるし、融合している場合は、ダンジョンは維持できるが、ダンジョン内で魔素を吸収できない。
よし!ダンジョンコアも知識通り動かせる!
DPも初期からある1000DPしっかりあるし、いっちょ仕事しますか!
「出でよ!僕のダンジョン!!!」