目覚めた、未来
作者による作者のための作品
お、そろそろだねぇ。
目覚めるよ、覚醒するよ!
…ん? あんた、いつからそこにいたんだい?
…へえ〜、今さっきねえ。
…何が覚醒するか気になるって? まあ、見てりゃわかるって。
お、きたきた。あの娘のことよ〜く見ときなよ、そうそう、ボブカットの女の子。
もう少しですごい事が起きて、あの娘がある事に目覚めるからねえ!
***
ん〜、やっぱりここは涼しいなー!
さっすが校舎裏!誰も居なくて静かで、涼しい。 いいとこ見つけたなー。
ん?
あれは…風紀員の鈴木君と不良で有名な鹿島君?
えっ、校舎裏に何しに来たんだろう。
喧嘩とか始めないよね?ってか始めないで!
あ、なんか聞こえる。
「っんだよ!こんなとこまで着いて来んな!さっさ消えろよっ!」
え、本当に喧嘩始めちゃう?
「いいえ、消えません。さあ、観念なさい。」
「っこの、離せ触んな!つか、いっつも馴れ馴れしく触るなよ!なんなんだよお前!」
「あなたのような風紀を乱す者を裁く、風紀員です。観念して、じっとしなさい。」
わーお、さっすが風紀員!不良相手でも動じないし容赦ないね。っよ!風紀の鏡!
「っこの、どこ触って、...!?」
「どこって、お腹ですけど?シャツを入れるんですか、手が当たるのは当然でしょう。」
「っふ、く...そ、!?そこに触る...な...んぁ、」
...!?なんかえっち声が聞こえたような...!
「ふふふ、どうしたんですか?具合でも悪いんですか?...例えばこことか?」
「...ッく、..やめっ...っぁ、離せ!...っ...んぁっ!」
「逆らってはいけませんよ、大人しくなさい。そう、私に身を任せて...」
完全にえっちぃよお!鹿島君、ちょっと、その、えっちぃ顔だし、鈴木君は…なんでもないです。
でも、なんでだろう...男の子同士って気持ち悪いはずなのに...なんか、目が離せない。
一体どうしたのわたし!?
***
…な?覚醒しただろう?ヤオイってやつに。
ああ?ヤオイの意味ぃ?辞書引きな!
なんでわかったのか?それはな…
あたしが、あの娘の未来が見えるからだよ。
不思議だろう?でも見えるんだよ。
どんな事でも...ね。