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【短編独立集】闇鍋  作者: トネリコ
コメディー
37/39

拳の代わりに殴り合う

 実はとり入の直前に書いてた練習作品

 発見したのでお蔵入りよりかはとアップ♪

 コメディ度は低いので一息で読んで喋れるかで楽しもう☆←ぇ

 

「ええい!! 今日という今日はもおう我慢出来ねえ!! 昨日の夜に朝の風呂沸かしといてくれないかって頼んでたのに、なんで寝てたんだよこのぐーたら主婦! おい、お前もそろそろ起きろ! 遅刻するぞ!」

『だから悪かったって言ってんでしょうが! ねちねちねちねちしつこいったらありゃしない! 夜勤で疲れてんのは分かるけど、こっちだって夜遅くまで内職してんだよ! お風呂くらいで器のみみっちい!」

「みみっちいだあ? これで何度目だっつう話だよ! 結婚して20年、お前のうっかりに次ぐうっかりを流して来てやった俺に対して言うに事欠いてみみっちいとはよく言えるなあ!」

『ほー、あんたの流して来てやったっていうのは今日の半分のねちねちで済ませてたってことなのかい。ほー、へー、それなら今まであんたのそのでか過ぎる声と態度を20年間文句も言わずに流して来てやったあたしは仏のごとき寛大さと言えるだろうねぇ』

「口の回る減らず口女め! お前の何処が文句も言わずなんだか! 俺はお前の舌が乾いたところなんか一度も見たことねえよ! それにこの手抜き料理もいい加減なんとかしろよ! 何でウインナーに切り込みすら入れねぇんだよ!」

『朝は時間の勝負なんだよ! 別に文句言うなら食べなくたっていいんだ。そのまま会社に籠もってれば毎朝静かで快適なんだから』

「お前、俺が家族を食わす為にどんだけ頑張って働いてるか…。なのに帰って来たら風呂は湧いてないし、妻のご飯は毎朝手抜き過ぎるし、挙げ句の果てには静かにしろと言う始末。俺の癒しは娘のお前だけ…って、まだ起きてねぇのか! 引っペがしてやるっ、このっ、布団を離せ!」

『毎回毎回あんたは何でも早すぎんのよ! 遅刻遅刻って言うけどまだ大丈夫な時間に決まってんでしょうが!! もうちょっと寝かしてやんなさいよ』

「ああ? こいつの成績が悪いから、せめて少しでも早く行かして好印象与えて内申上げられたらなんていう親心だろうが!」

『あんたのそのせせこましい努力なんてミジンコほどの差も与えるわけないじゃないの!』

「ああ?」

『やんのかい、こら?』


「もー朝からうるさい。毎朝毎朝いいかげんにしてよ。お父さんとお母さんが喧嘩してるって毎回思って友達に相談したり先生に相談したこともある子どもの気持ち考えたことある? それにいつも2人ともイライラしてるから声かけにくいし仲良くさせなきゃって変に気を遣うしもういい加減こりごり!! 子どもだからってわからないって思ってるんだったら大間違いなんだから! それに最近ご近所さんからパパとママだいじょうぶ?怖いことされてない?何かあったら相談するんだよって言われてるの知ってる? そのたんびに大丈夫ですって返したりありがとうって言うの大変なんだからね! 何かいい子だねぇって逆に飴ちゃんもらうし! お父さんお母さん分かったらいい加減お布団離してもう少し寝させて!!」







「おい聞いたかよ、やっぱ俺達の娘だなぁ、ママに似て美人で賢くって口がまわる」

「あらやだこの子ったら7歳でこんなにぺらぺらだなんて、パパに似て天才ねぇ」

「えへへ、実は昨日の夜いっぱい練習してたの」





 

 朝から楽しそうな演劇一家の1日


 というオチ


 はい1300字←


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