趣味フルスロットル!!
はあーたまんね!
俺は「渇く大地、滾る血潮 Online」というMMORPGにハマった。名前と裏腹に防具デザインのセンスがよく、敵モブもかわいい、俺の趣味にぴったりのゲームだった。男PCのグラフィックと声だけがゲームタイトルのセンスとぴったりでそこだけは納得いかなかったが。
このゲーム、男PCはみなドワーフかヴァイキング、またはヴァイキングを祖に持つハイランダーって感じの筋肉ばかりだったが、女PCはあらゆる人種の女性グラフィックが多種多様に存在し、肉感的な熟女から中性的な美少女まで、設定に時間をかければ何でも出来た。
その気になれば装備だってリデザイン 可能なこのゲームの自由度の高さに俺は決心した。ロールプレイ、いわゆるなりきりプレイでの、男の娘ロールである。これがハマった。凄まじいヤル気が湧き上がり、キャラクターの体格をフルフラットにしては沸き立ち、エロカワイイ衣装がアップデートされれば浮き足立ち、まわりが高時給モブを追っかけまわしている間、自PCの尻に画面越しにハアハアと息を吹きかけまわしていると、いつの間にか廃人プレイヤーの仲間入りを果たしていた。
群を抜いた俺のキモさにみんなドン引きしていた。変態性癖を口外して憚らないし、後悔もしていない。
今日も今日とて新作装備の鑑賞&お披露目会。ほかの連中にとってはギルド対抗大規模戦闘の日であるが知ったことではない。戦場を舞う可憐な花、いや青き果実に心震わせるがいい。だが観るだけだ。この果実は俺のもの。剥こうが啜ろうが思うがままである。
「おはです 今日もエミリオちゃんは凶悪に可愛いっすねw」
「中身が下衆とかエミリオきゅん可哀想すぎるだろ アバターに同情するわー」
「そうだ 死にさらせ中身」
ふん。指をくわえてみているがいい。この果実が俺の手で熟れていく様をな。俺の手で、ブゥヒィー、ヒィー!
「エミリオきゅんは俺の嫁!」
『いいえ。私の嫁です』
「え?あ、おわー!!」
ハッスルして叫ぶとそれに答えるかのように頭の中で謎の声が響き、俺は眩い光に包まれた。全身を焼かれるような痛みを感じ、俺はそのまま意識を失った。