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時間の織りなす星座  作者: 星野 時結
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星座の秘密 - 時を超えた約束

アリアとエイロンは、時間の河を逆行する旅を続けていた。彼らの目的は、リディアが過去に飛ばされた瞬間に辿り着くことだ。旅は困難を極め、時の流れに抗いながら進む彼らは、セレストリアの歴史が刻まれた星座の謎を解き明かさなければならなかった。


星座は、時間の織り手たちによって創られた、時間の河の流れを示す道しるべだった。それはまた、星の秘密を守る鍵でもある。星座の中で最も輝く「約束の星」は、アリアとリディアが再会する約束を象徴しているかのように、彼女の目を引きつける。


アリアは、星座のパターンを解読し、リディアの居場所を特定するために必要な知識を身につける。エイロンは彼女を助け、星座が示す時間のパスワードを使い、過去の特定の瞬間にアクセスする方法を教える。


彼らが星座の謎を追い求めていく中、セレストリアの創造にまつわる伝説が明かされる。星座はただの星々の配置ではなく、星の運命を司る古の呪文であり、その真実を知る者だけが、時間の河を自在に操ることができるという。


時の流れの中で、アリアはリディアとの過去の思い出を重ね合わせる。子供の頃に交わした約束、一緒に星空を眺めた夜、そして探査に出る前に固く握手を交わした瞬間。これらの記憶が彼女の意志を強くし、リディアを見つけるという目的に向かって前進させる。


やがて、アリアとエイロンは「約束の星」が示す時代、リディアが消えたとされる謎多き時代へと到達する。そこは、セレストリアの文明が最も栄えていた時代であり、時間の河は穏やかで、星々は和やかに輝いていた。


しかし、その平和な風景の裏で、リディアは時間の河の乱流に飲み込まれ、時間の狭間に閉じ込められていた。彼女は、時間の織り手としての能力を使い、自らを救出しようと試みていたが、一人では限界があった。


アリアはエイロンの協力を得て、リディアの存在する時間の狭間に入り込む。そこで彼女は、リディアが時間の河に対抗するために作り出した幻想的な星座を見つける。それはリディアのSOS信号であり、アリアに救援を求めるメッセージだった。


アリアはリディアの信号に応じ、二人の絆と約束を信じて力を合わせる。彼女たちの心が一つになる瞬間、時間の河は彼女たちを取り囲む光の渦となって輝き始める。時間の河は、二人の絆に呼応するかのように反応し、その渦中でリディアの姿が徐々に明確になってくる。アリアは手を伸ばし、リディアに触れようとするが、時間の河の力は強大で、二人を引き離そうとする。


エイロンの助けを借り、アリアはリディアを安定した時間の流れに引き寄せる。その瞬間、リディアの姿が実体化し、長い間の隔たりが嘘のように二人は再会する。喜びの涙を流しながら抱き合う二人だったが、彼らはまだ安全ではなかった。時間の河の乱れはさらに激しくなり、彼らを元の時代に戻そうとしている。


リディアはアリアに、時間の河を操る装置に触れてしまったこと、そしてその結果、時間の河が荒れ狂う原因を作ってしまったことを告白する。リディアは装置を停止させるためには、時間の河の源流にある「時間の心臓」にアクセスする必要があると言う。


アリア、リディア、そしてエイロンは、時間の心臓を見つけ出し、セレストリアの時間の河を再び安定させるために、新たな旅に出る。彼らは星座の秘密を頼りに、時間の心臓へと導かれる道を進む。その旅は未知の危険と驚異に満ちているが、彼らの絆と決意は揺るぎない。

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