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5話【ルール】

登場人物まとめ

タコ部屋のお話だとたくさん人が出てきてわかりずらいと思いますのでここでまとめてきます。


【新入り3人組】

山田健斗ヤマダケント

年齢:25歳

身長170CM

借金600万円

まじめで誠実な性格。ひょんなことから借金を背負ってしまう。月額8万円を借金返済に払っており目が回らない状態だった。

ある日道を歩いていると電柱に募集の広告を見つけて藁にもすがる気持ちで応募した


竹内隆一タケウチリュウイチ

年齢:29歳

身長169CM

借金???万円

礼儀正しく几帳面。新入り3人組の中では最年長であり冷静な判断ができる。


鈴木元すずきはじめ

年齢25歳

身長171CM

借金???万円

髪の毛がとげとげしい青年。

ちょっと上から目線で話すことが多い

ーーーーーーーーーーーーーーーー

夕方 18:55


ガンガンガンガン

ガンガンガンガン


プレハブ小屋の階段を上る音が響く、業務を終えた作業員が自室へ戻ってきたのだ。

(プレハブ小屋は仮の住居で階段は丈夫な鉄板で作られていることが多いです)


同時にたくさんの人間の笑い声が聞こえた。


ガンガンガンガン

ガンガンガンガン


(いつまで続くのだろうか……)


ひっきりなしに続く階段の昇降音でリズムが壊れそうだ……



それともう一つの悩みがある。

「うわ……また新入りか……」

という50代の男性、川田さんだ。


201号室には20~50代が僕たちを含め12人いる。この部屋は10畳だから一人当たり1畳を切ってしまうくらいスペースとしては狭い。



「さて、んじゃここのルールを簡単に教えるから」

川田さんは僕ら新入り3人組を部屋の四隅に誘導し座った。そして自然と当たり前のように1人ひょろがりな40代の男性が川田さんの横に座った。


「おら、お前たちも座れい」

「は、はい! すみません」


重みのある声に圧倒されてしまう

「俺がこの201を仕切っている川田だ。この部屋では俺がルールだ」


そして川田は1枚のぺら紙を僕ら三人に渡す。


「こ。これは?」


「お前らにこの部屋のルールを教えてやる


1つ 個人所有物は自己管理

2つ 金銭管理は自己管理

3つ 体調管理は自己管理

4つ 暴力や悪質ないじめの禁止

5つ 勤怠管理を守ること


これだけは必ず守るようにな。それじゃあ俺たちは飯に行ってるから、この隣の岸辺に細かく聞いてくれよな」


そういうと川田は103号室へ向かうために1階に降りて行った。



(こ、これはまずいことになったぞー)



◆◆◆


「ごめんね3人とも、僕は副室長の岸辺といいます。川田さんは見た目は怖いけどルールを守ればいい人だから。きちんと守るんだよ」


「「「は、はい!!!」」」」


201号室の強面室長川田、それに相対するはひょろがりで優しそうなおじさん岸辺。それを囲う同室の仲間たち異様な雰囲気が漂っていた。


「よろしくね、ちなみになにか質問ある?」


「あの、僕山田といいます。ここの寮には何人の人が住んでいるんですか?」


「ああ、よくある質問ベスト3だね。ここの現場では約50人が働いている 内8人が管理担当として、残りが現場の作業員として働いているよ」


「そうなんですね」


「あ、じゃあ僕もいいですか? 竹内といいます。もう少しここのルールを詳しく聞いてもいいですか?」


「ああ、いいよ。よくある質問ベスト2だね。ちなみに食事と購買については説明済みかな?」


「ええ食堂も購買も朝6時半から8時半まで、夜の19時から22時までと教えていただきました。」


「それは話が省けるね。じゃあよく聞いとくんだよ……」


◆205号室は室長の部屋4名

◆204号室は室長の直轄、手下みたいなものだね8名

◆203号室から201号室は一般の部屋約10名、そこに副室長がそれぞれ配置されている



「序列があるんですね」

「そうだ。室長の川田は同じ部屋では寝ない」

(ふぅ……よかった……)


★19時~20時半は室長と副室長と直轄のみが食堂を使える。

★購買はだれでも使用可能。買ったものは各部屋で食べてよし

★食堂利用前は衛生上の理由のため手洗いうがいを怠るべからず


「室長は各業務の班長も兼任しているからそこで大事な会議を行うこともあるから少しまっててね」

「おい、そんなに待てないやつもいるぞ」

「大丈夫。そんな時は購買でパンを買って食べる人も中にはいるよ。あとここは山奥だからさ、衛生には気を使っているんだ。だから手洗いうがいは必須。ちゃんと石鹸を使って洗うんだ。この山にどんな虫やばい菌があるかわかったもんじゃないからね」

「たしかに……理は通っている……」


「ということで悪いけど僕も先によるご飯を頂かせてもらうよ。時間過ぎたらいつでも入ってきていいからね!」

そういって岸辺も食堂へ向かっていった。


「おい、どうする?」

「おなかが空いてるから購買に行ってみようよ」

「そうですね。さすがに20時半まで待てません。岸辺さんの言う通り購買でパンでも買って食べましょう」


そういって僕らは1階の購買へ向かった。


ーーーーーーーーーーーーーー

ここまで読んでいただいてありがとうございます。

しかーし!これまでのちょっとブラックかな?という内容はすべて序章ですらなかったのだ。


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