ゆめ
初めまして〜、話の流れも決まっておらず、いつ投稿が途切れてもおかしくないのであらかじめご了承くださいませ。完結する保証も無いですTT
「じゃあ」
目の前の女、もとい女児に決別の言葉をかける。
急いでいるのか、ひどくぶっきらぼうな態度だ。
男児より少し背の高い彼女は、その顔が見えないほどに俯いてしまう。
きっと絶望しているのだろう。
「ごめんね、でも僕は人に見つかるわけにはいかないんだ。」
「──、──……。」
何を言っているのかわからない。
「大丈夫、絶対出会わないよ。」
「──……。」
また聞こえない。
すると、男児は無表情ながらにも困った顔をする。
さっさと見捨ててその場を去ればいいものを。
しょうがない、とでも言うふうに男児は間隔を空けたまま両手を向かい合わせて目を閉じる。
集中し始めてからすぐに変化が出た。
濃い魔力は淡い光を放ち始める。
それは文字通り練られ不規則に形を変えながら徐々に真球へと近付く。
最後に力を込めたかと思えば、魔力は宝玉へと姿を変えていた。
「ん」
そう言って宝玉を握った手を女児へと突き出す。
「絶対に傷をつけちゃダメだよ。危険を感じたら壊すんだ。」
絶望した態度とは一転、魔力を練る様を不思議そうに眺めてた彼女は恐る恐る宝玉を受け取る。
まだまだ表情は曇っているが、幾分か不安は和らいでいそうだ。
「じゃあ」
僕はもう平気だろうと判断し、元来た道を戻ろうとする。
「──。」
呼び止められた。
「まだ何か──。」
振り返ると彼女の顔が鼻の先にあった。
「最後に……またちゅーして……。」
白銀の髪、赤らめた頬。
まだあどけない顔だちをしているにも関わらず、どうしてそんな顔が出来るんだ。
よく内容を修正してますm(_ _)m
大きな変更があった場合は前書きか後書きでおしらせしますね〜