魔法との違い
ザナドゥから解放されたラーメルとクエストで
じゃんじゃんお金(報酬)を稼いだ。
「オイショッ!!」
バシュッ!!!!
「ハァッッ!!」
バシュ!!!!
魔法を使いの男2人が高難易度のクエストのボスに
戦いを挑んでいる所を見たが
ラスボスには全く魔法は効いていなかった。
(まさかだけどザナドゥ達が俺を再勧誘しに来たのはこの事のためだったのか?)
とつい思ってしまった。
「魔法が効かないんなら俺達の出番だな。
ラーメル。」
「はいっ!!」
ラーメルは出会った時とは別人の様に
生き生きとしていた。
俺が走るとラーメルは
剣を抜いてラスボス『タコガエル』に
立ち向かった。
「お前らどけぇー!!!!」
「は!?」
タコガエルの八本の足に苦戦していた
魔法使いの男2人に
一旦どいてもらい俺達は攻撃をした。
「龍火!!!!!!!!!!」
「瞬斬!!!!!!!!!!」
ズバッドゴッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
俺のフェニゴンパワーで燃やし
ラーメルの剣で斬る。
完璧なコンビプレイに俺とラーメルは
ハイタッチをした。
「す、すげぇ・・・・・・。」
そこにいた魔法使いの男2人は唖然としていた。
そして何よりラーメルの笑顔が可愛かった。
クエストから戻ってきた。
「今回の報酬は1000万ゴールドだよライル。」
「え!?そんなにくれるのか?フレム!?
やっぱ持つべきものは友達だな。」
報酬受け取り所の『フレム』とは小さい頃から
仲が良かった。
でも彼は戦いを好まず今こうして
報酬受け取り所の仕事をしているんだ。
「いやっお前からってだけじゃねぇぞ。
あの子がすげぇー可愛いからに決まってんだろ。
バカヤロウ!!!!!!!!!!
この金で美味しいもんでも食って来やがれ!!!!」
「お、恩に着るよ。ラーメル、フレム。」
「は、はい。」
「おう!!」
ラーメルはいきなりの一言に少し困ってはいたが
しっかりと返事を返してくれた。
よしっ!!フレムの言うとうりに
美味しいもんを食ってくるか。
「お前何時にその仕事終わる?」
「えーと、ちょいまち・・・・・・(ごふんご)
あと2時間くらいで終わるぞ。
それがどうした?」
「いやっ何でもない。
あっそうだ!!仕事終わったらこのベンチに
座っていてくれ!!」
「わ、分かった。(何があるんだ?)」
「?」
今まで稼いだお金ではない
この金で『1000万ゴールド』で飯を食いたい。
となると実質俺とラーメル2人で
一緒に食うのが普通!!!!で最高!!!!!!
だが・・・・・・だが、だが!!!!
ここはお金を巻けてくれた我が親友も連れていった方が良いのではと俺は考えた。
「じゃあラーメル時間になるまで
アイスでも食うか。」
「ア、アアアアイス!?」
「嫌か?」
「いいえ・・・・・・
嬉しいです。嬉しいです。嬉しいです!!!!」
嬉しさで足をピョンピョンと
小さくジャンプしているラーメルの姿が
そこにはあった。
脳内保存!!!!!!!!
「なーにを食べよーっかなー♪」
ラーメルは小さな子供の様だった。
アイスを食べるだけでここまでになるとは
凄可愛だな。
「で、何味が良い?」
「えーと、
これとこれとこれと・・・・・・これとこれ。」
「・・・・・・ってこれ全部かよ!?
(ついツッコミを入れてしまった。)」
「はい、そうですが?ダメでしょうか?
ライルさん。」
うるうるした涙目顔のラーメルが俺の目を
しっかり見つめてきて俺は負けてしまった。
(・・・・・・仕方ないよ!!!!!!!!!!
だって可愛すぎるんだもん!!!!!!!!!!)
(分かるぞライルよ。すげぇー分かる。
俺なら100倍大きくして渡すがな。)
ラーメルは高く積み重なっているアイスを
どう食べたら良いか迷っていた。
「もう、ラーメルは家のパーティーの
ヴィーナス(癒し)だよ。」
「私がヴィーナス?そんな事
・・・・・・ない、ですよ。
そんなに見つめないでください。
恥ずかしいです。」
家のヴィーナスさんは褒めると
頬を赤く染め照れる。
そして持っていたアイスで顔を隠す(隠せてないけれど)。
「おい、ラーメル。」
「はい、どうしました!?」
「ほっぺたにアイス着いてるぞ。」
「・・・・・・あっ!?本当だ。
すいません汚い食べ方で。」
いやっ違う俺がこの流れ作ったのは
ただ単にアイスがラーメルの頬に着いているのを
教えるだけでは無い。
「俺が取ってやる。」
人差し指でラーメルの頬に着いているアイスを
取りそれを舐める!!!!!!!!!!
「あ、ありがとうございます。」
「うん。こっちこそありがとう。
美味しかったよ(何言ってんだ俺!!!!)。」
(何言ってんだお前!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!)
今日は何故かフェニゴンも調子が良いのか
ノリツッコミをしてきた。(意味あってるかな?)
ラーメルが食べ終える頃には
2時間が過ぎようとしていた。
「よしっじゃあ行くか。」
「はい!!行きましょう。」
約束の場所のベンチに行ってみると
何やら置き手紙があった。
「何だこれ?」
「えーと・・・・・・。」
「「えー!?」」
置き手紙にはこう書いてあった。
「俺と戦え!!来なかったらこいつを殺す。」
と。
「早く助けに・・・・・・。」
「大丈夫だラーメル。ここで待ってよう。」
「わ。分かりました?」
「安心しろ。剣術なら俺に劣るが力でなら
あいつに適う奴なんて誰もいねぇ。」
「そうなんですか。」
ラーメルは意外と不思議そうな顔をしていた。
そりゃそうだ。フレムの奴は着痩せするタイプで
脱いだら筋肉の化け物に変身するからな。
「・・・・・・来た!!」
「おーい!!」
ベンチから立ち上がって手を振ると返してくれた。
普段はこんな事しないのに
何故するのだろうと2秒間だけ考えて結果が出た。
後ろを見るとにこやかに手を振る
ラーメルの姿がそこにはあった。
「そんじゃ行くか。」
「おう!!」
「はい!!」
それで俺が行った場所は最近できて評判の良い
『東国の食』という名の異国料理の店だ。
少し値段が張るというのだから
普段の俺では手が出しにくかった。
「何か落ち着いていて良い店の雰囲気ですね。」
「知ってるか?
ここの店では生魚が出てくるらしいぞ。」
「「えー!?」」
「生魚はちょっと・・・・・・。」
「私も。」
1時間後
「すげぇーうめぇなこりゃ止まらねぇ。」
「美味しいです。」
「またこれが食べれるなんて俺って幸せだな。
(しかもラーメルちゃんの笑顔も見えた。)」
すし?と言ったか。
真っ赤な生魚が乗ったのが最高に美味しかった。
ラーメルは少しオレンジっぽいやつを好んで
食べていた。
「「ズズズズーーはぁー。」」
俺とラーメルは暖かいお茶を飲んで落ち着いた。
このお茶も初めて飲むお茶だった。
美味しい。
「フレム。俺気になってたことがあるんだけど。」
「何だ?」
「魔法って何だ?」
「えっ?お前まさか知らないのか?」
呆れ顔で俺を見たフレアだが
ラーメルの興味津々の顔をしてフレムは
喜んで説明する事にした。
「ズズズズーー!!はぁー・・・・・・。
じゃあ説明する。
魔法とは主に魔法陣から出すもので
原動力は己の『邪念』だ。
最近では体に魔法陣を取り入れる事が多く
魔法陣を出して魔法を放つというのは
少なくしてなっていった。」
「流石だな。
俺と同じ学院の委員長をやってただけはあるな。」
「へぇー。」
頷き「なるほどなるほど」と呟きながらフレムの話を聞いていた。
「魔法以外にも『龍技もしくは龍術』『天術』・・・・・・など。
沢山のものがある。
その中で一番使われているのが『魔法』で
よく1番強いって言われてるがそれは違う。
1番強いのはお前が使っていた
『龍技(龍術)』だ。」
「え?っていうか何で俺のドラゴンの力
知ってんだよ。」
俺は今魔法の事よりもフレムが何故俺の
ドラゴンの力を知っているか気になった。
「お前ザナドゥとか言うやつと決闘した時に
バリバリ使っていたではないか。」
「えっ!?何でそれを?」
「だってその戦い。ギルドで映像として
流されていたから。」
「へー。」
何だそんな事か。
てっきりフレムが俺に×××を抱いて
いたのかと思った。
「ちなみに俺を連れ去って行った奴は
そのザナドゥだったぞ。」
「「えー!?」」
「何か舐められてる気がしてウザかったから
血祭りに上げてきた。
今頃多分、豚の餌にでもされてると思うぞ。」
「えーー!!!!??」
「お前・・・・・・やっぱりすげぇな」
流石に少しはやりすぎかと考えてしまった。
だがラーメルにした事を考えると
それくらい普通かと落ち着いた。
そして店から出た。
支払いを済ましたが全くお金の減る感じがしない。
「お前に少し金あげるよ。昔からの仲だからな。」
「いやっ要らないよ。だって。」
「「だって?」」
「だって!!」
俺はフレムの家に着いていくと。
もはや家なのか?と思える程の豪邸に着いた。
「俺ん家を見ても分かるようにお金はいっぱい
持ってるから・・・・・・。」
「・・・・・・えっ?」
「わぁー凄いですね。
これ全部フレムさんの家なんですか?」
「ま、まぁね。」
「俺の優しさを・・・・・・返せ!!!!!!!!!!」
今日はとにかく親友のフレムがこんなにも
お金持ちだと言う事にビックリした。
「お金?・・・・・・。」
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