追放そしてドラゴンとの遭遇
スタスタスタスタッッッッ!!!!!!!!!!
俺『ライル・ザラルワ』は短刀を持ち
巨大ゴブリンの体を素早くバラバラにした。
「魔法を使えライル。」
パーティーリーダー『ザナドゥ』が
俺に上から目線で命令をした。
「それは出来ない。」
「おい!!ライル!!!!!!」
「ほっときなよリーダー。
今は目の前の敵を倒そ!!!!」
「ほらっ!!ぼさっとしてっとゴブリンに
殺されるぞ!!!!」
パーティーの女子『サレノス』と『ハレノス』は
俺の事が大嫌いだった。
リーダーに構ってくれないからだそうだ。
「ちっ!!そうだな!!!!!!!!!!」
リーダーは高火力の魔法を使いまくり
一気に巨大ゴブリンを倒して行った。
何となくだがリーダーの心が読める。
多分、高火力の魔法を使えば俺が張り合うとでも
思っているのだろう。
「どうだ!?ライル!!!!!!!!!!
俺の魔法は。ハーハッハッハッハッハー。」
やはりそう思っていた。
だけど俺は魔法を使わない。
「じゃあギルドに戻るぞ!!!!」
「「おーー!!!!!!!!!!」」
「・・・・・・。」
そしてギルドに戻りクエストの報酬を貰い飯を
食っていた時、俺の話題になった。
しかもおふざけではなく案外真面目な話。
「お前なんで魔法を使わない?」
「えー、まぁーあれですね・・・・・・。」
「リーダー話してんだから黙ってんじゃねぇよ。」
ハレノスは金色の短い髪の毛を逆立て
怒っていた。
「はぁ〜、分かった話すよ。」
俺も観念した様子で話す事にした。
「俺は魔法が使えないんだ。」
「・・・・・・はっ?」
時間が止まった。
俺は生まれつき魔法が使えない体質だった。
「そうか・・・・・・魔法使えないのか。
・・・・・・じゃあーパーティーから出てけ。
あっ今回の報酬・・・・・・お前には
分けねぇから。」
「え?なんで?お、俺 魔法使えなくても
ほ、ほらっ剣術や拳術得意だ。
寧ろ最強だから・・・・・・。」
「ああー、魔法使えない奴に興味ないから。」
俺は金欠であった為
「お金(報酬)だけでもくれ!!」
と言ってしまった。
「そっちかよ。」
正直辞めるなら俺から辞めたかった。
何故ならパーティーに誘って来たのはザナドゥ(リーダー)だからである。
「っていうか何で魔法使えないから
ダメなんだ!?」
「魔法を使えない奴は雑魚だからだよ。
・・・・・・まさか知らないのか?
戦いにとって今この世界で最強なのは
『魔法』なんだぞ。
だから魔法使えないお前はただの雑魚!!
パーティー(うち)から出てけ!!!!!!」
色々と言われ言い返せたかもしれない
だけど俺は言われるがままパーティーから
追い出されてしまった。
そしてギルドを出ようとしたその時
「こんな世の中なのに魔法を使わず剣や拳で
戦うとかバカだろ!!!!
圧倒的に不利なのに。」
「「ふふふふふふ・・・・・・。」」
気味の悪い笑い声の女2人とザナドゥの
俺の戦い方に対しての侮辱の声が響いた。
「ちっ!!」
俺は舌打ちをしてギルドから出て行った。
とりあえず家に帰ろう。
「もう夕方か。」
人気の少ない通りを歩いていると
バサッバサッと何かが俺の元へやってくる音が
聞こえた。
「何か・・・・・・来る!!!!!!!!!!」
俺は業物でも大業物でも無い初めて買った剣を
構えて周りを見た。
「ドラゴン!?」
なんと俺近づいてきた生物の正体は
ドラゴンだった。
「突然で申し訳ないが
お主・・・・・・ワシ組まぬか?」
いきなり俺に何を言うかと思ったら
ってどういうことだ!!
「へ!?突然でよく分からないんだけど・・・・・・。」
「おっと悪かった。
ワシはフェニックスとライトニングドラゴン
の息子『フェニゴン』だ。」
「で、そのフェニゴンが俺になんの用だ?」
「ライル!!お主の一部始終を見ておったが
今、ワシは物凄く腹立たしい!!!!!!!!!!
なんだ!?魔法が使えないだけで雑魚とは。
酷すぎる。
それでワシは思った。
お主の魔法以外の力とワシのドラゴンの力
合わせてみてはいかがかと。」
俺は自分の戦い方を侮辱された時の事を
思い出した。
それで俺の出した回答は
「よしっじゃあー、組もう俺ら。
改めて俺の名前は『ライル・ザラルワ』
よろしくな。」
「ワシも改めて・・・・・・
『フェニゴン』と申す。これからよろしくな。」
「で?どうやって力を合わせるんだ?」
「それは簡単だ。」
簡単?俺が想像したのは強大な力が
体の中に入って痛がる。
というのを想像した。
「ワシがお主の体の中に入る
・・・・・・これで終いだ。」
「本当に簡単だな。さぁ来い!!!!!!!!!!」
「では行くぞ。」
勢いよくフェニゴンの巨体が俺の体に
吸い込まれていった。
「聞こえるかぁー!?」
俺の頭の中にフェニゴンの声が聞こえた。
「あー!!聞こえるぞ。」
言葉を発して応えたがこれでいいのだろうか?
「お主よ地面を思い切り殴ってみろ。」
「ああー、分かった。ふんっ!!!!!!!!!!
(少し腕が重たい!?!?)」
重たい腕だが何とか扱えるレベルであった。
とりあえずフェニゴンの言った通りに
地面を殴ると・・・・・・地割れが国中に広がり
大地震が発生そして周りの建物全壊
ギルドは半壊という破壊力のパンチに
俺は驚いていた。
それとギルドの頑丈さにフェニゴンは驚いていた。
「どうでぃ?これでもまだ力の半分も
出てないいんだ。」
「マジでか!!!!!!!!!!」
「ワシがお主に入った事でワシらの力は
何万倍にまで膨れ上がる。
そしてワシらの力の原動力は魔力ではない。
『熱い心』だ。
思いついた龍技があったら
それを思い浮かべろ直ぐに敵を倒せるはずだ。」
とフェニゴンから俺は説明を受けた。
これから2人でしっかりとやって行けそうで
俺は楽しくなってきた。
そして新しいパーティーを作ろうと決意した。
「俺らは魔法を使えなくても大丈夫な
パーティーを作ろう!!!!なっフェニゴン。」
「じゃあパーティーリーダーの
お主が強くなきゃな。」
俺は胸にフェニゴンが言った事を留めて
パーティー仲間探しを始める事にした。
・・・・・・とその前に
「なぁフェニゴン・・・・・・。
とりあえず国を直そうぜ。」
「何でだ?」
「俺ん家・・・・・・あそこだから。」
「あっ!?・・・・・・わ、分かった。」
フェニゴンの力を吸収した俺が
地面を殴った勢いで国中の家々、ギルドが
破壊され当然この国に住んでいる俺も
自宅が壊れていた。
その為俺ん家を直す次いでに国の家々、ギルドを
直した。
「で?これはフェニゴンの力でなんとか
できるのか?」
「ああ!!容易い容易い。
この『再生力』フェニックスの力を使えばなぁぁ!!!!!!!!!!」
「どう使うんだ?」
「両手を前に出して掌の中心に
力を込める。それだけだ。」
フェニゴンの言った通りにやると
両手から緑と黄の霧が噴出された。
そして国中の家々、ギルドが短時間で
再生していった。
「おおー!!これすげぇーな。」
「まだこんなもんじゃねぇーぞ。
ワシの本質は『炎』『雷』そして『力』
この3つだ。
再生なんてフェニックスの血筋なだけで
俺の『龍技』の飾り見てぇーなもんさ。」
確かに会った瞬間のフェニゴンの見た目は
白紅色で今にでも
燃えそうだった。
だけどまささ『雷』が得意だとは
・・・・・・予想外だった。
「とりあえず今日は疲れた。早く家に帰って
寝たい。」
「実はワシも今日この世に来るのに疲れた。」
何かフェニゴンが凄い事を言ったようだが
疲労が溜まりすぎて耳に入らなかった。
〜1日経過〜
「よっしゃああああああいい朝だ!!!!
なぁフェニゴン。」
「ああそうだのー。」
こうして俺は反則的に強いドラゴン『フェニゴン』
と共にでパーティー募集をするのであった。
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