黒き竜と断罪の歌
私を愛してくれなくて。
ありがとう。
私を嫌ってくれて。
ありがとう。
私を殺そうとしてくれて
ありがとう。
やっと私は気が付いた。
ここは私が居るべき場所じゃないと。
お父様を私から奪った妹。
ありがとう。
お母様を私から奪った弟。
ありがとう。
私を嫌い虐待したお爺様。
ありがとう。
私を無視したお婆様。
ありがとう。
親友だと言いながら、私から婚約者を奪ったミーナ。
ありがとう。
幼き日々から婚約者だったけど。
私の言葉よりもミーナを信じた王太子様。
ありがとう。
私が無実だと知りながら火炙りにした王様。
ありがとう。
私が無実だと知りながら傍観したお后様。
ありがとう。
私はこれで人間を捨てることが出来ました。
ありがとう。
人の皮を破り捨て。
私は黒きドラゴンとなり、この国を滅ぼした。
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いったい何がいけなかったんでしょう。
私は小国連合のパトリック王国に貴族として産まれました。
メルデス伯爵家の長女としてパンドラと言う名を与えれました。
私の容姿は誰にも似ていませんでした。
金髪碧眼の多い貴族達。
平民は茶髪に琥珀の瞳。
その中で私だけが水色の髪に白い瞳。
そんな色を持った者など私だけです。
私だけが異端者で。
すぐに双子の弟妹が産まれました。
二人は金髪碧眼で両親にそっくりです。
両親も祖父母も二人を溺愛しました。
私は……
辺境の祖父母の元に預けられました。
祖父は杖でよく私を殴りました。
「メルデス家の面汚し!!」
祖母は私を無視しました。
まるで存在しないようように。
私は館の離れにある物置小屋で暮らしていました。
私の世話をする者はいません。
ボロボロの服を着て。ぼさぼさの髪。まるで浮浪者のようで。
森で食べ物を探す私に、村の子供たちは石を投げます。
私は人を避けるようになりました。
ある時、両親がやって来てメイドに私を洗わせると髪を整え。
ドレスを着せました。真珠を縫い付けた豪華な靴も履かせられました。
靴など何年ぶりでしょう。
そして……一人の少年に会いました。
今年12歳になる王太子様です。
「こんにちは。僕はエイン。王太子だ」
私はびっくりして口もきけません。
ただただ震える事しかできませんでした。
「本当に神託の少女は彼女なのか?」
王太子様はお側にいた神官にそう尋ねました。
「彼女こそがこの国に力を授けてくれる存在です」
エイン王太子様はため息を一つ付くと私に言った。
「よろしく。今日から君の婚約者だ」
そう言って手を差し出した。
教会の神託により私は王太子様の婚約者となった。
10歳の時でございます。
訳が分からなかった。
昨日まで乞食の様にぼろを着てゴミ箱を漁っていた子供が王太子妃?
何の冗談だろう。
王妃教育は厳しいものだったが、石を投げられたり、杖で叩かれることに比べれば楽なものだった。
たまにご飯を抜かれることがあったが。
そんな事楽勝だった。
私は努力した。
でも、できて当たり前。できなければ罵倒される。
そんな王太子妃教育でした。
月に一度王太子様とお茶会があった。二人だけのお茶会だ。
私は嬉しくて嬉しくてたまらなかった。
私の話を彼は黙って聞いていてくれた。
嬉しかった。
誰も私の話を聞いてくれないから。
相変わらず、家族にとって私はいない存在だ。
学園に入ってお友達ができた。
隣の国のお姫様だ。
銀髪に紫の瞳。綺麗なお姫様。
初めてのお友達。
「私達親友になりましょう」
彼女はそう言ってくれた。
ミーナ姫には魔導師のお兄様がいるらしい。
自慢の兄だと言っていた。
私と王太子様とミーナ姫はよくお茶会をするようになった。
そして……
いつの間にか王太子様とミーナ姫だけのお茶会になり。
王太子様は月に一度のお茶会も最低限のパーティのパートナーもされなくなった。
王太子様の侍従の言うことにはミーナ姫のパートナーを勤めているとのこと。
仕事なのだから我慢してくださいと侍従は言う。
草陰に隠れ泣いていると、妹と弟の話声が聞こえた。
「王太子様とパンドラの婚約が破棄されるの?」
「ああ。隣の国のミーナ姫との婚姻が進められている」
「パンドラはどうなるの?」
「修道院入りだろう。元々あの変な神託が無ければ婚約などなされなかった」
「この国に力を授けてくれる存在って言う神託ね」
「あの神託は間違いでミーナ姫がその存在では無いかと言われている」
「そう言えば、ミーナ姫は光の魔法が使えるのよね。パンドラは全く魔法が使えない。気味の悪い容姿の上に魔法も使えない無能。あれが姉などと恥ずかしいわ。王太子様と婚約が破棄されればさっさと修道院に入れてもらわなくっちゃ」
「全くだ。あれのお陰で俺たちの婚約者を探すのにどれだけ苦労したか。全く忌々しい」
「ほんとよね~。早くいなくなってくれればいいのに」
私はそっとその場を離れ。
涙は枯れ果てていた。
数か月後、お城でパーテイが開かれた。
私もお城に招かれた。
ああ……ミーナ姫と王太子様の婚約が発表されるんだろうな。
私は覚悟を決めた。
二人の婚約を祝福しょうと。
私は一人で大広間に入った。
本来ならば王太子様か弟にエスコートされるものだが。
王太子様の侍従に案内されただけだ。
大広間は華やかに着飾った人々で溢れかえっていた。
優雅に音楽は流れ。人々は笑い。ダンスに興じていた。
私が中に入るといきなり音楽が止み。人々は押し黙る。
「謀反人を捕らえよ!!」
王太子様の声が辺りに響わたった。
「えっ?」
私はいきなり近衛騎士に捕らえられた。
「パンドラ・メルデス!! いやパンドラ!! ミーナ姫暗殺を目論んだ咎人が!! お前の家族の告発により証拠も挙がっている。ここに貴様の罪を暴き死刑を申し渡す!!」
「ま……待ってください!! 私はそんな事はしておりません!!」
私は無実を訴える。
王様と王妃様の方をむく。
玉座には王様と王妃様が座っている。
「あ……」
彼らの顔を見て私は悟る。
嵌められた!!
このパーティは私を貶めるためのものだ。
私は家族を探す。
父も母も祖父も祖母も妹も弟もそこにいた。
彼等はただの一度も私を家族と認めなかった。
王太子様と婚約しても、王太子妃となる為にどれ程努力しても。
家族と認めなかった。
王太子様が何か言っている。
如何やら私がミーナ姫を暗殺しようとした証拠を並べ立てる。
暗殺者を雇うお金など何処にあるというのだろう。
私は1銅貨さえ持たされていない。
あの厳しい王太子妃教育の何処に暗殺ギルドに行き、暗殺を頼む時間があったというのだろう。
第一近衛騎士に一日中見張られているというのに。
笑うしかない。
異端の色を纏う私の話を聞く者など、どこにもいない。
私は捕らえられ塔に閉じ込められた。
そこで拷問され、牢番に犯された。
「明日は貴女の処刑よ」
一週間ほどたったころ。ミーナ姫がやって来た。
私は拷問のせいで立つどころか、座る事すらできず。
床に倒れたままミーナ姫を見ていた。
「うぅ……あぁ……」
私は半分舌を切り取られて、喋れない。
手を動かすことも出来ず。
ただ片目で彼女を見つめた。
「本気で私がお前の友達になると思ったの? 愚かなパンドラ」
ミーナ姫は嗤った。
これが、皆が優しい姫だ。天使だ。妖精だ。女神だ。と褒め称えた女の正体。
同じ異端の色を纏う彼女。
彼女なら私の孤独を理解してくれると思っていたのに……
でも彼女が纏う色は王族の色。
あの国では支配者の色。
所詮人間には私の孤独は理解できないだろう。
人間には……?
「私お兄様にエインを誘惑するように言われたの。エインは顔だけは綺麗だったけど。阿保で私の言うことを何でも聞いてくれたわ。信仰心も無いから。神託はあなたの事ではなく。私の事だと言ったら鵜呑みにしたわ。操りやすいお人形で良かった。エインは神託に疑問を持っていたんだって。魔力も無いお前の何処に国に力を授けられるんだって。だから罪をでっち上げお前を排除した。でも……お兄様は偉大な魔導師だけど。なんでお前みたいなつまらない存在に興味を持つたのかしら?」
また私に投げかけられる悪意。
痛い!! 痛い!! 痛い!! 心が痛い!!
昔村の子供に投げられた礫より痛い!!
それは友達だと親友だと信じていた分。
裏切られて痛いんだ。
右目から涙が流れた。
左目は潰されてただの空洞だ。
天使とも女神とも褒め称えられたお姫様は笑いながら出て行った。
ミーナ姫の悪意が私の中に黒い雪のように降り積もる。
父が母が妹が弟が祖父が祖母が村人が悪意を私に向ける度。
私の中に悪意が降り積もり、私を黒く染める。
次の日。私は荷馬車に乗せられ町の中を引き回された。
人々から礫が飛んでくる。
「魔女め!!」
「化け物め!!」
「人でなし!!」
人々の罵声の中、大広場に到着した。
拷問で足の指を切り落とされていたから歩くことができない私を、近衛騎士は荷馬車から引きずり下した。
この間まで私の護衛をしていた騎士達だ。
私の無実を知る騎士達だ。
だが彼らには後ろめたさも、気まずさも無い。
彼らも私が嫌いだったんだろう。
見物席が設けられ。
そこに王様と王妃様が座っている。
私の家族だった人々も座っている。
エイン王太子もいる。
隣に座っているミーナ姫に笑顔で話しかけている。
私には見せたことがない笑顔だ。
ミーナ姫も偽りの微笑を浮かべている。
ミーナ姫の隣に見知らぬ男が居た。
ミーナ姫の魔導師だという兄なのか?
山のように薪が積み上げられ私は丸太に縛り付けられた。
火がつけられ、ゴウゴウと燃え上がる。
私を愛してくれなくて。
ありがとう。
私を嫌ってくれて。
ありがとう。
私に無実の罪を被せた家族。
ありがとう。
心変わりをしたくせに私に泥を被せた王太子。
ありがとう。
私に偽りの言葉で近づき裏切ったミーナ姫。
ありがとう。
やっと私は思い出した。
ここは私のいるべき世界ではないと。
私は人の皮を脱ぎ捨てて黒きドラゴンとなり、咎人を断罪する。
人々は悲鳴を上げて逃げ惑う。
「ドラゴンだ~~~!!」
「助けて!! 神よ!! お救い下さい!!」
「祟りだ!! あの女は召喚士で己の命でドラゴンを召喚したんだ」
当然だ。人がドラゴンとなったのだから。
炎の中、私はゆっくりと言葉を紡ぐ。
【ありがとう。これで使命を果たせる。お前たちが私に愛や優しさや友情を注いだならば。私は光のドラゴンとなり千年の間この国を繁栄に導いただろう。逆に私に憎しみや嘲りや裏切りを注ぎ込めば私は黒き断罪のドラゴンとなりこの国を滅ぼす事になる。ありがとう。千年も地上に留まるなど。ゾッとする話だ。17年で任務完了なんて。御褒美もいい所だ】
「この世に災いをもたらす黒きドラゴンよ。我に従え‼」
1人の男が進み出て呪文を唱える。
私の体の下に魔法陣が現れ。光の鎖が私の躰に巻き付く。
魔導師のマントが風に揺れる。
この男は……?
ああ。確かミーナ姫の兄だったな。
大変な魔導師だとミーナ姫が自慢していた。
なるほど。
「流石はお兄様ですわ。この世界最強の魔導師」
「流石ボルグ殿。ドラゴンをそのまま封印してくだされ」
王がボルグに言う。
「素晴らしい。流石ミーナの兄上だ」
エインはボルグを称賛する。
【小童。我を従えるつもりか?】
「当然だ。お前は私に従い。私に更なる力を授けるのだ。ドラゴンの魔石は魅力的だからな」
【ドラゴンの魔石の為に罪のない娘に冤罪をかけたか】
男はニヤリと笑い。
「冤罪? ドラゴンの正体を現し暴れているではないか」
【お前は勘違いをしている】
私の身を縛り付けていた鎖がぼろぼろと腐り落ちる。
【私は神に遣わされた竜だ。光の魔法は効かないよ】
私はぱくりと男を食べた。
「いやあああぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~お兄様~~~~!!」
「ひいぃぃぃぃぃ~~~~」
エインはミーナ姫を張り倒し自分だけ逃げようとして。
王や王妃を突き飛ばす。
父も母も妹も弟も祖父母も言葉にならない声を上げ。
我先に逃げようとする。
近衛兵だけは辛うじて王と王妃を守ろうと周りを牽制するが、人の波に飲み込まれ身動きが取れない。
人々は悲鳴を上げて逃げ惑う。
逃げれる場所など無いのに。
【お前はそこで見ているといい】
ミーナ姫をボール状の結界の中に閉じ込める。
「なにこれ? 出して!! お願い!! 」
ミーナ姫は救いを求めるが。
お姫様を助けてくれる王子様はいない。
私は断罪の歌を歌う。
人々は己の意思とは裏腹に私の前に一列に並ぶ。
先頭は私の家族だった者たち。
父と母と妹と弟と祖父と祖母。
バリバリと食い散らかした。
何か謝罪の言葉を零していたが、気にせず食べた。
好き嫌いはいけないといつも言われていたから。
次は王太子だ。
狂っているのか焦点の合わない目でブツブツ言っている。
全く情けない。これが次期国王。
狂気の世界に自分だけサッサと逃げ込む。
狡い人。
まあ。狂っていようが味に変わりは無いんだが。
美味しくいただきました。
王に后に近衛兵に次々食べた。
お残ししたら神様に怒られる。
私は最後の市民を食べるとミーナ姫を覗き込んだ。
「殺してやる」
良かった。正気だ。
私はミーナ姫を抱きかかえ、隣の国まで飛んだ。
そしてミーナ姫が住んでいた城を壊すと。
神官達が出てきた。
彼等はこわごわと私に理由を尋ねた。
私は姫と王子が神託を捻じ曲げた事を伝えそのせいでパトリック王国が滅びた事を伝えた。
神官と国民は王族の首を闘技場に並べ。
ミーナ姫は牛裂きの刑で生きたままバラバラにされた。
妖精だ女神だと言われた女の最後はみんなに見捨てられ。惨めなものだった。
私はそれを見届けて神の国に帰った。
『お前いい加減にしろよ』
若き神は私を睨み付けた。
【ええやん。ケチケチすんな。桃の1個や2個】
私は神桃にかぶりつく。
本当にケチだ。
この神様はケチ神様だ。
『誰がケチ神様だ!! 何が1個や2個だ!! 1山や2山じゃないか!! お前いい加減懲りると言うことを覚えろよ』
本当にこの神は細かい。
この前もたかだか知恵の実を食べたぐらいで怒りくさって。
罰として地上に降ろされた。
あ~~~ひどい目にあったな~~~。
全員屑!!
まあ。美味しかったからいいけど。
お残ししたら怒られるから頑張った。
私はポンポンとお腹を叩く。
少しダイエットした方がいいかな?
『お前。あの姫だけは食べなかったな。それなりの情はあったあのか?』
【いや。自国民の前で化けの皮が剝がして処刑さした方が、あの女のプライドも折れて面白かった】
『お前本当に真っ黒だな』
【黒竜だったからね】
今の私は黒竜の姿ではなく。
水色の躰に白い瞳で30㎝程の大きさだ。
私は桃源郷を眺める。
ここが私の居場所。
下僕の神の隣が私のいるべき所。
『誰が下僕だ!! お前知恵の実食っても意味ないじゃないか!!』
【人間の言葉が喋れるようになった】
私達は家路を急いだ。
【今晩のご飯は何かな?】
私が地上にいる間。この神は結婚していたのだ。
まさか……新婚生活を邪魔されないために。私を地上に送ったのか?
神はサッと目をそらす。
まあ。私にとってご飯を作ってくれる下僕が増えただけなのだが。
黄昏の中。ぽっと灯りが見える。
煙突から白い煙が見える。
【家族っていいもんだね】
私は神の肩の上で歌を歌う。
ご飯の歌だ。
2人に子供が出来たら子供にも歌ってあげよう。
【お帰りなさい】
女神が笑顔で振り返る。
【ただいま】
私と若い神も笑顔で答えた。
~ Fin ~
~~ 登場人物紹介 ~~
★ パンドラ・メルデス 17歳
伯爵令嬢。『この国に力を授ける』と神託が下りたので、王太子の婚約者になる。
水色の髪。白い瞳。異端の色を纏う少女。
だが実態は食いしん坊の竜。
知恵の実を勝手に食べた罰として地上に落とされる。
善意を貯めれば神龍になり。悪意をため込めば黒竜となる。
神龍となれば千年間この国は繫栄する。黒竜となれば国は滅びる。
パンドラには選択権はない。
後に【断罪の竜】【滅びの歌い手】と呼ばれるようになる。
★ エイン・パトリック
パトリック王国の王太子。パンドラの婚約者。
地味なパンドラが嫌い。ミーナ姫が神託の相手だと勘違いする。
顔は美形。ただそれだけのお馬鹿。そのために国が滅んだ。
★ ミーナ姫
隣の国の姫。パトリック王国に留学する。
妖精だ。女神だ。と褒め称えられる美姫。
極度のブラコン。兄の言いなり。
兄に言われるままにエインを誑し込み。パンドラに無実の罪をきせる。
神託を捻じ曲げた事が自国の神官や民にばれ。王族一同首をはねられる。
彼女は牛裂きの刑になる。
(牛裂きの刑。手足にロープを結びそれを牛に曳かせて八つ裂きにする)
★ ボルグ王子
魔導師。ミーナ姫をそそのかし神託を捻じ曲げた。パンドラの正体を知り。
使役して飽きたら殺して魔石を得るはずだった。
しかし、所詮人間。あっさり食われた。
★ 若き神
パンドラの飼い主(下僕?)
知恵の実を食ったパンドラを罰として地上に落とした。
新婚生活を邪魔されたくないから地上に追いやった疑惑がある。
嫁さんは料理上手な可愛い女神。
~神託~
この世界は、たまに神が神託を降ろす事がある。
神託に逆らったり無視すると神からしっぺ返しで滅ばされる。
王族と言えど神託を捻じ曲げたら。一族処か国が滅びるのでミーナ姫の民は王族の首を神に献上して(ミーナ姫は牛裂きにして)許しをこうた。そのおかげで国が亡びるのは免れた。
ミーナ姫は王族は偉いと勘違いしていた。この世界の王族は何か会った時に首を差し出す生贄でしかない。割と変えもあり。遠縁の王子がこの国の王になった。
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2018/11/4 『小説家になろう』 どんC
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最後までお読みいただきありがとうございます。