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緋い吸血人鬼  作者: 川島遥
1/1

プロローグ

燃える炎の紅。

血塗られる紅。

人の悲鳴の紅。

その最中倒れていた。

炎も、血も、声さえも紅く染る世界。


煙で息ができない。

傷で立ち上がれない。

自分はどうなっているのだろうか。


屋外。屋内。道路。建物。どこにいるのかもわらない。


ただ倒れているだけ。

それだけが分かる。


朦朧とした意識の中、目の前に人の影がうっすらと写る。

だれだこいつは。


視界も薄くなる。


遠のいていく意識を、



やがて、投げだした。



「今日から君は人間に飼われる吸血鬼だ。」



起きた自分に最初に降り掛かった言葉はそれだけだった。



初投稿です。

趣味程度でやっていつもりなのでよろしくお願いします。

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