表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/10

參  ~楽観視と悲観視の投影→表~

「え?携帯?」


「あぁ。新しい機種にね。」


すると、呆れ顔で彼女は答えた。


「やっとその気になったの?今は、スマホの時代だって。ね?」


彼女は隣にいる子に問いかける。


「あ・・そ、そうだね。私、スマホじゃないけど・・」


少し、驚きながらも答える。


「えぇ、あんたも!?二人とも時代遅れね~。」


「・・・なぁ、その子誰だ?」


「今頃かよ・・いつ尋ねるか、逆に気になったよ。」


たしかに、そうかもしれないが。

お前がいきなり「あんたは何買うの?」って訪ねたからタイミング逃したんだろうが。


「あ・・あの。わ、私、そ、その・・えと・・」


いくらなんでも挙動不審すぎないか・・?


「んー・・極度の人見知りだからなぁ・・ま、この際名前なんてどうでもいいでしょ?」


「なんでだ。」


「だって、あんたが私と買い物するなんて、この期一生ないと思うし。」


確かに。俺から誘うなんて珍しいだろうし。

ましてや、俺から「ちょっと買い物に付き合ってくれ」なんて・・。

この期一生ないだろう。


にしても・・この子か・・。


「でも、私は嬉しいよ!なんたって、あんたがありえない程珍しく自分から誘ったんだからね!」


「うるせぇよ。」


なんとなく恥ずかしいだろ。


「な・・仲いいんだね・・やっぱり。お・・幼馴染だもんね・・」


「もちろん!ま、悪友だよね。」


「悪友・・そうだな。仲良く見えるだけだ。・・お前なんで知ってるんだ?」


すると、その子はまた焦りをみせる。

ずっと、彼女を見ている。


「ん?私が言ったんだ。そりゃ、勝手に誘って見知らぬ男に合わせてもあれだろ?」


「あ・・その・・そ、そうです。」


俺が電話で誘ったあと、「あ、友達も誘っていい?」って言われて、いいと答えたが・・。

こんな挙動不審な子だったとは・・。


・・好都合だけど。


「さ、早く行こうよ。えーっと・・まずどっちから行く?」


「お前は、何買うんだよ。」


そう尋ねると、彼女はうーんっと唸る。

考えてないのか。


「私も新機種にしようかな・・あ、そだ、みんなで新しくしようよ!」


「え・・え・・あ・・そ、そうだね。い、いいかも・・。」


「急に決まったけど、大丈夫か?」


「大丈夫っしょ!ね!」


となりの子の肩を大きく叩く。


「う・・うん。」


なんでこんな、テンション高いやつと挙動不審な奴が釣り合うんだ?

どういう経緯で友達になったのか不思議だけど・・・。


そんなことどうでもいいんだ。

今は。


あの忌々しい携帯を捨てるんだ・・今すぐ。

黒い携帯を・・。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ