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この世界は今からファンタジー

皆さんはファンタジーと言えば何を思い浮かべますか?

「この世界が漫画やゲームみたいなファンタジーな世界だとして櫻子ちゃんのジョブは何が良い?」


ツラの良いイケメンが何か言っている。





私は卯月櫻子(うづきさくらこ)、ピッカピカの高校1年生。かめさんマークのランドセルは卒業したけれど心は常に青春☆

薄桃色の長い髪はサイドテールにして胸の辺りまで毛先が垂れている。あ、枝毛発見…

学校は普通に好き、お喋りする友達も居るし、勉強は少し厄介だけどそこを除けば毎日楽しい盛り。

そんな順風満帆な私の学校生活に少しの彩りを添えてくれる奴が最近増えました。



隣の席のイケメンこと、神無月桔梗(かんなづきききょう)。

イケメンは顔、声、名前までイケメンなのか、桔梗紫色した襟足長めな髪は頭の後ろでハーフアップにしている。

しかしこのイケメンは学校に四角いサングラスをかけて登校している辺りただのイケメンではない。

バカの部類のイケメンかもしれない。

因みに、以前サングラスについて聞いたら

『俺の美しさに目を潰す人が出るからなるべく被害を抑えてて』等と宣っていた。腹立つ


生憎とバカの相手をしている程、櫻子さんは暇では無いの。一昨日来やがれってのよ…と、一蹴りしたいのだが、どうも私はこのイケメンと仲良くお話するのがそこまで嫌いではない。

だって、毎度毎度話題が絶妙にこちらの厨ニ心を擽るような、ついつい【最強の自分!】を語りたくなる様な物を出してくるのだからこの男は顔面のみならず罪ばかり生み出すのだ。

「櫻子ちゃん聞いてる?」

腹立つなこの顔面。

「おーい」

いや、顔面のみならず声も腹立つ。無駄にえっちなお姉(兄)さんの様な優しく語り掛けてきそうな声…CV.土●隼一みたいな…

「櫻子さーん、生きてる?」

コイツの英語の授業で発生する英語の発音も腹立つ。

無駄にネイティブで何でこんなチャラくて遊んでる見た目で勉学も出来るのか世界は理不尽だ。

クラスに一人いたよね、見た目に反して勉強出来るやつ。

対抗馬は眼鏡かけてるのに勉強出来ないやつ。眼鏡キャラ全員に謝れ。

「返事がない、ただの屍のようだ…」

「生きてるよ失礼だな」

いい加減、耳元で囁かれる声が煩わしくて(ついでに少しねっとりしてて鳥肌立ちそう)返事をすれば近過ぎた顔も離された。

「近すぎない?え、ちか…近くない?」

いや、鼻ぶつかりそうなんだけど。やめて欲しい

顔面宝具みたいな使い方しないで欲しい。ちっっっか!?

サングラス越しに目が見える。

ビンタしたくなってきた。

「はは、やっと意識帰ってきたね。俺の話聞いてた?」


ビンタしようと宙に上げた手は行き場を失ってしまった。私の顔の横に滞在する手をちらりと見た目の前の男はにっこりと意味深に微笑む。

逃げられた

まぁ、いっか。


「それでさ、話は戻るんだけど櫻子ちゃんなんのジョブが良い?」

「なんだっけ…この世界が」

「ファンタジー」

「あぁ、そう…それ、ファンタジーね…」


普段なら絶対に相容れないタイプなこの男とこんなに話す事になるなんて高校に入るまでは無いと思ってた。


「俺的には櫻子ちゃんは魔法職とかかなぁって」

「え、何で?もっと格闘家とか言われるのかと思ってた」


しかし話せば意外と楽しい。

お互いの趣味も近いのだと思うし、何よりお互いに気を遣うこともないから気が楽だ。


「櫻子ちゃん体力ないじゃん」

「…まぁ、確かに」

「体力ない子に格闘家系はむりむり!」






隣の席の桔梗と私こと櫻子の本日は




【この世界は今からファンタジー】









「俺何かな!」

「遊び人」

「賢者になれるじゃん」



訂正、RPGだったかもしれない。





RPGと言えば、某色んなことを知るRPGが好きです。

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