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雨の日にはブルースを
あの人が飲み干したジュースの味を、
僕は手のひらで受け止める。
丸くて、ザラザラしている。
ああ、これは蜜柑の甘さだ。
僕は知らなかった。
音にこんな色がついているなんて。
色彩にこんな深い味があったなんて。
味覚が、こんな形をしているなんて。
これは、ある日共感覚(ある1つの刺激に対して、通常の感覚だけでなく
異なる種類の感覚も自動的に生じる知覚現象)を通してのみ使えるテレパシーを得た僕が、
それを手放すまでの物語。
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阿野亜 希空
香川県出身
飛行機怖い
・キャベツ文庫/阿野亜 希空の作品・
エスタンシアの夕暮れ
雨の日にはブルースを




