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宵待月に桜は踊る  作者: 葉隠真桜
第一章
31/57

盟約の恩恵

── ん……ここは……?


僕が眠りから目覚めると、こちらを見つめているアルノーさんと目が合った。


「よかった。ちゃんと起きれたね。」

「アルノー……さん……?……そうだ、契約は……!」

「大丈夫。ちゃんと完了したよ。ステータスは見れる?」

「あ、はい。」

「多分色々増えてると思うから、確認してみて。」


そんな彼の言葉に従い、僕は自分のステータスを確認する。


────── ノア=繧キ繧ケ繝 ──────

種族 人族

天賦 刀聖 LV 32

HP 37,584/37,584

MP 185/104,582

ATK 62,498

DEF 37,869

DEX 86,453

POW 52,761


スキル  隠蔽、讎ょソオ遐エ螢、雷魔法、鑑定、蜈ア魑エ、時空間魔法、状態異常耐性(高)、精霊視、精霊同調、精霊魔法、繰糸術、超回復、荳?黄蛻?妙、魔導、魔導書、立体機動

特殊スキル 桜花流刀術


契約精霊 アルノー=リストリア


称号 蜈ャ辷オ螳カ縺ョ逾樒ォ・

   雷魔法を極めし者

   精霊王の盟約者

───────────────────


── えーっと……?これは何だ……?なんか、数値が軒並み上がってるんだけど……?


「とりあえず見ましたけど……。これは……?」

「ああ、僕と盟約を結んだ関係で、僕のステータスの一部が君のステータスに反映されたんだよ。」

「盟約?」

「契約の中でも最上位のものだよ。……あ、契約に関してだけど、君の本質がやってくれたから覚えてないだけで問題はないよ。」

「へー……。」


── うん、とりあえずこの話は考えるのをやめよう!


「ところで、この精霊同調って何ですか?他のやつは何となくわかるんですけど……。」

「ああ、それは僕が君の体を依代にして一定時間行動できるっていうスキルだね。」

「それってデメリットってあったりします?」

「使いすぎると精霊に近い存在になることはあるけど……。君なら大丈夫だと思うよ。」

「わかりました。……あ!そういえば今の時間ってわかりますか!?」

「大丈夫。この東屋の周りはは時間の流れがゆっくりでね。多分外の時間だと10分くらいしか経ってないんじゃないかな?」

「良かった……。……あ、ここの雪晶花スノークリスタルフラワーってちょっと貰っていってもいいですか?」

「うん。入り口に近いあたりの花をそろそろ手入れしないとなーって思ってたから、こっちとしても助かるよ。」

「それじゃあ、僕はこれで。」

「あ、そうそう。忘れてた。」


アルノーさんがそう言うと、僕の頭の中に彼の声がする。


(契約した精霊とはこうして頭の中で会話できるから、離れてても問題ないよ。)

(わかりました。……今日は本当に、ありがとうございました。)


僕は東屋に向けて頭を下げ、入り口で待たせていたミリアの元へ向かった。



「お待たせ。」

「あ、ノア君!何をしてたの?」

「ちょっとこの庭園の所有者?みたいな人に呼ばれてね。この辺の雪晶花なら採っていってといいって。」

「本当!?」

「うん。」

「じゃあ、早速採っちゃおっか。」

「あ、ちょっと待って。」


僕は虚空から、小さめの箱を3つと一つのグローブを取り出す。


「何、それ?」

「魔力を通さない箱とグローブ。依頼のやつは僕が採っておくから、ミリアは自分用に採ってていいよ。」

「分かった!」


そう言うとミリアは、綺麗な花を探しにいく。


── さて、とりあえず依頼はこれで良くて……。ちょっとしたプレゼントでも作ろうかな?


そう思った僕は、近くにあった一輪の雪晶花に触れる。するとそれは一本の桜の枝となり、白っぽい花を咲かせる。


── これは……啓翁桜、だっけ?確かそんな感じの名前だったはず。で、これをこうして……。


僕はそれを水晶の中に閉じ込め、小さなネックレスを完成させる。


── いやー、こう言う時に使い勝手いいよね、時空間魔法って。こんなこともできちゃうんだからさ。


とそんなことを思いつつ、僕はミリアが帰ってくるのを待つのだった。

作者の葉隠です!初めての作品なので、至らぬところも多々ありますが、温かく見守っていただけると幸いです。もし気に入っていただけましたら、ブックマークと☆による評価を、よろしくお願いします。

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