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ゴブリンの将軍 ②

 ゴブリンジェネラルは南蛮刀で斬りかかってきた。

 受けるのは力負けする。だからこそ、受け流す。受け流すだけならばあまり力はいらないだろう。サンにそういうと、さっそく受け流し攻撃を受け止めていた。

 サンが作った隙に、私は攻撃をぶち込む。


「グギャギャギャギャ!」

「うお、ゴブリンの群れ!?」


 ゴブリンジェネラルが私たちめがけて指をさす。

 その瞬間、背後からたくさんのゴブリンが現れたのだった。この数は流石にきつい。ワンパン出来ないからこそ余計に……。

 だがしかし、やらなくちゃすべて始まらないってわけだ。


 私は拳を構え、襲い掛かってくるゴブリンたちを相手取る。


「現実でも似たようなことあったんじゃい! この程度で私が止められると思うなァ!」


 殴り飛ばし、蹴り殺し、襲い掛かってくるゴブリンを屠っていく。

 振り下ろされる棍棒を振り下ろされる前に腕をつかんで腕をへし折り止めていく。ゴブリンを振り回してゴブリンに攻撃する。

 あらゆるものを利用してかいくぐれ。この状況を。


 サンはさすがに慣れていないのか少し引け腰だ。

 大人の私が守ってやらねばならない。いいじゃんいいじゃん。すげー燃えんじゃん。


 少しのダメージはありながらも、無事ゴブリンの軍団は倒すことができた。私は拳を鳴らす。


「これで依頼は達成だな」

「です、ね。一人であの数をやったんですか……」

「おかげさまで結構レベルが上がったぜ」


 一気にレベルが16になった。

 結構な数のゴブリンを倒したから経験値がすごかったな。


「さて……ゴブリンジェネラルよ、どうでる?」

「グギャ……グギャァアアア!」


 南蛮刀を再び構え、斬りかかってくるゴブリンジェネラル。

 私は振り下ろされる南蛮刀の横をぶったたき軌道を逸らさせ、背後に回って回し蹴りで後頭部を思い切り蹴った。

 足払いで転ばせ、そのままもう一撃追加する。


「グギャ……」

「チッ、さっきから結構入れてるってのにまだ倒れねえのかよ。頑丈なのか、私らがあまり攻撃力がねえのか。後者だな」


 180発は入れた。

 だが、まだ死ぬ気配はない。いや、死にかけではあるが……。


 相手とのレベル差がひどい。

 ダメージはいるとはいえ、私たちが与えているダメージは微々たるものなのだろう。有象無象のゴブリンたちは私たちより少し低いくらいのレベルだが、ゴブリンジェネラルのレベルは???。多分格上。

 何百発も入れなきゃいけないほどダメージが少ないのはめんどくせえ。が、連撃は私の十八番だからここまでダメージを入れてるが。


「フラフラですね! あと少しです!」

「油断すんなよ?」

「はい!」


 ゴブリンジェネラルは刀を構えて再び斬りかかってきた。

 剣を受け止めるサン。


「力弱くなってます! これなら受け止められる!」

「死にかけだからな」


 サンが剣を受け止め、はじく。そして、サンがゴブリンジェネラルを切り裂く。地面に倒れ伏せるゴブリンジェネラルに、最後の追撃で、私は顔面に思い切りエルボーを食らわせた。

 ゴブリンジェネラルは白目をむき、そのまま消えていく。


「いよっしゃあああああああ!」

「やりました!」


 ゴブリンジェネラルの討伐。

 私は改めてみると、ゴブリンジェネラルはさっきのでレベル70。ジャイアントキリングをしたわけだ。

 レベルも一気に24と大幅に上がる。


《レベル20を超えました》

《ステータスポイントが上限に達しております。今すぐ割り振ってください》


 ということだった。

 ステータスポイント。そんなのあるのか。私はステータスを開くと、確かにステータスを割り振るという文字がある。

 合計で今は100ある。100が上限値らしい。


「ステータスポイントか……。ま、魔法防御と攻撃をメインだな。火力は欲しいからな」


 均等に割り振る……もいいが極振りも面白いよな。 

 いや、ここは堅実に、頭良く行こうぜ。私はバランスよくステータスを割り振る。攻撃に40、防御に10、魔法防御に20、素早さに30。

 魔法攻撃力はいらないし、これでいいだろ。ちょっと心なしか歩くの早くなった気がする。


「さてと。そろそろ昼だな? 昼食の時間だ」

「あ、そうですね。私は少し落ちます……。昼から検診があるのでログインできませんので……」

「わかった。じゃ、今日はこれで終わりだな」

「はい! また明日」

「おう。また明日な」


 昼からフリーか。

 あまり進めすぎてもあれだよな。












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