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サンだけの特別なもの ③

 ビーム。それは私たちの憧れでもある。

 古来より、ビームで攻撃という現代ではハイテクノロジーなものに男心はくすぐられるものだ。それは私も例外ではなく……。私は女だけど。


「くそ、ビーム……。すげえカッケェ……」

「言ってる場合ですか!? 対処しないと!」

「わかってる!」


 私の方向にビームが飛んでくる。

 ビームが着弾すると小規模な爆発が起きる。マジでビームやん……と謎の感動があった。

 だがしかし感動してたら死ぬ。ビームに撃たれて死ぬのならそれもそれでありか?なんて思いつつ……。


「見ていて気がついたのですがビームは連発して撃てないようですね。クールタイムが10秒ほど必要なようです!」

「その間に潰せってことね! まずは次のレーザービーム撃たせるぞ!」

「はい!」


 私はゴーレムのヘイトを寄せ、ビームを撃たせる。

 ギリギリで躱し、私は何度も殴りつけた。オラオラオラァ!と何度も何度も殴りつけ、こちらに注意とガードを寄せる。

 

 サンは大きくジャンプし、核であろう赤い球体に剣を突き刺した。ゴーレムの力が弱まり、剣を突き刺したままゴーレムはよろける。


『ア……アァ……エラー……発生……』


 そして顔面が爆発し、ゴーレムは地に倒れ伏した。

 私とサンはハイタッチを躱し部屋の中へと入っていく。奥の部屋には培養液に浸された小さい女の子が2体囚われていた。

 生きてるのか?と思いながらも私たちはそれぞれ一つずつぶち壊す。培養液が足元に流れ出て、女の子は私の足元に流れ着いた。


 羽が生えた女の子を持ち上げ、私は人差し指でペチペチ叩いてみると、うーん……という声をあげて目を開ける。


「た、助けてくれたんですか……?」

「ん? おう。大丈夫か?」

「はい……。あの、申し訳ないのですが、少し魔力を……分け与えてくれません、か……。ほんの少しでいいので」

「取ってけよ勝手に」

「ありがとうございます……」


 人差し指に噛み付く女の子。絵面がちょっとやばい。

 サンのほうも魔力を分け与えているようだ。少し微笑んでいる。


「ぷはぁ! 助かったぁ〜! 捕えられた時どうなるかと思ったぁ!」

「何年間囚われてたんだよ」

「さぁ……。数えてないのでわかんない!」

「そうか……。で、お前らなんなの?」

「私たちですか? 私たちは妖精です! あっちが火を司る妖精で、私が風を司る妖精です。妖精って知ってます?」

「いや……」

「知らないかー! 助けてくれたお礼に何かして……。あ、そうだ。私を呼び出す権利をあげよっか?」

「呼び出す権利?」

「そう! 私は恩人のあなたのためならなんでもしてあげるっ! 妖精のパワーは凄いんだよ〜?」

「そんなにすげえならなんで捕まってたんだよ」

「…………」


 そこは黙るなよ。

 とはいえ、妖精の手助けか。


「こら。あまり人間とけーやくしないって妖精王様が言ってたでしょ! だめよ!」

「そうだった! でもなぁ〜、なんかお詫びしたいしぃ」

「それなら妖精の力を一部授けたらいいじゃない」

「それだ! ちょっと失礼しますね!」


 そう言って風の妖精は私の口の中に入っていく。


《スキル:風切り を取得しました》

 風切りの効果は任意で発動、風をちょっとだけ纏い、攻撃に上乗せする。

 という効果。

 私の口の中から妖精が出てきた。


「ま、妖精の力を得たから妖精の国に出入りは出来るようにしてあげたわ。私たちとけーやくを結びたいならまず妖精の国に来て妖精王様と話しなさい。いくわよ」

「うん!」


 そういって妖精は飛んで行った。


「ほへー。まだ続きそうですね」

「だな……。妖精の国に行く目標が増えたな」

「それまで私死ねませんね」

「縁起でもねえこというなよ」







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