サンだけの特別なもの ②
下水道を進んでいくとなにやら部屋のような空間があった。中に入ってみると本がズラリと並んでおり、机の上には朽ち果てた骸骨があった。
私は骸骨の隣にあった本を手に取ってみる。ここに骸骨があること自体が不思議だが、なんだこの空間。
私は日記を読んでみる。
「なんて書いてますか?」
「ん、こいつの研究日誌」
「研究……?」
「どうやらろくでもねー研究みたいだぞ」
私は日誌の内容を音読した。
内容は妖精の研究。数匹妖精を捕まえてこの研究施設に封印していたらしい。
妖精を封印してるのはここから更に奥の部屋……。つまりあそこの扉を開けた先だ。
サンは剣を取り出す。
私は日誌を机の上に置き、扉を開けた。その瞬間、石の拳が私の目の前に飛んできて私の腹部に命中する。
私はそのまま殴り飛ばされ壁に激突した。
『侵入者ハ排除スル』
奥の部屋から出てきたのは巨大なゴーレムだった。
「大丈夫ですか!?」
「普通に油断してた」
私は立ち上がりメリケンサックを装着した。
受けたダメージはそこそこ。あと3発くらい貰ったら死ぬだろうか。
いいじゃねえの。ゴーレムか。殴り合いになるのなら燃えるぜ。
「行けるか、サン」
「もちろんです!」
「じゃあ喧嘩といこうぜ!」
私は雷の力を解き放つ。
そのまま電光石火でゴーレムを一発ぶん殴った。体を貫くほどの威力が出てるはずだが、ゴーレムは手で防ぐ。
私はすぐにもう片方の腕でぶん殴り、何度も何度も同じ場所を叩く。
「おい、力負けしてんじゃねえよゴーレムさんよぉ!」
ゴーレムの身体はどんどん下がっていく。
そして、手が砕けた。私はそのまま押し切ることにした。何度も何度も拳でぶっ叩く。
サンは私が作った隙を見計らい背後に回り込み、思い切り剣を突き刺していた。
「あまりダメージは無さそうですね!?」
「しかも再生するときた。となると、狙う場所があるはずだぞ!」
「ゴーレムって言ったら狙うは……核!」
サンはゴーレムを観察していた。
私はゴーレムの注意を惹きつける。紫電武装を一度解き、何度も何度も攻撃を加える。
ゴーレムは守りを辞め、攻撃に移ってきていた。
大きな拳が私の目の前に繰り出される。私は殴り、力の比べ合いをするが、体格差もあり力で押し切られそうになっていた。
私は力を緩め拳を躱す。そして蹴り上げて拳を再び砕く。
「サン! まだかよ!」
「あ、もしかして顔の目の辺りのやつじゃないですか? 赤い丸の光の」
「そこか! 攻撃してみる価値はありそうだなっ!」
私は拳を躱し力強く地面を蹴り飛び上がる。
そしてそのまま顔面の赤い光にパンチをぶちかます。
ゴーレムは痛そうに顔面をおさえていた。
「やっぱそこだな」
ただ一度で砕くことは出来なかった。
私は地面に叩きつけられる。
『危険度アップ、防護レベルを最大にまで上げます』
と言い放ち、ゴーレムは突然目のコアからビームを打ってきた。私はビームを避ける。
なんだよそのビーム。そんなんズルだろ。初見殺しかよ。躱せてなかったら死んでたんじゃねえか私。
「こっからが本番ってことかよ」
くそ、ビーム出されちゃ割とキツいぞ。




