スクール水着
籠城事件から一夜明け。
「やっとログインできましたー!」
サンが復活した。
ダイチとスタァ、ツクモも冒険者ギルドで私と合流する。
「で、なんでビキニなの?」
「一足先にメミッツの町に行ってきたからな」
「あ、ずるいです!」
「ふふん。暇だったからな」
私はビキニのままやってきた。
ほかの四人も次のメミッツの町に向かうようだ。メミッツの町をふさぐボスを私がワンパンし、先へと進む。
「あのボスをワンパンってどんな火力してるんですか今!?」
「ん? あー、ま、秘密」
「秘密って俺たちに秘密にすることか?」
「説明するのが面倒だからだよ。それより、メミッツの町が見えてきたぜ?」
「うわ、大きい!」
スタァの感想が最も。
メミッツの町はギノツ町とかと比べて格段と大きい。海に面しているのもあり、海のほうには船のようなものも見られるからだ。
私は水着を購入してみるかと聞いてみるが、ダイチが止めに入ったので着ることはなかった。露出度高いのは変な虫が寄ってくるからダメとか。過保護。
「広くていい場所だねぇ。海も近いし、ギルドもギノツと比べて大きくない?」
「ですね。依頼も結構あるようです。町によって以来の数が違うのでしょうか」
「早いところDにあげようぜ。ランクが高くないと入れないところもあるんだろ?」
「いいですね! じゃあ、依頼受けますか?」
「おう。キャリーしてやるぜ」
「……もしかしてですけど、ルナさんはもうDにはいきました?」
「ギノツでCまでぎりぎり上げられたからCまで上げた」
先に行く女だからな。最先端の女。
それに、上げられるときに上げとかないと後々こういうのを上げるのはきつくなってくる。そういう経験があるからな……。私には。夏休みの宿題とかと同じよ。
「せっかくなんで海に行きたいですね。シエンの砂浜という場所での討伐依頼にしましょう」
「りょーかい! 水着買ってこよー!」
「……俺は普通の装備でいいな」
「ほら、ダイチちゃんも!」
「私は遠慮します! 人前で水着だなんて……。海でならまだしも……」
「海で着替えればいいのに」
「は、恥ずかしいので……」
「そんな恥じらいなんて捨てちまえYO!」
「スタァの言う通りだ。着せろ着せろ。サンにも着せろ」
私たちは海へ移動し、水着をそれぞれ購入したのだった。
ツクモも一人だけ普通の初心者装備というのは浮くので海パンに履き替えてもらった。スタァは黄色いビキニ。プロポーションがいいのでものすごく似合っている。
ダイチは妥協に妥協してパレオ付きの水着。胸がデカいからそれでも強調されてえっちだ。
サンはビキニ……ではなく、スクール水着。なんであるんだよ。ってかサンがどんよりしてる。
「私も胸が大きかったらな……。そういう風にエディションしとくべきでした……」
「…………」
「ツクモ、励ましてやれよ」
「お前馬鹿言うなよ。どういうことを言ってやりゃいいんだよ。お前ならともかく」
「私になら言えるのかよ。それもそれでどうかと思うけど」
「だってお前は女ってより男友達に近いし……」
お前な。
まぁ、私も自分を可愛い女とか思ってねえからいいんだけどよ。
「依頼内容はシエンの砂浜でヒトクイガニ6体の討伐ですね。あの赤い蟹が今回のターゲットです」
ターゲットは目の前にいて、ハサミを構えている。
そして、横歩きでこちらに突進してきたのだった。ツクモは真正面に立ち槍でひと突き。もう一匹はツクモに飛び掛かってきたがサンが剣で切り裂こうとしていたが、甲羅が固くそのまま地面に叩き落すだけに終わる。
「威力だけなら私の斧が一番かな」
「いや、私だろ。スキル使えば」
「スキル使わないでだよ! よし、いくよ」
スタァは斧を構えてぶん回す。
斧がヒトクイガニをまとめて切り裂いた。おぉ、よく扱えるもんだ。あと残り一体は私だな。私は雷で武装し、そのまま拳でぶん殴る。
「グーはチョキに強い」
「パーでも突き破りそうなくらいの威力ですよね」




