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海の町メミッツ

 メミッツの町についた。

 メミッツの町はギノツ町、リマジハの町と比べてものすごく大きく、栄えている。海に面している町で、町の中央部には町のシンボルであろう時計塔があった。

 時計塔はどこから見渡しても時間が分かるようになっている。あの時計の時刻はプレイヤーたちがステータスを開いたときに出てくる現実の世界の時刻とはリンクしているようだった。


「さて着いたぜメミッツの町!」

「デカいし、なんかすごい町並みですね……」

「白い石造りの地面ってあるんですね!」


 潮風香り、白いタイルのような地面が広がっていた。

 地中海に面している町のような感じだな。すごいヨーロッパみを感じる。ゲームの世界といえどこのリアルさはすごい。

 そりゃ気軽に旅行できないサンがやりたいというわけだ。こういうリアルを味わえるのも強みだしな。


「さてと。即席パーティはどうするよ。ここでお別れか?」

「あ、いや……」

「うーん……」

「……ま、今日一日は組んでていいだろ。ほら、いこうぜ」


 私がそういうと二人は少し明るい顔をしていた。

 私はとりあえず気になっている海へ向かってみる。海のほうにはビーチがあり、白い砂浜が太陽に照らされているし、海は透き通るようなマリンブルー。グレートバリアリーフみたいな美しい海だった。


「そこのお嬢さん、海で泳ぐなら水着が必要だよ。買って行かんかね?」

「まじすか。買います」


 私は水着を購入、そして着る。

 ビキニの水着で、露出度がちょっと高め。ほかにも女性用の水着は結構あったんだけどやっぱ海といえばビキニの美女でしょう!

 ほか二人も水着に着替えてきたようだ。


 私たちは海に飛び込む。


「季節外れもいいところだ! でもマジでゲームかよここ! 冷たい気がする」

「ですね!」

「水特有の浮遊感がある……。潜ってみようかな」

「だな」


 私はそのまま水中にもぐってみる。

 息はできるといえばできるが、酸素ゲージというものが現れた。どうやらこの酸素ゲージがなくなると体力がどんどんなくなる仕様らしい。

 海の中でも目を開くこととか喋ることはできるようだ。そこはさすがゲーム。さすがにゲーム内で溺死のようなことはなりたくないもんな。一度溺れたことあるけどマジで呼吸がきついんだあれは。


「すごい透き通ってる……。海底まで見渡せるくらいに」

「ただ案の定っつーか、海にも魔物が見えんな。あれ魔物だろ」

「ですねぇ。やっぱこの世界どこにも魔物がいるんだぁ」


 水面から顔を出し、陸に上がる。

 私たちの体は濡れてはいなかった。さすがにべっとりとなったら困るわ。ただビキニいいな。結構動きやすい。

 しばらくこれでいよう。


「っし! じゃ、お前らここ付近の魔物と戦ってみるか?」

「ここ付近の……?」

「ここら辺のそうだな……。ウミカゼ洞とかどうよ」

「い、いきましょう! レベル上げしたいですし!」

「即席パーティ組んでる今がチャンスですよね」

「おう。お前らも一応戦えよ? ピンチになったら助けてやっから」

「「は、はい!」」


 ウミカゼ洞という洞窟に向かっていったのだった。










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