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キャリー

 冒険者ランクをCまで上げた。

 これ以降はここらへんには出現しない魔物がターゲットになるらしく、上げられない。むしろ、Dも一部出現しないやつがあるからぎりぎりここでクリアできるかという感じだった。


 そして翌日。

 今日も熱のせいでログインできないと大地から連絡が来たのだった。今日はあいにくの雨空。ツーリングを行こうにもこんな天気じゃなあ。

 私はヘッドギアをかぶり、ゲームにログインした。


「あいつがログインできねえならしゃあねえなあ。あまり進めたくはなかったんだが次の町に向かってみっか」


 次の町へ向かうことにした。

 カルニベもまぁ次の町ではあるが、あそこは寄り道みたいなルートだしな。プレイヤーは総じて王都をまず目指している。

 王都を目指しているんだとしたら次解放するのはメミッツだろうな。


 メミッツの町を目指そうと冒険者ギルドから出ると、私はプレイヤーから声をかけられたのだった。


「あのぉ」

「おん?」


 オレンジ色の髪の男と金髪の少女。

 高校生くらいか? 初々しいカップルにも見える。カップルでやってんのかこいつらは。私はそんなことを思いながらも男の子たちの次の言葉を待つ。


「あの、俺たちと即席のパーティを組んではいただけないでしょうか!」

「なんで?」

「あの、俺たち……戦闘に自信がなくて……。でも、王都までは行きたくて……。次の町に行くためのボスが倒せないんです……。な、なので! 一緒に討伐に行ってほしいんです!」

「それを見ず知らずの私に頼むのかよ。やってやる義理はねえぞ」

「わかってます! ですが、強いということは知ってますので……。なにとぞ……」


 頭を下げる男の子。

 マルタとヒノキか。ふむ……。断ってもいいが、別に誰と行こうとも問題はねえんだよな。どうせあとでダイチをキャリーすることにはなるだろうし……。

 

「わあったよ。いいよ。キャリーしてくれってことでしょ? それを湾曲せずそのまま伝えるかね。普通はキャリーしてくれって言われたらいやな人もいんぞ。それはわかっておけよ」

「「……はい!」」


 私はこいつらとパーティ登録を済ませ、メミッツの町へ続く道を歩いていく。

 マルタとヒノキはどうやら生産職を主にしているようで、王都まで行ったらそれ以上先にはいかないで生産職として活動していくらしい。それまでは戦士でいるとか言ってる。

 

 そして、メミッツの町の道をふさぐ魔物が現れたのだった。

 魔物の名前は壊像バンバンという石像に意思が宿った魔物。私は紫電武装と、阿修羅の力を使いワンパンで沈める。

 阿修羅での攻撃倍率はものすごく高い。その代わりクールタイムが6時間、一発こっきりというのが弱点だけどな。外しても消費するしな。


「一撃……」

「まぁ、ステータスは高いからな今私は。阿修羅の力と紫電武装を重複させればこうなるだろ」


 素材を拾い、私たちはギツツギの町へ向かうのだった。












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