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眠りを妨げる者 ①

 私たちは人魂が浮かんでいる墓を調べてみる。

 ちょっとだけ叩いてみたり、いろいろ触ってみたりもしているが何も起きない。ツクモの考察が違うのか?

 だとしても、人魂が浮かんでいる墓と浮かんでいない墓があるのは何か相応の理由がないとおかしいだろ。


「うーん、何もない……」

「とすれば……。集合!」


 ツクモは集合をかける。

 私はツクモに近づいたのだった。ツクモは私にマップを開けと指示を出してきたのでそれに従う。ここ付近のマップが表示されたのだった。

 朽ち果てた墓地という名前があり、ちゃんと墓石も表示されている……。ん?


「なんか違和感」


 何かこのマップに違和感を感じる。

 のぞき込んでいるサンは違和感?と気づいていないようだが、ツクモは違和感を感じているらしい。

 ツクモは私が感じた違和感の正体を口に出した。


「きちんと墓石が表示されているってのがおかしいだろ。数もぴったりだ。7×10の70個ある」

「あ、普通なら朽ち果てた墓地って名前だけでもいいですもんね!」

「そういうことだ。で、ここで人魂が浮かんでいる場所をマッピングしてみようか。サンと俺でどこにあるか言うからマッピングしてくれ」

「わかった」


 サンとツクモが人魂のある場所を伝える。

 4の3とか、そういう風に。マッピングしてみると、法則性はないかと思っていたがやっぱあったようで、画面上には矢印が出現したのだった。

 矢印は4の2の方向を指している。


「この人魂の隣の墓だな。調べてみるか」


 ツクモが墓を調べると、何かを発見したようだ。

 中に入っていたのは一枚のお札。変な経文が書かれている。すると、人魂が消えたかと思うと今度は別の場所に出現したのだった。

 また同じように人魂の位置をマッピングし、墓を調べていく。

 

 その作業を二回繰り返すと、今度は矢印ではなく、小さな丸を現していた。

 ここを調べろ、ということだろうか。人魂に囲まれた墓を私は調べてみると中に入っていたのは誰かの顔の骨……。

 その瞬間、その顔の骨は突如として宙に浮き、周りから突如骨が現れ体を構成していく。


 そして、その骸骨は杖を取り出し、こつこつと骨を鳴らす。


「……どうやら仲良くはしてくれねえみたいだな」

「ですね」


 その杖を持った骸骨は魔法を放ってきたのだった。

 私は紫電武装を使い、瞬時に距離を詰める。そして、電光のように二発攻撃を叩き込んだのだった。

 魔法使い型のアンデッド。この墓地のボスみたいなもんだろ。倒すとなんかがある。そう信じてるぜ。


 攻撃を加えて少し吹き飛ぶ骸骨魔法使い。

 その瞬間、私の目の前に火の玉が現れたのだった。私は突然現れたその火の玉に対処できず、食らってしまう。体力が4割削れてしまった。

 

「結構威力あんじゃねえの」

「私を眠りから覚ましたもの……。私の代わりにゆっくりと眠るがヨイ……」

「雑魚がこんなに削るはずもねえし、やっぱボス格だなこれ」

「気張っていこう」

「はい!」


 サンとツクモは剣と槍を構えた。










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