ネーム・ネーム
其れは、小さな歪から産まれ出でた。
其れは、闇にも光も属せず、
汝の声を待つ。
確かに姿見えし其れは、
汝の肉体のもう一つの、
可能性。
目で感じるか。声が聴こえるか。
汝が必要とあらば、隙を見て出る其れとは、
手を繋げたか。
其れは、汝の中に宿る。
其の者の名を心深く叫べ!
「空は落ちるより飛ぶ方が楽しいぞ!
人を信じる方が怖いけど楽しいぞ!
絶対なんて言葉はこの世にない。
それに絶望しないでほしい。
ならば、創れば良い。
汝の見た楽園を!」
手を繋げたか!
其れは、汝のモノとなり
大空へ誘う翼となるだろう。
出逢ったモノたちにも名を授けるのだ。
さぁ、汝の旅は始まった。
ここからが本番だ。