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治療できないとは

内服治療が中止になってから、一番は動悸が強くなったことだった。

普通に会話できていたものが、会話するのにも息切れするようになっていた。


仕事は介護施設で働いていたので、誕生日会にたまに歌を歌わなくてはならないこともあり、声もでないし、息切れするしで辛かった。


なるべくガイドボーカルが入る曲を選んだり工夫はしていたが。


病気のせいにして、その業務をしないということも無理だとは思っていたので、精一杯のことはやらせて貰っていた。


その他にも、階段を昇ったりするだけでも肩で呼吸することも多くなり、立っているだけでも苦しくなる。

なにもしなくても脈が120以上になることも『ごくまれに』から『たまに』になり、そんな状況も増えてきていた。

よく、仕事仲間には「顔色悪いよ」といわれることも多くなっていた。

それに伴い倦怠感も強くなっていき、寝ても疲れが取れない。

布団に横になっても息切れする。


横になりながら、『このまま、どうなっていくんだろう?』と良く考えていた。


でも、どんなに辛くても

治 療 が 出 来 な い

という状況は変わらない。

採血の結果も、なだらかに悪化していたがすべての甲状腺機能の結果が悪くなるというところまではならない。


よくため息をこぼしながら

『...とはいっても、この病気と仲良くならないと、駄目なんだよなぁ。この辛さも身体もならしていかないともっと悪くならなきゃならないのに、踏ん張りがきかなくなるよなぁ』

と、よく思っていた。


辛くても泣き言はいってられない。

とにかくこの身体の辛さに慣れることが一番の今の目標と思い過ごしていた。


たまには、手の震えもあったり、喉の違和感も感じるようになった。

喉の違和感...首を締め付けられるような、何がまとわりついている感じ。

例えがうまく出来ないけれど、そんな感じだった。


それでも、仕事を持っていると『ON/OFF』が入れ替えられる。

仕事モードの時は、どんなに辛くても頑張って動ける。

でも、仕事から離れてしまうと。

帰宅してから一度横にならないと動けない状況。


30分の位寝ると、少しは動けるので心で

『頑張れ』と唱えながら家事をしていたと思う。


それでも、この期間はまだ序の口だったと思う。

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