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気軽に使うと超ヤバい! ファンタジー世界の定番、回復魔法について

 ファンタジー世界の花形、それは何と言っても魔法です。

 カッコいい詠唱と共に手を掲げると、暗雲が立ち込め敵の頭上に雷が落ちる。

 超高熱の火球が現れ、憎きモンスターを消し炭にする。


 ゲームで、漫画で、小説で、これらのシーンを見て読んで、子どもの頃に憧れた経験を持つ方も多いのではないでしょうか。

 もちろん熊もその一人です。

 何なら大人になってからも憧れてます。

 前の会社でムカつく上司に向かって「ザラキ! ザラキ!」と心の中で何度唱えたかわかりません。


 残念な事にその上司はラスボス耐性を有していたらしく、熊の唱えた死の呪文はデスピサロ戦でのクリフトの如く役に立たず悔しい思いをしたわけですが。

 やはり元上司にはアリーナ姫の如く殴りかかるか、ライアンの如く刃物で切りかかるべきでした。

 そんな誰もが憧れ、ファンタジー世界では当たり前に登場している「魔法」ですが。

 中にはとんでもなく危険な物があります。


「そんなん当たり前じゃん。世界を滅ぼす魔法とかファンタジーの定番っしょ。そうじゃなくても隕石落としたり核爆発起こしたりする魔法とかゲームで出てくるしさ」


 と言う方もいらっしゃるかもしれません。

 が、今回熊がご紹介するのはそのような攻撃魔法の類いではございません。

 ドラクエで言う所のホイミ、つまり回復魔法です。

「はあ? ホイミのどこが危険なんだよ」と疑問に思う方も多いでしょう。


 回復魔法。

 ファンタジーの定番魔法として知られていて、主に聖職者が傷ついた仲間を癒す効果を持つものです。

 なんか傷口に手を当てて祈りを捧げると傷がみるみるふさがっていくアレですね。

 一見すると何の危険もない魔法のように思えますが、とんでもありません。

 この魔法は実に恐ろしい副作用があるのです。


 回復魔法の危険な副作用。

 それは、ハゲることです。


 基本的に人間の体は傷を治すにあたりどのような事を行うかというと、ザックリ言うと新しい細胞を作り出して傷ついた箇所を埋めるという方法を取っています。

 というか、特に傷ついてなくとも体は新陳代謝により常日頃から新しい細胞を作り、古く劣化した細胞を体の外に捨ててるわけですが。

 なので、回復魔法というのはその細胞分裂を早める事で治癒を行っている可能性が非常に高いわけですね。


 この治癒システムの場合、回復魔法を多用すると、ハゲます。

 何故禿げるかというと、人間の細胞は分裂できる回数に限りがあるからです。

 頭の寂しいおっちゃんは世に多数いるわけですが、彼らが何故そうなってしまったのかというと大きな要因としては「もう髪の毛作る細胞が分裂できる回数し終えてしまったので新しく髪の毛作れない」というものがあります。


 だったらどうして女性はあんまハゲないのに男性諸君にはこのような災いが降りかかるのかというと、男性ホルモンの変質がハゲには大きく関わってくるからです。

 正常に分泌された男性ホルモンは「テストステロン」なわけですが、これが加齢と共にそうではない「ジヒドロテストステロン」として分泌される割合が増えてくるようで。

 それが髪の毛を作る細胞の異常な新陳代謝を加速させ、分裂できる回数を使い切ってしまうからです。

 そのケースで禿げた場合は、どれだけ風呂場で頭皮マッサージをしてもあなたの髪の毛は、その、なんだ。(そっと目を伏せる)


 話を戻しまして。

 傷ついた勇者の体を癒すのに回復魔法をかけまくっていると見る見る内に傷がふさがり、代わりに髪の毛が抜け落ちていくやもしれません。

 僧侶の皆様、回復魔法を掛ける時は必ず癒す範囲を絞って行ってください。

 便利だからって仲間全員に纏めて「ベホマラー!」とかやってると、禿げた仲間達から恨まれますよッッ!


気軽に使うと超ヤバい! ファンタジー世界の定番、回復魔法について……END

最後までお読み頂き有難うございます。


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よろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[良い点] これ疑問なのが例えば「ホイミ」って怪我の治療にしか使えない前提なんですかね? [一言] 禿げる禿げないの前に、「植物」が駄目なら「養豚」「養鶏」に使えばファンタジー中世世界の食料事情に劇的…
[一言] 「怪我をした部位を負傷する前の状態に戻す(局所的な時間の巻き戻し)」、「複製した周囲の細胞で傷口を埋めて定着するのを待つ(細胞のコピー)」みたいな新陳代謝の促進以外の回復魔法だと、髪の毛はど…
[良い点] 考え方が増えますな 確かに、そういった設定の小説もよくありますな [気になる点] パッシブスキルの場合、 それは常時かかっているのですかな? [一言] 今後も頑張ってください
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