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出会いはほんの一息に

僕はこの理不尽な世の中にはスーパーマンが必要だと考えています。しかし人は醜いものでそんな救世主は現れ無いのが現実です。なのでこんなヒーローがいたらカッコいいな、とかこんな男になりたいな、という人物像を不器用ではありますが描いてみたいなと思って書いてみました。どうか温かい目で見て貰えると幸いです!

「俺たち、なんのために生きてんだろうなぁ」肘太は思春期特有の憂鬱をいつものように問いかけてきた。「俺たちみたいなのは寿司についてるバランみたいなもんさ、主役にはなれないよ」といつものように俺はあしらった。やはりこの時期特有の周囲と比較した時の劣等感や俺たちのカーストの低さに加え、高校最後の年。進路へのプレッシャーがそういう気持ちにさせるのだろう。俺たちは怖かったのだ。何の夢や目標も持たずこのまま途方もなく日々が過ぎ、そして老いて行く事が。俺たちは人との壁がある事を悟ってしまったのだ... 弱いものは虐げられてしまうというこの世の真実に...「おい、そんな事よりよ、今日のニュースおめー見たか?」俺は暗い雰囲気を取っ払おうととりあえず今朝適当に見たニュースの話をしてみる。」肘太はあからさまに興味の無い顔で「まーた適当な話してんだろ、お前は困ったらいつもニュースだな。」見透かされているが構わず続ける。「まぁ聞けよ、最近よく話題になってるだろ?マント姿の大巨人。」このマント姿の大巨人というのはどこからともなく現れそして夕暮れどきの子供を狙って攫っていくともっぱらの噂だ。あくまで噂、なのだが何故だか家の近所どころか全国に広く広まり誘拐のニュースが取り上げられるとすぐ名前が上がる認知度である。「ハハッ お前ってやつはとんだおとぼけ野郎だな。第一今のご時世ネットがあるかんなー。そんな奴がいたら一瞬で特定、だろ。」たしかに、その通り。しかしこの噂は妙に俺の心を惹きつけてたまらないのだ。「そんな事よりよ、今日もいこーぜ!ゲーセン!」肘太は先程まで落ち込んでいたのが嘘のように明るくなった。こいつはゲーセンの事を考えていると途端に人格が変わったように明るくなるのだ。「まーいーけどよ、お前、よく飽きないよなぁ。」「たりめぇだろ!今日も頭文字Sな!」俺は呆れたようにはい、はい、と返答するがこれだけのめり込める趣味があるこいつは幸せかもしれないと思った。

最悪だ!連敗して柄にもなくムキになっているととっくに時計の針が9時を回っているのだ!家の母親は神経質なのだ携帯にもまだかまだかと鬼のように連絡が来ている。「ち、今日は近道か。」家への帰路には確かに近道がある、あるのだが、そこは俺とは縁遠い世界のワルが溜まっているのだ。しかし今どき外なんか溜まらないだろうと思ったしもっというなら母親の方がずっとずっと怖かったのだ。「ようボクー?そんなに急いでどうしたのかな?ちょっとお兄さんにお金、貸してくれないかなぁ。俺、今日金ねンだわ。」ドンピシャだ。不良の親玉がニヤニヤしながら近づいてくる。俺はボク、だなんて呼ばれるような年ではない。とか土下座と財布で許してもらえるかなぁ、とか考えていた。しかしそんな冷静な思考も「なんとか言えや、ニキビ面のダサ坊がよぉ!?」こんな単純な罵声で僕は震え上がってしまい膝は地面についていた。まさか必殺技を使う時が来てしまうとはと思い地面に頭をつこうとしたその時、不良たちに囲まれている僕に気づいたのか大柄なサラリーマン風の男が不良たちに声をかけてきた。「よぉ、弱いものいじめたぁ男のする事じゃないよ。それに若者がこんな所で溜まっているのは感心しないなぁ。」サラリーマン風の男はいたって冷静に、けれども威厳を持って不良たちを咎めた。しかし不良たちはこれが気に入らなかったのか、「おめぇーうちのグループ舐めんなヤァ!、このバールでばっこり行くからよぉ!?」なんて事だ!こいつら全員イかれてやがる!確認するだけでもリーダー格含めてそれぞれ全員が獲物を持ってやがるし、よくみるとなんだか吸っている奴もいる。間違いなくこれはこいつらは薬をやっている。俺は歯をガチガチ鳴らしながら涙を流し、あぁ思えば何にも無い人生だったなぁ、だとか肘太とまだ遊んでたかったなぁとか思いながら震えて動けない体を必死で丸めていた。「龍弥さん、このおっさんやっちまっていいスカ?」バールの男が楽しそうにバールを振り回している。バールはそうやって使うのでは無い。一連の流れを見ていたはずのリーマン風の男だったのだが、「坊やたち、一人ずつではなくみんなでかかっておいでよ。そうしたら公平だろう?」このおっさんは日々の労働の中で気でも違えたとしか思えない事を言い始めた。今すぐ逃げたかったのだが僕はもう釘付だった。この自信にリーダー格の男は、「おめー気が狂ってやがるぜ、ヘヘッ。それとも自分のこと、アンパンマンか何かと勘違いしているのか?」アンパンマンはお前らだろ、と思ったその一瞬だった。リーマン風の男がスーツを脱ぎ捨てあの噂のマント姿になったのだ!そして瞬く間に手下3人を倒してしまったのだ!そしてリーダー格の男に詰め寄り、「まだやるかい?」と問いかけた。しかしここで帰ってきたのは「俺にも男としてのプライドがあンだわ。仲間やられてんのに逃げ帰れねンだわ。にしても、あんた本当にアンパンマンのようだな」そして武器を捨て殴りかかっていった。勿論決着は一瞬だった。俺は衝撃的だった。あの世間では悪人、とされていたこのマントの男が、俺にとってのスーパーマンになるなんて!「あ、ありがとう...俺、なんて言っていいかわからねーけど...すごく感謝してるんだ。」スーパーマンは満足そうに頷き、「男に生まれたからには正義の心を忘れないでくれ。何も力が強い事が正義のではないのだ。君は先程君の中の正義を折られようとしていた。このままでは君が腐ってしまう。だが、もし自分の中の正義の守り方が分からない時は、この場所に来てくれ。」と住所をメモしてくれた。正直言っている意味は分からなかったのだから俺はこの男の人ように強くなりたいと思ったんだ。そしてもう一度男の顔を一瞥しようとした時、その姿はもう消えていた。高鳴る気持ちを胸に、家へ急いで帰った。時刻はとっくに10時。父さんや母さんの怒号が響くけどそんな事眼中に無かった。その日の夜は興奮止まらず眠れなかった。思えばあの男との出会いはほんのきっかけだったんだ!

やっぱり人に見せる文を書くのは難しいですね...

自分の国語能力の低さを痛感させられます笑

ただこれも一つの勉強として書き続けられたらなと思います。

これからも晃星の成長と筆者の成長を見届けて下さったら嬉しいですねぇ

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