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エピローグ 3
僕の結論。
海賊は欲張りだ。
船長も言っていた。
だから、欲張ってみた。
帰る場所が無いなら、作れば良い。
幸いにして、家族揃っている。
夢が無くならないように、この夢の国を守れば良い。
家族で。仲間で。
あのとき、落ちた僕を妖精達が受けて止めてくれた。
ティンカーベルに笑われたけど。
彼女の笑顔も悪くない。
ネバーランドは、少し変わった。
海賊も空を飛ぶ。
チャイルドも空を飛ぶ。
ネイティブズは、嫌がった。
夢の国は学校のようだ。
刃は全部落とされた。
傷つく事の大切さ、傷つけた時の大変さを学ぶ場になった。
必要な事、求める知識は学ぶ事が出来る。
何人も何人もネバーランドから巣立って行った。
世界に、平和を。と願い、命をかけに。
妖精は、泣くようになった。
志半ばで倒れ、それでも魂だけになって礼を言いにくる人間達に。愛を込めて。
どのくらいの時間が流れているか僕には分からないけど。
北極星の右の星に真っすぐ。
僕らの場所。
入り口は変わらない。
待ってるよ。
じゃあ、またね。