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タイガーリリー 3話

 ビュービューと凍てつくような風に逆らうように。


 僕らは氷と岩の大地を踏みしめる。


 草も木も生えていない死が支配しているような国だ。


 族長から、譲り受けたロバは年寄りばかりで載せた荷物に潰されそうかのか寒いのか震えが止まらない。



 リリーは、こんな所でよく生きていると感心する。



 丸二日歩くと洞窟の入り口に着いた。


 リリーの潜伏先までは1日の距離だと思う。


 ネイティブズの伝承では悪魔の住む洞窟らしい


 災いを恐れて誰も近づかないと聞いた。


 確かに卵が腐ったような匂いがする。


 しかし、このまま野営するのも限界だ。


 吹雪にでもなったらビバークする前に凍えてしまう。


 洞窟の中で風をしのげる場所にパオの設置を命じて僕は奥に進む。


 あるものを探しに。


 きっと在るはずだ。


 辺りの岩がほのかに温かいのが証拠だ


 奥へ進む。


 天井は高く、鍾乳石が大きく垂れて過ぎた悠久を感じることができる。


 入り口からの光はとうに届かない。


 しかし、岩が発光しているのか仄かに明るく慣れてしまえば歩くのには不自由しない。


 広い空間に出ると目当てのものが有った。


 しかし、予想外の者が居た。



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