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産み直し 3話

 今日、母の元に還ろう。


 今日は、良い日だ。


 空は高く晴れ渡り、風が頬を撫でていく。


 今年も実りの恵みに受けられた。


 息子は、山羊を放牧に行った。


 その子供の笑い声が聞こえる。


 畑に最後の鍬を入れた。


 今日は、母の元に還るにはとても良い日だ。


 幸せが私の中で踊っている。


 母に産み直してもらい、新たな人生を歩もう。



 船長、この詩はどういう意味ですか?




 それか。


 ネイティブズの詩だ


 ネバーランドにいる粗暴な奴らとは違うぞ?



 船長が自嘲気味に笑う。



 僕は素朴な疑問を言った。


 お母さんのお腹に戻れば人生やり直せるんですか?


 船長が盛大に笑う。


 ははは!確かそう信じてるチャイルド達がいたな。その母とは大地を空は父を指している。母の元に還るとは死ぬことだ。幸せな人生だとしても苦しかった人生だったとしても、最後は悔いなく逝けば生まれ変わっても幸せに過ごせるっていう願いだ。


 生まれ変わり?


 ああ、肉体が死んでも魂は死なず大地と空を巡り、また、別人として産まれる。しかし、その本質は変わらない。だから、魂は磨かなければならないという教え。


 その全てを語っているのだ。


 よく分かんないです。


 今はそれでいい。


 悪を為さず、不善を止められる男になるんだぞ。


 船長は僕の頭をガシガシ撫でた。


 さぁ、もう仕事に戻れ!


 アイアイサー


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