確かな決意
さてと、ほかの人が部屋から出ていき、この部屋には俺と小野寺しかいない。
俺も自分の部屋に戻ろうか…
小野寺は…
「っ?!」
ふと小野寺のほうを向いてみたが、目が合ってしまった。
やつれた顔…確かに目は当てるが、そこに生気は感じられない。
瞳には濁っており、目の焦点も合わない…
この状態で放置するのか…勇者もっと優しいやつだと思ってたが、どうやらそうでもないみたいだ。
まあ、俺には関係のない話しだ。
「ぇ?」
二人きりの部屋で普通なら聞こえるか聞こえないかわからないぐらいの、だが確かに俺の耳には届いた声
一度は離した目をもう一度向き直した。
「甘村井くnっ」
息が詰まったからなのか、慌てたからなのか咳きこんでしまう。
かくいう俺も、突然立ち上がって、咳きこんでいる様子をただ茫然と見ているだけだ。
それは心配とはまったくもって無縁なことを考えているからである
俺の正体がバレた?
いや、そんなはずはない、前までの俺とは容姿が違ければ、雰囲気だって違うはずだ…
一体どこで、ばれた?
……いや、ここはとにかく
「ん?どうした?」
気づいてないフリをして試してみるのが得策だな
「ぁ……。」
また声が小さくなったな…
仕方ない、これも信頼のためだ…
「何か悩みがあるのか?
話だけでもいいから、聞くぞ。」
「…………。」
俯いて無反応か…
「ふむ、話したくないなら、無理はしなくていい、ではわたしはこれにて失礼する…」
「また、私のせいで…また仲間が目の前で…
私、もうダメかも…」
トラウマか…
「そうか…
だがそんなものをいくら気にかけても、世界は慰めてくれない、こんなところで泣くのも、打開に向けて動くのも全部自分でやるしかない、だれもそれを助けてくれない」
俺もそうだった、だから俺はお前らに復讐をしようとしている、お前らをただただころすのではなく、じっくり嬲り殺してやる、そうでなくては俺が今までに受けてきたことに割りが合わねぇだよ。
しかもなんだ?このくそ無様な見苦しい姿、これが勇者パーティーか?
こんなじゃあ何も満たされない…だがそれでもいい、絶望させてやる、徹底的にな?
「っ!!」
まあ、あとは小野寺の心の持ちようだが…
あとは知らん
「それでは失礼する。」




